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快気祝いの熨斗(のし)のマナーやギフトの選び方を紹介!

お祝い事に贈る品には熨斗(のし)を欠かすことができませんが、熨斗についての正しいマナーには、いろいろと決まりがあります。今回は、快気祝いを贈る際の熨斗のマナーやギフトの選び方についてお話しします。

また、快気祝いを贈る際に何を贈ったら良いのか分からない方もいらっしゃると思いますので、快気祝いにふさわしい、おすすめのギフトもあわせて紹介します。ぜひ参考にしてください。

快気祝いとは?

快気祝いとは、病気や怪我で入院や療養をしていた方が、体調が回復した後、お見舞いに来てくれた方やお世話になった方へ、お祝いのおすそ分けをするという意味で贈るものです。

現在では、全快して退院したことを報告したり、療養中のお見舞いに対してお礼をしたりするという意味で贈ることが一般的になってきています。快気祝いを贈る時期は、退院してから10日~1ヶ月以内が目安とされています。

ただし、退院直後も通院をしたり、自宅で療養したりすることは多いですし、体調が落ち着かない方もいらっしゃるかもしれません。かといって、あまり贈る時期が遅すぎても礼を欠いてしまいます。親戚やお世話になった方への贈り物の用意が、体に障らない程度に体調が落ち着いてから贈るようにしましょう。

快気祝いの熨斗や種類の選び方

快気祝いを贈る際の熨斗は、どのようなものを選べばよいのでしょうか。ここからは、熨斗が持つ意味や熨斗の種類について紹介します。

そもそも熨斗とは?

熨斗はもともと、アワビを薄くのして干したもののことで、今でも熨斗の中に入っている黄色い細長いものを「熨斗鮑(のしあわび)」と呼びます。

アワビは古来より縁起物とされており、長寿の象徴として贈答品に添えられてきましたが、現在では簡略化されアワビのかわりに黄色い紙を用いるようになりました。

紅白の紙に折り込まれ、中央に黄色い短冊状の紙を入れたものを熨斗とするものや、紙に直接印刷されているものが多いです。

熨斗は中身がアワビや魚介類など、生物ではないという意味もあるので、鰹節や魚の干物などの海産物を贈るときは熨斗がなくても失礼にあたりません。また、お祝いの意味と解釈されているので、葬儀などの弔事やお見舞いには熨斗を用いない場合も多いです。

熨斗とともに祝儀袋や贈答品のかけ紙には「水引(みずひき)」と呼ばれる紐をかけます。水引は慶事には紅白や赤金などのおめでたいとされる色、一方弔事では白黒や青白、銀の色が多く使用されます。

熨斗と水引の種類

水引には様々な種類があり、慶事と弔事で使い分ける他にも細かく意味が異なってきます。
主に使われる水引の種類は以下のとおりです。

・紅白蝶結び

慶事に用いる、紅白の紐を蝶結びにする形です。ほどいても何度も結び直せることから、出産、入学、卒業、長寿など、何度繰り返してもよいお祝い事やお礼に用います。

・紅白結び切り

こちらも慶事に用いる形で、ほどけて結び直す事がないように結び切り(固結び)になっています。結婚など一度きりであって欲しいお祝い事に用います。

・黒白結び切り

黒と白の紐を結び切りの形にしたものです。告別式前後の御霊前やお供え、法要の御供物や香典のお返し、引き出物などに用います。熨斗は使用しません。

・黄白結び切り

黄色と白の紐を結び切りの形にしたもので、主に関西地方で用いられる水引です。用途は黒白結び切りと同じで、香典や法要のお供え物など弔事に用いられます。

水引の本数

水引は複数の紐を束ねたものですが、その本数にも意味があります。慶事には奇数が用いられ、3、5、7本があり、5本が基本とされています。これは中国の五行説にある、「万物は5つの事象から構成され、色も基本の5色からなっている」という考えが元になっていると言われています。

3本は5本を簡単に結んだもので、7本は5本結びをより丁寧にしたものです。婚礼関係だけは10本結びも用いられますが、これは10本を偶数と捉えるのではなく、奇数の5本を倍数にした結びで、新郎新婦と両家が手を結び合った形を表すとされています。

一方弔事には2、4、6本の水引が用いられます。こちらも「奇数は陽、偶数は陰」とされている、中国の陰陽説に由来があると言われています。

快気祝いの熨斗や水引の本数はどれを選べばよい?

