快気祝いにおすすめのギフト12選

病気や怪我で入院して、回復した時、お見舞いをいただいた方へのお返しや、お世話になった方へ、退院や快癒を報告するために贈る快気祝い。お祝いのおすそ分けという意味であることから快気内祝いとも呼ばれていますが、現在では快気内祝いは少し意味合いが異なってきています。
今回は、快気祝いと快気内祝いの違いや、快気祝いにおすすめの商品を紹介します。
快気祝いとは?

病気や怪我で入院や療養を必要とした時、お見舞いをいただくことがあります。お見舞いをいただいた方に対して、お礼と報告を兼ねてお返しをすることを「快気祝い」と呼びます。
快気祝いと同じように使われる言葉には「快気内祝い」や「全快祝い」というものがあります。一般的には、いただいたお祝いに対してお返しをすることを「内祝い」と呼びますが、快気祝いに限っては意味合いが異なります。
「快気祝い」退院してほぼ完治した場合に贈るものに使います。対して、「快気内祝い」は、退院はしたものの完治しておらず、通院や療養がまだ必要で、取り急ぎお礼や報告をしたい場合に使用します。
「全快祝い」は、読んで字のごとく、病気や怪我が完治した場合に使用します。このように、病気や怪我の治り具合で使い分ける必要があるのです。
快気祝いのマナー

ここからは、快気祝いを贈る際に気をつけるべきマナーについて紹介します。
快気祝いを贈る時期
快気内祝いを贈る時期は、贈る相手によっても異なりますが、退院してから10日~1ヶ月以内に贈ることが一般的とされています。入院中はもちろんですが、退院した直後は何かと忙しく落ち着かないため、お礼の用意をすることが難しいこともあります。
退院直後に無理に準備をする必要はなく、10日~1ヶ月を目安に、体調や状況が落ち着いてから贈るようにしましょう。
快気祝いの熨斗(のし)の選び方と書き方
快気祝いは贈り物ですから、贈る際には熨斗紙をかける必要があります。熨斗紙とは、熨斗と水引が印刷されている包み紙のことです。
水引には色や結び方に様々な種類がありますが、快気祝いに用いるのであれば紅白の結び切りで、数が5本か7本で結ばれているものを選ぶことが主流です。
紅白は慶事に使われるおめでたい色ですが、お祝いとはいえ前提として病気や怪我がありますから、二度と起きてほしくないという気持ちを込めて結び切りという固結びの形を選びます。
熨斗紙は水引を境に上下に分かれており、上段には「快気祝い」と表書きをし、下段に病気や怪我をした方の姓を記載しましょう。名前を含めても構いません。
表書きや姓名を書くのは黒墨の毛筆を使用することが望ましいですが、最近では筆ペンやサインペンの使用も増えてきています。ただし、ボールペンの使用は控えましょう。
内のしと外のしはどう選べばよい?快気祝いの渡し方
熨斗紙の掛け方には、内のしと外のしがあります。内のしは贈り物に直接熨斗紙をかけ、その上から包装紙で包む方法です。外のしは、贈り物を包装したあと、外側に熨斗紙をかけます。
内のしと外のしは、どちらが正しいという定義はありませんので、状況によって選ぶようにしましょう。外のしは表書きが外に出ているため、贈る目的がはっきりとわかりやすいので、直接手渡しで贈る場合は外のしの方がよいでしょう。
内のしは表書きが隠されているため、お礼の気持ちを控えめに表現することができます。快気祝いは病気や怪我の療養を終えた報告を兼ねているので、あまり喜びの気持ちを前面に出さない内のしがふさわしいと考えられます。
また、熨斗紙の上から包装をしており熨斗紙が破損しにくいため、相手が遠方に住んでいて配送で贈り物をする場合は内のしの方が適しています。
病院関係者へのお礼はどうしたらよい?
医師や看護師など、入院中にお世話になった病院関係者へお礼をしたいと考える方は少なくないことでしょう。
しかし、病院の規則で患者からの贈り物を受け取ってはならないケースも多く、基本的に病院関係者へのお礼は必要ありません。どうしてもお礼をしたい場合は、病院内のスタッフで分けられるお菓子の詰め合わせなどがおすすめです。
それでも受け取ってもらえない場合もありますので、その際は無理矢理渡したりせず、断られた場合に自分で消費できるものにしておくとよいでしょう。
快気祝いのギフトの選び方や相場は?

