令和5年度国産乳製品等競争力強化対策事業(国産チーズ競争力強化支援対策事業)
乳牛の飼育には涼しい高地と、餌となる大量の牧草が必要です。
険しくも美しい日本アルプスの山々がそびえる信州・長野は、
チーズ作りに適したブラウンスイス牛など乳牛の育成に適しています。
チーズを作る牧場もあり、絞りたてのミルクを使った美味しいチーズが味わえます。
多様な自然環境を持つ信州では、その土地らしさを味に変えたこだわりのチーズが生み出されています。
浅間山麓の麓、標高900mほどの丘陵地帯にお店があり、
創業から40年続くチーズ工房。
長野県・東御(とうみ)市で絞られる良質な生乳にこだわって作られたチーズのほか、ピッツァやスイーツなどのチーズ料理も楽しめます。
工房のチーフを務める塩川さんに、国産チーズの魅力をたっぷりと聞いてきました。
- 住所
- 長野県東御市新張504-6
- 電話番号
- 0268-64-2767
- 営業時間
- 9:00~17:00
アトリエ・ド・フロマージュは、創業者のご夫婦が「カマンベールチーズを作りたい」という想いから始まりました。
以来、地元で絞られた良質な生乳だけを使い、自分たちの手作りでチーズを作っています。
創業から40年を経た現在では、チーズの種類も格段に増え、フレッシュタイプをはじめ、青カビ、白カビ、ウォッシュ、シェーブル、セミハードなど様々なタイプのチーズがあり、その数は大きく分けても20種類ほどあります。
工房に隣接するレストランでは、ピッツァなどのチーズ料理も楽しめるようになり、無添加のヨーグルトや自家製チーズを使ったチーズケーキも大人気に。
毎月お目見えする新作ケーキを心待ちにするファンも多く、チーズの楽しさが満喫できるお店です。
東御市は、夜は涼しく雨が少ない気候。牛にストレスを与えることが少ない風土は、チーズの本場フランス・ブルゴーニュ地方と似ていることから「日本のブルゴーニュ」と呼ばれています。
工房を訪れた海外の職人が『ここなら良いチーズが作れる』と太鼓判を押すほど、恵まれた環境です。
この地にある自社牧場やミルクステーションから手に入る新鮮なミルク(ジャージー種やホルスタイン種)をブレンドして作られるお店のチーズには、国産チーズならではの深い味わいが詰まっています。
「本場フランスに負けないブルーチーズを作る!」そんな想いを胸に、塩川さんは2007年の入社以来、世界レベルのブルーチーズを目指し続けています。
始めたばかりの頃は、まだまだ国産チーズの草創期。一筋縄ではいかない難題に幾度となくぶつかり、試行錯誤しました。
諦めることなく試作を続けること数年、「その時にできることはすべて投入した」と思える自信作「ブルーチーズ」が、『JAPAN CHEESE AWARD’14』にてグランプリを獲得。
これを皮切りに、フランスのトゥールで開催された国際ナチュラルチーズコンテスト『 MONDIAL DU FROMAGE 2015 』で「ブルーチーズ」が最高賞を、『 World Cheese Awards 2021 』で「翡翠」が「 SUPER GOLD 」を受賞しました。
コンテストに挑戦することも大事ですが、やはり楽しみにしてくれているお客さんが一番。
常連の方々はとても鋭くて、審査員よりも出来の良し悪しを見抜いてしまいますし。
これからも、国産チーズの良さを、もっと多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいですね。
アトリエ・ド・フロマージュのチーズは、ヨーロッパに学び、
長野の地にあった独自の方法で作られています。
どのチーズも国産ならではの風味を堪能できますが、今回はおすすめの3点をご紹介します。
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工房の製品第一号であるフレッシュタイプのチーズ。濃厚なヨーグルトのような、爽やかな酸味が魅力。ジャムやハチミツをかけたり、ビネガーやハーブとも相性バッチリ。
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フランス・アルプス山岳地で作られている「アボンダンス」をアレンジ。工房で半年程度、じっくりと熟成させて作られる。ハードタイプで、ほんのりとした甘みをもつ。
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青カビ特有の刺激を持ちつつ、口当たりの良さを感じる味わい。独特の塩味とナッティな香ばしさをそのままに、芳醇なクリーミーさがあり、日本人にも馴染みやすいブルーチーズ。
キャンペーン主催者
- 情報提供企業元
- 楽天グループ株式会社
- 後援
- 独立行政法人農畜産業振興機構