それでは、快気祝いにふさわしい熨斗や水引とはどれになるのでしょうか?

快気祝いは「お祝い」ですから、色は紅白のものがよいでしょう。ですが入退院や療養は繰り返し起きて欲しいことではないですので、一度きりであって欲しいお祝い事に用いる「結び切り」の形を選びましょう。水引の本数は5本か7本が主流です。

まだ全快しておらず通院や療養が必要な場合の快気祝い(御見舞御礼)は、熨斗をつけない場合もあります。

快気祝いの熨斗紙の書き方

快気祝いに贈る際の熨斗紙の書き方について、上記を踏まえて詳しく見ていきましょう。
基本は黒墨の毛筆を用いますが、最近では筆ペンやサインペンが使われることもあります。ただし、ボールペンを使用するのは控えましょう。

水引で分かれた熨斗紙の上段に贈り物の目的に関する記載のことを表書きといいます。快気祝いの表書きは病気や怪我の治り具合によって使い分けます。下段には、送り主の名前を書きます。

いくつか例を見てみましょう。

病気(怪我)がほぼ完治している場合

・水引 :紅白の結び切り
・表書き:「快気祝い」
・下側 :病気(怪我)をした方の姓※名前を含めてもよい

病気や怪我がほぼ完治している場合は、紅白の結び切りの水引を選びましょう。病気や怪我が治ったお祝いなので、二度と起きないようにとの意味が込められています。

表書きは快気祝いにし、水引の下には病気や怪我をしていた本人の名字を書きます。名前を含めても問題ありません。

病気(怪我)が全快していない場合

・水引 :紅白の結び切り
・表書き:「御見舞御礼(熨斗をかけなくてもよい)」「退院内祝」
・下側 :病気(怪我)をした方の姓※名前を含めてもよい

まだ全快ではなく、自宅での療養や通院を必要とする場合や、入院が長引きそうで先にお見舞いのお礼をしたい、と行った場合は表書きが「御見舞御礼」などに変わります。退院をしていれば「退院内祝」でもよいでしょう。

この場合、熨斗は必ずしもかけなければいけないわけではありません。

本来はお祝い事なのでかけるべきなのですが、最近では熨斗をかけていると「入院を延ばす」「病気や怪我が長引く」という意味合いになるため、かけない傾向があります。

退院せず亡くなってしまった場合

・水引 :白黒の結び切り
・表書き:「御見舞御礼」
・下側 :病気(怪我)をした方の姓※名前を含めてもよい

お見舞いをいただいたものの残念ながら亡くなってしまった場合は、本来、お礼は不要とされていますが、生前のお付き合いが深い、お世話になっている方にはお礼をしたい、あるいは地域のしきたりがあるなどで、お礼を贈ることはあるでしょう。

この場合は水引が白黒の結び切りで、熨斗のついていない弔事の熨斗紙を使用します。基本的には四十九日の法要後に贈りますが、お通夜や葬儀に参列して香典をいただいている場合は、香典返しに含めて贈るケースもあります。

内のしと外のしはどう選べばよい?快気祝いの渡し方

熨斗紙は、贈り物に熨斗紙をかけてから包装する内のしと、贈り物を包装紙で包んだ後に熨斗紙をかける外のしがあります。内のしは表書きが包装紙で隠れるため控えめな印象になり、外のしは表書きが外に出ているため、どのような目的で贈ったかがひと目で分かります。

快気祝いにふさわしい熨斗紙のかけ方とは、一体どちらなのでしょうか。内のしと外のしは、渡す時の状況を考えて選びます。

相手に直接手渡しをする場合は、どのような目的の贈り物なのか渡す時点ではっきりとわかる外のしのほうが適しているでしょう。

相手が遠方で手渡しができず、配送で送る場合は、熨斗紙が破損しにくいため、内のしを選ぶべきです。

他にも病気や怪我が完治していない場合は、喜びの気持ちではなく控えめにお礼の気持ちが表現できる、内のしが適していると考えられています。内のしと外のしは、どちらが正しいという厳密な決まりはないため、状況によって選ぶようにしましょう。

快気祝いにはどのようなギフトを贈ればいいの?

