新築祝いの相場はいくら?贈り方はどうすればいい?
新築祝いのマナーを解説
家族や親戚や、仲の良い友人など、身近な相手が家を建てたときに贈るのが新築祝いです。しかし、いくらぐらいで、どのようなものを贈ったらいいのでしょうか。相場や贈るものなど、常識としておさえておきたいマナーを解説します。後半では、新築祝いにおすすめの商品も紹介します。
新築祝いを贈る際のポイント
日頃からつき合いがある身近な方が念願の新築を手に入れたときは、新たな門出への祝福の気持ちを込めて新築祝いを贈りましょう。ただし、新築祝いには守るべきマナーがあるので、覚えておくと役立ちます。
贈るタイミング
新築祝いを贈る時期は、相手が新居に引っ越してから1~2ヶ月以内が適しているとされています。
引っ越しから2週間以内のように早すぎると、まだ片付けが終わっていない時期です。相手も忙しくて余裕がなく、対応に困る可能性があるのでNGです。逆に時間が経ちすぎても、お祝いの気持ちが伝わりづらくなるでしょう。
なお、新居のお披露目会がある場合は、そのタイミングで渡してもよいです。
熨斗(のし)
新築祝いの熨斗のルールも学びましょう。
・熨斗の選び方
新築祝いの熨斗は、紅白の蝶結びタイプの水引が付いたものを選びます。蝶結びは何度でも結び直せることから、何度あってもうれしいお祝い事で用いられます。
・表書き
熨斗の表書きは、「御祝」「御新築御祝」「祝御新築」のいずれかを記しましょう。水引の下部の記名欄は、苗字かフルネームで書きます。
・掛け方
熨斗には、商品に直接掛けてその上から包装する内熨斗と、包装後に掛ける外熨斗があります。配送してもらう場合は、汚れや傷を防ぐために内熨斗、手渡しの場合は表書きが外からでもはっきりわかる外熨斗がおすすめです。
新築マンションへ引っ越した方へも贈る
新築祝いは、一軒家の場合に限りません。戸建て住宅ではなくマンションへの引っ越しの場合も、新築を購入したのであれば新築祝いとして贈り物をしましょう。
また、中古の戸建て住宅やマンションを購入した際は引っ越し祝い、リフォームや改築の場合は改築祝いや増築祝いを贈ります。賃貸物件への引っ越しの場合は、引っ越し祝いではなく「御餞別」としましょう。
【贈る相手別】新築祝いの金額相場
相手との関係性によって、新築祝いの金額の相場が異なります。目安を記載しますので、参考にしてみてください。
贈る相手
金額の相場
-
親
50,000~100,000円
-
兄弟姉妹
10,000~30,000円
-
親戚
10,000~30,000円
-
友人
5,000~10,000円
-
職場の人
5,000~10,000円
新築祝いに適したギフトや控えたいギフト
新築祝いにはどのような贈り物がふさわしいのでしょうか。良い例と悪い例をお伝えします。
新築祝いに適した商品
新築祝いとして贈るものは、相手の趣味に合ったものや、実用的な生活雑貨などが適しています。
何を贈ったらいいのかわからず迷った場合は、カタログギフトを贈ると良いでしょう。カタログギフトにすれば、贈る側はあまり悩まずに済み、贈られた側は好きなものを選ぶことができるので、双方にメリットがあります。
なお、現金や商品券は金額が目に見えてわかるものは、親しい友人や部下などへの新築祝いには問題ないですが、目上の相手に対しては失礼に当たります。自分より世代が上の親族や職場の上司などの新築祝いとしては、贈らないようにしましょう。
新築祝いに控えたいアイテム
逆に、新築祝いとしてふさわしくないものとはどのような商品でしょうか。
・火を連想させるもの
コンロやキャンドルなど、火に関係するものは、火事をイメージさせるため縁起が悪いとされています。
・家に傷を付けるもの
ねじを使う壁掛け時計など、家に穴を開けたり傷を付けたりして使用するものは、新築にふさわしくないので避けましょう。
・大きすぎるもの
大きな置き物やソファーなど、広くスペースを取るものは、新築が窮屈に見えてしまうので控えたほうがよいです。ただし、相手からの希望によって贈ることはかまいません。
・ハンカチ
ハンカチを漢字で表記すると「手巾」。読み方によっては「てぎれ」と読めて別れをイメージさせるので、縁起が悪いとされています。
・日本茶
日本茶は弔事の引き出物によく使われるものなので、一般的には新築祝いには適していないと言われています。
【贈る相手別】新築祝いにおすすめのギフトを紹介
ここからは、贈る相手ごとの新築祝いにおすすめしたい商品を紹介します。
友人
友人への新築祝いの相場は5,000~10,000円です。選ぶときは直接欲しいものを聞いてみるか、相手の趣味に合うものを選んでみましょう。
地酒やおしゃれなワインなどのお酒類、焼き菓子セットなどのスイーツ、ブレンダーなどのキッチン家電、ハーバリウムのようなインテリア雑貨等がおすすめです。
親
親への新築祝いの相場は、50,000~100,000円と高額です。欲しいものがわかっていれば欲しいものを贈るとよいでしょう。ただ、親世代となると物はすでにたくさん持っているため、趣味に合いそうな体験型の贈り物をするというのも喜ばれることでしょう。
具体的には、体験型ギフトの温泉、高級焼き物の食器、高価な日本酒などのお酒、うなぎや和菓子などのグルメといったものを選んでみてはいかがでしょうか。
兄弟姉妹
兄弟姉妹への新築祝いを選ぶときは、身近な間柄なので直接欲しいものを聞いてみることがおすすめです。身内なので、相手も欲しいものを気負わずに伝えやすいことでしょう。相場は10,000~30,000円なので、ちょっと高めのいいものを選べそうですね。
部屋に飾る観葉植物、スマートスピーカーやお掃除ロボなどの家電、アロマライトのようなインテリア雑貨等がおすすめです。兄弟姉妹なら好みをよく知っているはず。相手の趣味に合わせて新築祝いを選んでみてはいかがでしょうか。
親戚
親戚の新築祝いの相場は、10,000~30,000円程度です。交流の多い親戚なら、何が欲しいか直接聞いてみるとよいでしょう。また、遠方などであまり交流がない親戚の場合は、あっても困らないものを選ぶことが無難です。
おすすめの商品には、体や環境にやさしい洗剤、何枚あっても困らないタオル類、自分たちで好きなものをチョイスできるカタログギフトなどがあります。
職場の方
職場の上司、同僚、部下などに新築祝いを選ぶときの相場は、5,000~10,000円です。日頃のつき合いに対する感謝の気持ちを込めて、相手の好みに合うものを選びましょう。
オシャレな日用雑貨、調理器具セットなどのキッチン雑貨、有名パティシエのスイーツなどがおすすめです。なお、上司に対しては「部下一同」として複数人でお金を出し合い、高価なものを贈ってもいいでしょう。
マナーに合わせた新築祝いで相手の門出を祝いましょう
新築祝いのルールについて、ご理解いただけたでしょうか。贈る相手に応じた金額の相場がありますが、つき合いの度合いや捻出できる予算によって変化することはやむを得ません。金額もさることながら、相手にお祝いの気持ちがきちんと伝わり、心から喜んでもらえることが大切です。
ただし、新築祝いとしてタブーなものは、特に目上の相手に対しては、贈ることを控えたほうがいいでしょう。センスのいい新築祝いで、相手の新生活のスタートへのはなむけとしてみてくださいね。
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