快気祝いは「祝い」と名前がついているものの、病気や怪我が回復した報告なので、何度も繰り返したいお祝いではありません。ギフトは食品や消耗品など、使ったら消えてなくなる物を贈ることがマナーとされています。
焼き菓子やフルーツなどの食品が定番で、洗剤や石鹸も「病気や怪我を洗い流せる」という意味が込められています。連名でお見舞いをいただいた場合は、小分けで配ることができるお菓子やジュースのセットがおすすめです。
かさ張らず数多くあっても困らないタオルも、快気祝いでは人気が高いです。
関係性で選ぶときのポイント
贈る相手との関係性でも、どのようなものを選べばよいのかが変わってきます。
・家族や親族
家族や親族など日頃から付き合いが多く、受け取る側の好みを把握している場合は、相手の好みに合わせた上質な物を贈ると喜ばれやすいでしょう。お子さんがいる家庭なら、お菓子やジュースなど、ご家族で楽しめるものもおすすめです。
・上司や先輩
上司や先輩などには、上質なもので精肉などの消え物がよいでしょう。好みがわからない場合は、カタログギフトを贈ってその中から自分で選んでいただくとよいです。
・職場の同僚
職場の同僚や連名でいただいたお見舞いには、小分けになっているお菓子やジュースなど、職場で飲食ができて分配しやすいものがおすすめです。
・友人
友人へ贈るのなら、普段から気軽に使える洗剤や石鹸などの消耗品だと、気を遣わせず相手の負担にもなりません。
気をつけたいポイントや、避けたほうがよいギフト
快気祝いとして贈るものには、避けたほうがよいものもいくつかあります。例えば以下のようなものです。
・肌着
肌着は日常的に使いますが、直接身につけるものなので、素材や形などに個人の好みの差が大きく、贈り物としては選ぶのが難しいです。「肌着に困るほど生活が苦しいと思われている」と見られてしまうこともあるので避けましょう。
・現金や商品券
現金や商品券も、お返しにはふさわしいものとは言えません。特に目上の方に贈る場合は、「相手が生活に困っている」などといった上から目線の印象を与えてしまい、大変失礼にあたるので控えましょう。
・鉢植えの花
鉢植えの花は、根があるため根付く=寝付く、と連想してしまうので適しません。特に、シクラメンは「死」と「苦」が入っていること、椿は枯れると花がそのまま落ちてしまうことから縁起が悪いとされます。花の種類によっても避けたほうがよいものがあり注意が必要です。
・寝具
病室にはパジャマや枕などの寝具がつきもの。寝具は「寝付く」「怪我や病気が長引く」と連想されるので、控えた方がよいです。
・刃物
包丁やハサミなどの刃物も、「縁が切れる」というイメージが強いのでお祝いやお礼の品にはふさわしくありません。
ギフトの相場
快気祝いは、いただいたお見舞いへのお返しなので、あまり高価な物を贈るのも失礼にあたります。一般的には、いただいたお見舞の1/3~半分くらいが目安と言われています。
家族や親族への快気祝いにおすすめのギフト