快気祝いはお祝いではありますが、前提に病気や怪我があるので、記念に残したいお祝いではありません。二度と繰り返さないよう、ギフトも食品や消耗品など、「消えてなくなる物」を贈ることがマナーとされています。

焼き菓子やフルーツなどの食品、洗剤や石鹸など「病気や怪我を洗い流せる」消耗品、タオルなどを選ぶ方が多いです。連盟でお見舞いをいただいた場合は、小分けになっていて配ることができるお菓子やジュースのセットがおすすめです。

快気祝いは「祝い」とついていますが、お見舞いに対するお礼なので、いただいたお礼の1/3~半分くらいの価格が目安です。

また、お礼を選ぶときに避けたほうがよいアイテムもあります。

・肌着

肌着や下着など直接身につけるものは、素材や形など個人の好みの差が大きいですし、「肌着に困るほど生活が苦しいと思われている」と見られてしまう場合があるので避けましょう。

・現金や商品券

現金や商品券も、お返しにはふさわしいものとは言えません。特に目上の方に贈る場合、大変失礼にあたるまで控えましょう。

・鉢植えの花

鉢植えの花は、根があるため根付く=寝付く、と連想してしまうので適しません。特にシクラメンは「死」と「苦」が入っていること、椿は枯れると花がそのまま落ちてしまうことから縁起が悪いとされています。花の種類にも避けたほうがいいものがあり、注意が必要です。

・寝具

パジャマや枕などの寝具は、病室を連想させ、「寝付く」「怪我や病気が長引く」と言ったイメージを与えてしまうため、避けた方がよいです。

・刃物

包丁やハサミなどの刃物も、「縁が切れる」というイメージが強いのでお祝いやお礼の品にはふさわしくありません。

快気祝いにおすすめの定番ギフト

ここでは、快気祝いで人気の高い定番のギフトについて紹介します。快気祝いの贈りものに迷ってしまった方は、下記に挙げるものを参考にしてみてください。

・カタログギフト

カタログギフトは、贈られた側が自由に欲しい物を選べるため、お祝いやお礼の品として定番です。設定されている金額が細かく、グルメカタログギフトなど、特定のジャンルに特化したものもあるので、贈られた側も自分の好みに合わせて選ぶことができます。この場合、相手がカタログの中から消えてなくなる物以外を選んだとしても、失礼には当たりません。

・タオル

タオルは予算設定がしやすく、日常生活の中で何枚あっても困るものではないので、お祝いやお礼によく選ばれます。「病気や怪我を拭い去る、水に流す」という意味もあり、快気祝いにふさわしいとされます。

・日用消耗品(洗剤)

同じことが起こらないよう、使ったら消えてなくなる日用消耗品も快気祝いの定番です。
中でも洗剤や石鹸は、「病や怪我を洗い流すことができる」という意味に通じ、どこの家庭でも毎日使用する消耗品で、たくさんストックがあっても持て余すものではないのでおすすめです。

・ジュースの詰め合わせ

ギフトとしてのジュースは使用されているフルーツにこだわったものが多く、濃厚な味や華やかな香りが楽しめます。お酒やコーヒーなどと比べて、お子様から年配の方まで一緒に楽しむことができる点もおすすめです。

・焼き菓子の詰め合わせ

食べたら消えてなくなるお菓子のギフトは、快気祝いに最適です。和菓子から洋菓子まで種類が多く、相手の好みに合わせることができ、個数や内容量、金額もさまざまなので相手の家庭状況に合わせて選ぶこともできます。また、個包装になっているものは小分けにしやすく、連名や団体名義でいただいた場合のお礼にぴったりです。

快気祝いはマナーを守って感謝の気持ちを伝えよう

快気祝いは、お見舞いをいただいたことや療養中にお世話になったことに対するお礼の気持ちです。きちんと感謝の気持ちを伝えるためには、マナーや礼儀を守ることが大切です。

せっかくお礼の贈り物をしても、マナーが守られていなければかえって失礼になりかねません。マナーを守った快気祝いを通して元気になったことを報告し、お世話になった方々に安心していただきましょう。

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2024/04/26 更新

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