お歳暮の断り方

お歳暮の断り方。毎年贈られてくるお歳暮を断っていいのか、悩んでしまいますよね。また、さまざまな理由でお歳暮を受け取ることができない方もいるかと思います。そういった場面で役立つ相手に失礼のない上手なお歳暮の断り方と、断るときの例文をご紹介します。これらを参考にして、これからのお付き合いのために、角の立たない断り方をマスターしましょう。

はじめに

お歳暮はお世話になった方や親戚、会社の上司などに贈ることが多いと思います。 しかし、あくまでも日頃のお礼を表す行いですので、あまり親交がない、形だけのお付き合いの相手からお歳暮を受け取ることを避けたい人もいるのではないでしょうか? ただ、受け取る立場から「結構です、とも言いづらい…」と困っている方も多いようです。

かどが立たずにこれからも良い関係が続いていくことが望ましいですので、お歳暮を断るときの例文を交え、お歳暮の断り方についてご紹介します。

受け取れない場合

お歳暮は、日頃お世話になっている方へ贈ることが多いのですが、儀礼的な贈りものを禁止している場合も多く見られます。 日本では、取引先の企業の担当者やその上司、役員などに対し、お歳暮を贈る習慣が根付いていますね。

毎年お歳暮のシーズンになると、企業から企業へ、得意先の担当者や役員へ、社員同士の中でもお歳暮のやり取りが広く行われています。 しかし、これらを受け取らないという、慣例を断る場面も増えているのです。 例えば、企業間でもお歳暮を一切受け取らないことが規則になっている会社もあります。 取引先の間柄、社長や役員、上司などへのお歳暮を一切しないということです。

また、公務員に関しては、お中元やお歳暮などの贈答品の受け取りは禁止されています。 公務員は利害関係者から金銭・物品の贈与を受け取ると、公務員倫理法に違反することになるのです。 お世話になったから、という軽い気持ちで贈ろうと思っても、相手にとっては「ありがた迷惑」となる場合があることも覚えておきましょう。

また、受け取る理由がない、と考える場合もあります。 送り主と懇意にしてきた夫が他界し、仕事上でのお付き合いだったため自分とは付き合いが殆どない場合や、 頼まれて仲人をしたものの、その後ほとんど付き合いがないなど、受け取る理由がなくなってしまうケースも存在するのです。

お歳暮を贈られた際のマナー

では、実際にどのような断り方があるでしょうか。

■お礼状で断る場合
今までどおり、お歳暮を贈っていただいたことへの感謝の気持ちを述べますが、「今後はお気遣いないように」との文面を入れて、次回よりお歳暮を辞退させていただく旨を伝えます。 その際、「今後も変わらぬお付き合いはお願いしたい」という文面を付け加えれば、相手の厚意に感謝していることも伝えられます。

■電話で断る場合
電話で断る場合も、お礼状の文面と同じような内容で会話をしましょう。 手紙と違うところは、自分から一方的に話を進行できないという点です。 挨拶に始まり、今回のお歳暮に対するお礼を述べ、相手の近況を伺います。 多少話が弾んで断りの話題が切り出しづらい場合もありますが、そこはしっかりと本題を伝えることが重要です。 お礼状と同様に、「これからも末永くお付き合いを致しましょう」という言葉を添えて、相手を不快な気持ちにさせないようにしましょう。

■同等もしくは倍返しで品物を贈る場合
お歳暮は、お世話になった方に贈るもので、本来なら特にお返しを必要としません。 それでも、贈られた品物を受け取る理由がない場合やこれ以上贈ってもらいたくない場合には、お礼状を添えて「今後はお気遣い無く」とお返しすることもあります。 贈られた品物と同額、又は倍返しの品物と一緒にお断りの礼状を送れば、相手もこちらの気持ちを察してくれることでしょう。

■断り状と一緒に返送する場合
一度断ったにも関わらずまだお歳暮が届いたり、立場上受取れないのに贈られてきた、という場合もあります。 このようなケースでは、包装を開けずに上からさらに包装を重ねて、お断りの文面を添えて返送しましょう。 こちらの気持ちの真意を察してもらえるはずです。

断るときの例文

断るときの例文をご紹介します。

■企業間でのお断り文例

拝啓 貴社益々のご隆昌のことと、お慶び申し上げます。
このたびは、ご丁寧に結構な品をお送りいただき、誠に有難うございます。
ご厚意をいただきながら、甚だ心苦しいのですが、今後はこのようなお心遣いをされませぬよう、何卒ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。
末筆となりましたが、貴社の益々のご繁栄と、皆様のご健康をお祈りし、お礼とお願いを申し上げます。
敬具

■仲人からのお断り文例

前略 お二人の元気な近況が聞けて何よりです。
このたびは、ご丁寧にもお歳暮をいただき、有難うございました。家族ともども喜んでおります。
いつも何かと気にかけていただき、誠に感謝しております。そのご厚意はありがたく存じますが、今後はどうかお気遣いをなされませぬように、お願い申し上げます。
誠に心苦しい限りではございますが、今後も末永くお付き合いのほど、お願い申し上げます。
略儀ながら、書面をもって、お礼とお詫び申し上げます。

まとめ

年末の一般的な行事でもあるお歳暮ですが、贈られることに負担を感じる場合もあります。 せっかく贈っていただいたものを断ることで不快な気持ちにさせたり、相手との関係を壊してしまうのではないか、という不安もあります。

相手の厚意を理解しつつこちらの事情も察してもらえるよう、ご紹介した断り方と文例を参考に対応してみてはいかがでしょうか。

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