令和6年度国産乳製品等競争力強化対策事業(国産チーズ競争力強化支援対策事業)
チーズプロフェッショナル協会
会長 坂上 あき氏
近年日本のチーズが世界的権威のあるチーズの国際コンテストで次々に受賞するなど、
世界中から注目が集まっている国産チーズ。一体なぜ人気なのか?
日本中のチーズを知り尽くす、チーズプロフェッショナル協会の坂上さんに伺いました。
まずは、日本のチーズ職人の技術の高さと、端正でまろやかな味わいが国内外から認められるようになったのが第一だと思います。
またコロナ禍によって自分たちの国や地元で作られる食材を見つめ直した方も多かったでしょうし、円安もあり海外産チーズの値段が上がり、同じ高級チーズなら国産を食べてみたい、という人が増えたのだと思います。
日本のチーズはその丁寧な仕事から、見た目からしてとても美しく、中身もとても均一でバラつきが少ないため「日本の職人が作ったチーズだ」とすぐに分かるそう。
また日本の職人は「出汁」をはじめとした様々な種類の旨味にふれているからこそ、深い旨味と繊細な味わいのチーズを生み出し、世界をおどろかせています。
日本人ならではの丁寧さ、良質なミルク、そして繊細な味わいが国産チーズのすごさであり、大きな魅力ですね。
今や日本中、全都道府県に1箇所以上はチーズ工房があって、それぞれに個性的なチーズが作られています。
地元や旅先の工房を探して訪ねてみれば素敵な出会いがあると思います。
私たちの舌にもなじみやすい日本のチーズを、ぜひ味わってみてください。
※2023年10月 NPO法人チーズプロフェッショナル協会調べ
日本の食材と日本のチーズは、とても相性が良いのです。
カプレーゼをバジルではなく大葉と組み合わせるのも新鮮だし、モッツァレラにめんつゆも意外とマッチします 。日本ならではの香辛料である山椒や柚子胡椒との名コンビを探すのも、とても楽しい。
そしてやっぱり「お米」。
私がおすすめするのは、シンプルな「チーズご飯」。あえてクセが強めのチーズを炊きたてのご飯にのせて、醤油を一回し。ネギをパラリ。発酵食品であるチーズは、味噌や醤油とも相性がばっちりです。