結婚祝いの贈り方やマナー
結婚は人生の中でもおめでたいイベントの一つなので、相手に喜んで貰うためにも、贈り方やマナーを押さえておく必要があります。結婚祝いはこれから結婚する2人を祝福するものなのでいくつかのポイントを紹介します。
結婚祝いを渡す時期(タイミング)
結婚祝いを渡す時期は、その結婚式に参加するかどうかで変わってきます。結婚式に参加する場合は、挙式の1~2ヶ月前から1週間頃までに贈ります。結婚式に参加しない(招待されていない)場合は、挙式の1ヶ月前までに贈ります。
結婚祝いは熨斗(のし)をかける
結婚祝いを贈るときは熨斗をかけましょう。このときの熨斗は結び切りで、名前は贈り主のフルネームを記載します。
プレゼントが大きい、または重い場合
基本的に、結婚式当日に渡してしまうと相手方の荷物になってしまうので、郵送することが一般的です。特にプレゼントが大きい場合や重い場合は、後日郵送する方が親切です。
結婚祝いのプレゼントの選び方
結婚祝いのプレゼントを選ぶときにはいくつか考えておきたいポイントがあります。もし配慮がないプレゼントを選んでしまうと、相手の迷惑になってしまうので注意が必要です。
新生活に役立つものを選ぶ
結婚祝いのプレゼントの定番は、新生活で役立つものです。結婚を機に引っ越す夫婦も多いので、手軽に贈れる金額帯の家電などがおすすめです。特に自分では買わないような、おしゃれなアイテムを選ぶと良いでしょう。
夫婦共通の趣味にちなんだものを選ぶ
もし、新婚夫婦の共通の趣味を知っていれば、その趣味にちなんだものを贈ると喜ばれるでしょう。ただし、趣味のこだわりが強く「好きなものは自分で買いたい」という人もおり、お祝いの気持ちがかえって迷惑になることもあるので、相手に聴いてみるのも良いかもしれません。
欲しいアイテムをさり気なく聞いておく
結婚祝いを贈る相手と仲が良いのであれば、さり気なく欲しいアイテムを聞いておくことがおすすめです。実際に結婚祝いや出産祝いなどの「〇〇祝い」やお返しなどで失敗するケースは珍しくなく、「貰ったけど一度も使わなかった」ということは多いです。
関係性で選ぶ時のポイント
結婚祝いの品を選ぶときは、相手との関係性を考えることも大切です。ここからは相手との関係性別に選ぶときのポイントを紹介します。
・親友
親友が相手で好みを把握しているなら、それに合わせた品を贈りましょう。また、結婚式当日や玄関などに飾りやすい似顔絵やメッセージが入ったウェルカムボードなど手作りしたオリジナルのものを贈っても喜ばれやすいです。
・友達
友達の場合は男性と女性で贈る内容が変わります。女友達の場合は、デザイン性の高い実用的なものや、夫婦で使えるものあるいは女友達が喜ぶものがおすすめです。男友達の場合は、柄が入っていないものなどシンプルなデザインのものが良いでしょう。ただし、贈り手が女性の場合は、男友達より奥さんを意識したものを贈るとよいでしょう。
・同僚
同僚が相手であれば、夫婦で使えるブランドのペアのマグカップやティーカップ、夫婦箸セットなどのペアアイテムを贈ることがおすすめです。
・上司や先輩
関係性が近い上司や先輩であれば、ちょっと高価なアイテム(ワインやシャンパン、ブランドキッチン用品)が喜ばれます。
・先生
相手が先生の場合は、教え子など大勢の方から結婚祝いを受け取ると考えられるため、高価なものは避け、受け取りやすく軽いものが適しています。タオルや入浴剤などがおすすめです。
・部下や後輩
部下や後輩などの場合、非常に親しい相手でない限り高価な品だと気を遣わせてしまいます。そのためグルメ品やスイーツのギフトなどがおすすめです。
・兄弟や親戚
