お中元とは?
お中元は相手に日頃の感謝をこめて贈るもので、ギフトを贈り合う日本の習慣のひとつです。起源や込められた意味などを紹介します。
お中元を贈るときは、まず「誰に何を贈るか」を考えましょう。
離れて暮らす両親、祖母祖父、義理の親、兄弟、会社の上司や取引先の社長、習い事の先生やお世話になった恩師・・・この人に贈ったらあの人にも贈るべきか、あまり高級なものを贈ったら相手の負担になってしまわないか、子供のいる家庭か、お酒は飲めたか、去年は何を贈ったかなど、喜ばれるものを考えるのは大変ですよね。
まずは相手のことを考えて贈ることが大事なので厳密なルールはありませんが、一般的なマナーはあるので参考にしてください。
ここでは相手別にお中元を贈るときのマナー・注意点等を紹介します。
両親や親戚に贈る人が多いお中元。結婚を機に贈るようになる人も多いようです。
お中元は感謝を表す行事のため、実家にも贈ることがマナーと言われています。自分の実家なので、気軽に何が欲しいか聞いてみるのもいいでしょう。
結婚して親元を離れた子供から、感謝の気持ちと、夏の暑さに負けないでずっと元気でいてね、という気持ちが込められたお中元に、実家の両親も温かい気持ちになるかもしれません。
実家に贈るときの一般的な傾向として、値段は5,000円くらいが相場ですが、両親の好きなものを思い出したり、リサーチしたりして、一番喜ばれるものを贈れるといいですね。
長い付き合いになる義両親、夫・妻側の兄弟・親戚へのお中元は非常識と思われないようにしたいですよね。値段としては5,000円くらいが相場です。
子供がいる家庭には、アレルギーがある食べ物や苦手な食べ物を贈らないよう気を付けましょう。
義両親が一番喜ぶものを贈れば「思いやりや気配りがあるお嫁さん(旦那さん)だな」とより一層好印象に思ってもらえるかもしれません。
最近ではお中元を贈り合う会社同士の付き合いや風習は減ってきてはいますが、形式的なもの以外にも、個人的に特にお世話になった上司や取引先の社長に贈るのも素敵ですね。
家族と違って何が喜ばれるか聞けない状況も多いので、腕のみせどころです。
いつもお世話になっているのに、感謝の気持ちを伝える機会が少ないのが上司。仕事ではいつも助けてもらったり、飲み会ではおごってもらったりと、何かをしてもらうことが多いですが、お中元くらいはいい機会として上司に喜んでもらう品物を贈りたいですね。
大人同士のマナーとして大切なことの1つは送り状を忘れないこと。送り状が先にきて、品物が届くのが本来最も丁寧なお中元の形です。マナーがないな、と思われないように先に送り状を送るようにしましょう。
お酒好きな上司ならビールを贈ったり、健康のために避けている食品はなかったか、何人家族だったかなど知っている情報を最大限活かしましょう。値段としては5,000円くらいが相場ですが、自分のできる範囲の金額で感謝の気持ちを込めて贈ることが大切です。
取引先にお中元を贈る場合は、会社を代表して贈るという意識をもち、上司に相談して品物を選んでもいいでしょう。また、公務員など取引先によっては贈答が禁止されているところもありますので注意しましょう。
まず贈り先が取引先の「会社」宛なのか、さらに深く踏み込んで「支店」「部署」「個人」宛なのか、はっきりさせる必要があります。それによって宛名書きが変わってきます。宛名を間違えることはとても失礼になりますので、念入りに確認するようにしましょう。
贈り物の選び方としては、ビジネスシーンにふさわしいものを贈りましょう。例えば、取引先の競合社にあたる会社の商品を贈ると、相手が嫌な気持ちになってしまう可能性も。また、アルコール類など会社で口にすべきものでないものも避けるべきです。日持ちがして、配りやすい個包装の品物であれば相手も気が利くな、と好印象を持ってくれるかもしれません。今後も長い付き合いをよろしくお願いしますという気持ちをこめて品物を選びましょう。
家族や職場以外の人、例えば友人やご近所、昔の恩師や子供の習い事の先生などに贈るときは、受け取る側が重くならないように3,000円以内くらいが相場です。
感謝を伝える手土産程度に、相手にお返しの気を使わせないように、気軽なものがおすすめです。
気心知れた友人にお中元を贈ってみましょう。
いきなり届いたらびっくりするかもしれませんが、大人になったな、なんて思われるかもしれませんね。
ユーモアのあるクラフトビールなどもおすすめです。
ご近所付き合いや奥様・ママ友ウケのいいものを選ぶために、まずは数量や1,000円くらいのものを自分の家でお試ししてみてもいいでしょう。
一般的にお中元で商品券を贈るのはマナーとして失礼に当たりますが、昔一部の地域ではお稽古事の先生には「お中元やお歳暮の時期にボーナスの代わりにお金を渡す」という習慣があったそう。この習慣が引き継がれて、商品券を贈るという方もいるようです。
この習慣と、商品券はNGというお中元の基本マナーが相反しているので何を贈ればいいか迷いますが、相手が目上の方の場合は、商品券等は無難に避けた方がいいかもしれません。
相手の趣向が分からない時は、好きなものを選んでもらえるカタログギフトという手段もおすすめです。
上司・会社・職場に贈るお中元でも少し触れましたが、最後に贈る相手別のマナーで大事なことを紹介します。
世の中にはお中元やお歳暮を贈ってはいけない先、つまり贈答を受け取ることが禁止されている業種や会社があります。そのような場所に勤めている相手にお中元を贈ると、大きな迷惑となってしまうのでここは気をつけたいところ。
基本的にお中元などの贈り物が禁止されているのは「公務員」と「一部の民間企業」。公務員は、利害関係者から金銭・物品の贈与を受け取ることが禁止されています。法律で決められているので相手はお中元やお歳暮を受け取ることができません。もし贈ってしまうと、断り状と一緒に贈答品が返送される可能性が高いです。相手が返品する手間もかかる上、気まずい気持ちにさせてしまうことも十分にあるので、公務員の方にはお中元・お歳暮を贈らないよう注意しましょう。
一部の民間企業としては、大手企業や外資企業を中心にお中元やお歳暮のやりとりを一切禁止している場合があります。理由はそれぞれの会社によって異なりますが、経済的負担が双方にかかることや、上司から部下への人事評価の贔屓やパワハラにつながる可能性などのトラブルを防止する目的もあるようです。
例えばお中元を禁止している会社にお中元を贈ってしまった場合にも、返送される可能性があります。仕事関係の人に贈る場合は、自分の会社や、取引先がどういった方針をとっているのか、下調べが必要です。また、会社としてではなく仲の良い同僚や、お世話になった上司に個別に贈る分には問題ないことが多いです。
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