日頃から付き合いが多く相手の好みが知りやすい、家族や親族への贈り物におすすめのギフトを紹介します。
・お米
お米は日本の主食で、古くから縁起物とされてきました。また、米という字は末広がりで縁起のよい「八」と、全てが揃ったという意味の「十」からできています。健康になったお祝いに贈るのにぴったりのギフトといえるでしょう。さらに、お米は日持ちがよく、どんな年代にも馴染み深い食品で、贈る相手の家族構成や好みに関わらず喜ばれやすいです。
・上質なタオル
タオルは予算設定がしやすく、日常生活の中で何枚あっても困るものではないので、お祝いやお礼によく選ばれます。「病気や怪我を拭い去る、水に流す」という意味もあり、快気祝いにふさわしいです。
・カタログギフト
カタログギフトは、相手が自由に欲しい物を選べるため、お祝いやお礼の品として定番です。設定されている金額が細かく、特定のジャンルに特化したものもあるので、相手が自分の好みに合わせて選ぶことができます。この場合、相手がカタログの中から消えてなくなる物以外を選んだとしても、失礼にはあたりません。
上司や先輩への快気祝いにおすすめのギフト

上司や先輩など目上の方への贈り物には、消え物である食品で、上質な物を贈ることがおすすめです。
・海苔の詰め合わせ
海苔は古くから希少で高級な縁起物として重宝されており、「幸運に恵まれますように」という意味を込めて贈答品として好まれてきました。日持ちがする乾物で重くなくかさ張らないことから、直接お渡ししても負担になりにくく、快気祝いにはふさわしいでしょう。
・グルメカタログギフト
贈られた側が自由に選べるカタログギフトのなかで、食品に特化したグルメカタログギフトは良質な食品が揃っていることが多いです。生活環境や好みがわからない場合、欲しい物を自由に選んでもらえるカタログギフトは、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。
・和菓子詰め合わせ
和菓子の詰め合わせも、定番ギフトのひとつです。和菓子は落ち着いたデザインや風情で、年齢や性別を問わず幅広い層に喜ばれることでしょう。
職場の同僚への快気祝いにおすすめのギフト

職場の同僚への快気祝いは、日頃からよく使い相手の負担にならないものや、職場でも使えるものを選ぶとよいでしょう。また、連名でお見舞いをいただいた場合は、小別にわけやすいお菓子などもおすすめです。
・洗剤
洗剤は日常的に使用する消耗品のため、ストックが多すぎて困るということはあまりありません。病気や怪我を洗い流し消えてなくなるという意味もあり、洗剤は快気祝いにぴったりです。
・紅茶やコーヒー
紅茶やコーヒーは比較的誰にでも好まれやすく、詰め合せのバリエーションも豊富で相手に合わせて選びやすいため、おすすめのギフトです。
・調味料セット
調味料やドレッシングは、もらったその日から使えるため実用性があり、使ったら無くなる消耗品です。普段買わないような高級なものや珍しい調味料を贈れば、食卓に華を添えてくれます。
友人への快気祝いにおすすめのギフト

親しい友人へのギフトは、あまり気負わず使える日用品がおすすめです。
・ハンドソープセット
ハンドソープは色や香り、形状など、種類が豊富で相手の好みに合わせやすいギフトです。また、病気や怪我を洗い流すという意味もあり、快気祝いの贈りものの定番です。良質なハンドソープの詰め合わせやタオルとのセットなど選んでみてはいかがでしょうか。
・ジュース
大人から子供まで楽しめ、瓶詰めや缶入りが多く日持ちのよいジュースもギフトにはおすすめです。特に高級品は、自分で購入することも少ないため贈ると喜ばれやすいでしょう。
・洋菓子詰め合わせ
華やかなパッケージデザインが多い洋菓子の詰め合わせは、贈りものにぴったりです。洋菓子は意外と好き嫌いが極端に分かれず、中でも焼き菓子は賞味期限が長いものも多いので、ギフトの定番です。
快気祝いは相手への感謝を伝える贈り物

今回は、快気祝いのマナーや、快気祝いにおすすめのギフトについて紹介しました。快気祝いは、お見舞いをいただいたことや療養中にお世話になったことに対するお礼の気持ちです。
せっかくお礼をしても、礼儀を欠いてしまってはかえって失礼になってしまいます。感謝の気持ちがきちんと伝わるよう、相手の立場や好みに考慮し、今回紹介した商品を参考にして、喜んでいただける贈り物を探してみて下さい。
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