身内の場合は、実用性が高くて新居で使えるアイテムがおすすめです。高価なものは相手に気を遣わせてしまいがちですが、少し高価な洋食器や電化製品であれば喜ばれることでしょう。
贈る相手の年齢で選ぶ時のポイント(20代、30代、40代、50代)
贈る相手の年齢もプレゼントを選ぶときに参考する重要なポイントです。なるべく年齢に合ったアイテムを贈りましょう。
・20代
20代といっても20代前半と後半で合うアイテムが変わります。20代前半は、生活家電をこれから揃える方が多いので家電やキッチン用品がおすすめです。20代後半は、体を癒やしてくれるバスグッズや美容グッズが喜ばれやすいです。
・30代
30代の場合は結婚したことが実感できるような記念の品(ペア食器、名入れギフト)がおすすめです。
・40代
40代は初婚の方の他、再婚の方も出てくるため高級感溢れる大人向けのアイテムを選ぶ(ワイン、ティーカップ)と良いでしょう。
・50代
50代にもなると生活用品が一通り揃っているため、デザイン性や実用性の高いキッチン用品や、家電などがおすすめです。
・再婚の場合
再婚の場合は、相手の状況にもよりますが生活を彩る贈り物を選ぶと良いでしょう。例えば、子供がいる場合は、グルメギフトやホームパーティーグッズなどが喜ばれます。
気を付けたいポイント(避けるべきプレゼント)
結婚祝いは、ただプレゼントを贈れば良いというものではありません。贈り物の中には結婚祝いに適さないものもあります。ここからは、結婚祝いで避けるべきプレゼントを紹介します。
赤ちゃんにまつわるものは贈らない
結婚祝いで注意したいことは、赤ちゃんにまつわるものは贈らないようにすることです。赤ちゃんにまつわるものを贈られると、「早く子供が見たい」といった意味として受け取られてしまい、無駄なプレッシャーを与えてしまう可能性があります。そのため、結婚祝いと出産祝いは別と考えて贈る方が無難でしょう。
縁起の悪いアイテム(理由を含めて紹介)
結婚祝いはお祝いとしてプレゼントを贈るので、縁起が悪いと捉えられる品を贈ることは控えましょう。次のアイテムは縁起が悪いとされているため注意が必要です。
・刃物
刃物は縁が切れるという意味を持つため、贈った方と贈られた方の縁が切れると考えられています。
・ハンカチ
ハンカチを渡すことは「手切れ」「別れ」を意味し、相手との関係が悪くなると考えられています。
・くし
くしはプレゼントとして贈りやすいですが、「9」(苦しい)「4」(死)を連想させるため、縁起が悪いとされています。
・日本茶
日本茶は弔事に使われるもので、不幸を連想させるため避けた方がよいと考えられています。
結婚祝いのプレゼントの予算(相場)
結婚祝いのプレゼントの相場も相手との関係性によって変わってきます。金額相場に対して高価すぎると、場合によっては相手に気を遣わせてしまうこともあるでしょう。また、結婚式に出席するかどうかによっても金額相場は異なります。
・友人や職場の方(結婚式に出席する)
友人や職場の方などの場合は、3万円のご祝儀に3,000円~1万円のプレゼントを贈ります。
・兄弟、姉妹や親戚の方(結婚式に出席する)
兄弟、姉妹や親戚の方の場合は、5万円~10万円のご祝儀に5,000円~3万円のプレゼントを贈ります。
・友人や職場の方(結婚式に出席しない)
結婚式に出席していない友人や職場の方の場合は、プレゼントの相場は変わらず3,000円~1万円ほどで、1万円のご祝儀を贈ります。
・兄弟、姉妹や親戚の方(結婚式に出席しない)
結婚式に出席していない兄弟、姉妹や親戚の方の場合は、3万円のご祝儀に5,000円~3万円のプレゼントを贈ります。