お見舞いを渡す際の封筒(お見舞い袋)の選び方や金額を紹介
相手の病気やケガの回復などを願って贈るお見舞い金。マナーを守って贈らないと、失礼になりかねません。今回は、お見舞い金を包む封筒についてのマナーを解説します。
どのような封筒を使えばいいか、表書きの記入方法、お札の入れ方など詳しくお伝えします。
お見舞い金を入れる封筒の種類はどれを選べばいい?
お見舞い金を贈るときにお金を包む封筒は、どのようなタイプを選べばいいのでしょうか。色や種類、購入できる場所について解説します。
お見舞い金を入れる封筒は紅白ご祝儀袋
お見舞いというと、良いことなのか、不幸ごとなのかの判断が難しいですよね。
お包みをする際の封筒にはさまざまな種類がありますが、お見舞い金を包む封筒の種類は、紅白のご祝儀袋が適しています。お見舞いは、贈る相手の全快を願うもののためです。
ご祝儀袋の中袋について
ご祝儀袋の中袋は、あるものが正式とされています。中袋でお見舞い金を包み、表包み(封筒)で中袋を包みます。
簡易的なご祝儀袋の場合、中袋がなく表包みのデザインが施された封筒のみです。正式なお見舞いにはふさわしくありません。
ご祝儀袋はどこで買える?
ご祝儀袋はどこで売っているのでしょうか。封筒なので文房具店が思い浮かぶかもしれませんが、近くに文房具店がない場合でも、コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーなどで購入できます。
また、相手の入院先が大きい病院の場合は、病院の売店で販売されていることもあります。
お見舞い金の封筒にも水引や熨斗(のし)は必要?
お見舞い金を入れるお見舞い袋には、水引や熨斗は必要なのでしょうか。それぞれ紹介します。
水引は結び切りか鮑結びを選ぶ
お見舞い袋の水引は、付いていないものを選ぶか、結び切りや鮑結び(あわじ結び)のタイプにしましょう。
▼紅白 結び切り
▼紅白 鮑結び
お見舞いをともなう事態とは、相手にとって喜ばしい出来事ではありません。そのため、出産祝いなど何度あっても良い場面で使われる「蝶結び」の水引は、ふさわしくないと考えられます。
熨斗は付いていないものを選ぶのが一般的
一般的に、お見舞い袋には熨斗の付いていないものを選びます。ただし、風習によって異なるので、事前に確認するとよいでしょう。
地域によっては、「長寿の象徴である熨斗が付いているほうがお見舞いにふさわしい」という考え方があるためです。
お見舞い金を入れるのに避けたい封筒は?
つづいて、お見舞い金を入れる封筒として不適切なものについてお伝えします。マナーを間違えると相手に対して無礼をはたらくことになるので、くれぐれも気をつけましょう。
御祝儀袋の色に注意
黒白、黄色、銀の水引を使った封筒は、不幸ごとなどの際に使用するもの。相手の病気やケガが悪化するよう願っている意味にもとられかねないので、お見舞い袋としては適していません。
水引の種類
お見舞い袋では、水引の結び方は結び切りのタイプを選びましょう。花結び(蝶結び)の水引には「何度あっても喜ばしいこと」という意味があるので、お見舞いに使うのは避けましょう。
封筒への記入の仕方はどうすればいい?
お見舞い金を包む封筒にはお見舞いの言葉や名前を記入しますが、記入する際のマナーがあります。
まず、毛筆か筆ペンを使用して書きましょう。ボールペンや万年筆は、手軽に使える筆記用具のため、手抜きしている印象やカジュアルな印象を与えてしまうので避けましょう。
手書きするのが苦手な方は、プリンターで印刷する方法でもかまいません。
中包み(中袋)の表側
中袋の表側は、中央にお見舞い金の金額を縦書きで記入しましょう。「金伍仟円」「金壱萬円」のように、金額には旧字を用いると丁寧な印象になります。「円」を「圓」と書いてもよいです。
金額の記入場所の指定が示されているものは、指定に従って書くと良いでしょう。
中包み(中袋)の裏側
中包みの裏側には、左に寄せて住所と氏名を記入します。中包み自体に住所や氏名を書く位置が指定されている場合は、指定に従いましょう。
なお、中袋付きの封筒を使用するのが丁寧ですが、やむを得ず中袋のない封筒を使用するときは、封筒の裏側に贈り主の住所や金額を書きます。
封筒の表書き
お見舞い袋の表書きは、水引の上部中央に「御見舞」もしくは「お見舞」、下部中央に贈り主の「氏名」を書きます。「御見舞」「お見舞」の文字は、もともと封筒に印字されている場合もあります。
なお、4文字は死をイメージさせることから縁起が悪いので、「御見舞い」や「お見舞い」という表記は避けたほうが良いでしょう。
連名でお見舞い金を贈る場合は、右側から順番に目上の方の名前を記入します。4人以上で贈るときは、代表者の名前を記載した左側に小さく「外一同」や「他一同」と記し、別紙に全員の名前を書いてお見舞い金に同封しましょう。
裏面の折り方
お見舞い金の封筒の裏側を折り重ねるときは、上側が内側、下側が外側になるようにしましょう。下から上にという折り方は上昇を意味するため、「ケガや病気が早く良くなりますように」という願いを込められます。
お金の入れ方とマナー
お見舞い金のお札の入れ方にもマナーがあります。正しい知識を身に着け、相手に失礼のないようにしましょう。
新札またはきれいなお札を入れる
お見舞い金を包むときは、汚れや破損、シワがあるようなお札ではなく、見た目のきれいなお札を入れましょう。
ただし、折り目のない新札は前もって準備したお金のように感じられ、相手に不運が起きることを待っていたと受け取られる可能性があります。そのため、中央を一折りして折り目を付けてから入れるのがマナーです。
お札の肖像画側を前にする
お見舞い金を入れる際は、紙幣に印刷された人物の肖像画が表側を向くように入れましょう。お札の上下の向きには決まりはありません。
ただし、複数枚の紙幣を入れる場合は、前後だけでなく上下の向きもそろえましょう。お札の向きがバラバラになっていると、相手に失礼な印象を与えてしまいます。
お金は表封筒ではなく中袋に包む
お見舞い金は封筒(表包み)に直接入れるのではなく、中袋に入れましょう。中袋付きの封筒を使うことで、正式で丁寧な印象を与えられます。
縁起の良い数字の金額を入れる
お見舞い金の金額は、縁起の良くない数字を控えることがベストです。死や苦を連想させる4,000円や9,000円は避けましょう。
相手によって金額相場が異なりますので、以下の表を参考にしてみてください。
お見舞い金を贈る相手
金額の目安
-
会社の同僚
3,000円
-
上司・先輩
3,000円~10,000円
-
親・親戚
5,000円~10,000円
お見舞い金を入れるおすすめの封筒
基本的なマナーを解説してきましたが、実際にお見舞い金を入れる封筒の種類には、色付きや模様付きなどさまざまなタイプがあります。
シンプルな紅白のご祝儀袋のほか、相手の年齢や性別、好みなどに合わせて、かわいい封筒やおしゃれな封筒を使ってみてはいかがでしょうか。
おすすめのお見舞い袋はこちらをご覧ください。
お見舞い袋は正しいマナーで使いましょう
お見舞い金を包む封筒には、種類や書き方、お札の入れ方などのマナーがあることがわかりました。なかなか学校では習うことのない内容なので、初めて知った知識もあるのではないでしょうか。
お見舞いを渡すような出来事はないほうが良いですが、必要になった際には、ぜひ今回の記事を参考にしながらお見舞い金を贈ってください。
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