令和5年度国産乳製品等競争力強化対策事業(国産チーズ競争力強化支援対策事業)
日本では、約300軒を超える工房で美味しいチーズが作られています。
九州と沖縄地域には20数軒のチーズ工房があり
モッツァレラチーズやナチュラルチーズといった王道なチーズだけでなく、麹や焼酎を取り入れたり、ヤギミルクを使うなど、その地域ならではの食材とかけあわせた、個性的なチーズが楽しめる工房も。
それぞれの職人さんが思いを持って取り組んでいます。
沖縄から約300km離れた離島・宮古島にあり、国産チーズの名工房として注目を集めるチーズ工房。
お店に並ぶのは、ミルク本来の甘味が感じられる、選びぬかれたフレッシュなミルクで作られたチーズたち。
店主の冨田さんに、国産チーズの魅力をたっぷりと聞いてきました。
- 住所
- 沖縄県宮古島市城辺字保良344-9
- 電話番号
- 0980-77-8064
- 営業時間
- 10:00〜15:00(土曜・日曜のみ)
チーズ作りというと、温暖な沖縄は適さないのでは?思う方もいらっしゃるかと思いますが、冷蔵庫があれば問題ありません。
工房では、沖縄ならではの農産物やハーブを使ったオリジナルチーズを作っていて、個性的な味わいを楽しめます。
私は工房をひとりで切り盛りしていますが、じつは東京の出身です。
いわゆるチャンプルー文化というのでしょうか。沖縄の人たちは移住者に優しく、旅行者だった私を歓迎してくれて、ぜひ住んでごらんよ、と。
その旅からわずか半年後には、宮古島に土地を買い、移住を決めました。
チーズ作りを始めたきっかけは、最初に開業したパン屋の近くの牧場から、直接新鮮なミルクが手に入ったこと。
チーズ作りは未経験だったので、最初は独学でした。発酵のタイミングや練りの長さなどが難しく、何度も研究を重ねて。
工房さんにもお邪魔させてもらい、実践的なチーズ作りを学びました。
沖縄でチーズを作っているのだから、沖縄ならではのチーズを作りたい。そう考えたときに、真っ先に頭に浮かんだのが「ヤギ」。
沖縄にとってヤギは身近な存在で、代表的な郷土料理のヤギ汁をはじめ、お刺し身でも食べます。ところが、食べるのはお肉ばかり。
これはもったいないと考え、ヤギミルクを使ったチーズ作りを始めました。
ヤギチーズはクセのあるチーズとして有名ですが、ヤギのミルクは脂肪球が小さく、乳酸菌がたっぷり含まれているため、お腹がゴロゴロしづらいという美点があります。
さらに低脂肪で高タンパク。栄養価が高く健康的で、美味しい。そんなヤギのチーズを、宮古島の名産として楽しんでもらいたい。
チーズを味わってもらうだけでなく、チーズ作り体験などのイベントを通して、多くの人に宮古島の食文化を知ってほしい。そんな夢は、確実に形になっています。
宮古島チーズ工房では、土日限定でチーズ作り体験を提供しています。参加者みずからの手でモッツァレラチーズを作り、チーズ作りの楽しさと奥深さを体感できます。
モッツァレラチーズは、その柔らかい質感とクリーミーな味わいが魅力。手間ひまかけて作ったモッツァレラチーズチーズは、その場で試食もできます。自分で作ったチーズを食べられる、特別な体験ができました。
宮古島チーズ工房には、ウシのミルクで作られた「MOMO」シリーズや、
ヤギとウシのミルクを合わせて作られる「MEME」シリーズ、
お湯で練って整形する「パスタフィラータ」など、豊富なラインアップが勢ぞろい。
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「ぱり」は、宮古島の方言で畑の意味。さとうきび畑にふわりと浮かぶ月をイメージして作られたカマンベール。
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宮古島を代表する薬草「月桃」で包まれたヤギチーズ。ほのかな甘味と爽やかな酸味が香る味わいが楽しめる。
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宮古島特産の紅芋糀につけて熟成させたラクティック製法のチーズ。紅いもの優しい甘さが、チーズのクリーム感を引き立てる味わい。
- お酒は20歳を過ぎてから。
キャンペーン主催者
- 情報提供企業元
- 楽天グループ株式会社
- 後援
- 独立行政法人農畜産業振興機構