引っ越しを安くするポイント4つと引越し料金の決まり方決まる要素
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引越し料金は会社ごとに全然ちがうことを知っていますか?
引越し料金の基本要素と、引越し料金を安く抑える4つのポイントをご紹介します。
引越し料金を節約したい人は、ぜひ確認してみましょう。
相場を知る前にチェック!引越し料金の基本的な内訳
引越しの料金に相場というものはあっても、定価はありません。
荷物の量や移動距離、時期などによって引越し料金は大きく異なるものです。
引越し費用を決める要素には、どのようなものがあるのか知っておきましょう。
引越しにかかる基本的な要素には、基礎運賃、実費、割増料金、オプションがあります。
基礎運賃
基礎運賃は移動距離や移動時間などによって決まっている料金です。
基本運賃は、時間制と距離制の2種類あり、以下の基準で運賃を算出します。
- 時間制:4時間と8時間制で決めた運賃。移動距離は100km以内
- 距離制:トラック1台で1回配送するごとの運賃。移動距離は100km以上
※1,2
基礎運賃は国土交通省によって基準が決まっているので、業者によって大きく差が出るということはありません。※2
実費
実費は梱包費用、引越し業者への人件費、作業時間、高速道路の通行料金や車両留置料、交通費などを指します。※2
割増料金
引越しの費用は時期によって変動します。
代表的なのは引越しのシーズンである2月、3月、8月などの繁忙期、土日祝日、月末や大安といった日で、これらは基本的に割増料金になります。
引越しをする人が多く、込み合うことで料金が割高になるのです。
さらに午前中の時間指定なども、費用が割り増しになる要素です。
一方、時間指定をしないフリープランや、別の引越しが終わってから作業をするプランなどを用意している業者もあり、これらは割安になります。
できることなら繁忙期ではなく、夏から秋にかけてのオフシーズンに引越しをすれば、料金が抑えられるため、おすすめです。
六曜を気にしない若い年代の人が増えてきましたが、引越しの日に大安を選ぶ人もいます。
反対に仏滅は、引越し料金を安くしている業者もあります。
オプション
オプションというのは、通常では行われない特別な作業に対して発生する料金です。
ピアノや自動車、大きな楽器の運搬、エアコンや洗濯機の取り外しや取り付け、不用品の処分などがあります。
そのほかにもテレビやアンテナの配線サービス、害虫駆除、盗聴器発見、ハウスクリーニングなどオプションで行う引越し業者も少なくありません。
オプション料金は引越し業者に頼むときと専門業者に依頼する場合では、費用が異なるので、見積もりを取って比較してみましょう。
※1 引越しの運賃・料金 - 近畿運輸局/2019年9月18日閲覧
http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/butsuryu/riku/24_3.htm
※2 引越料金のしくみ - 近畿運輸局/2019年9月18日閲覧
http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/hikosi/ryoukin.html
「お任せプラン」も引越し料金の大事な要素
引越しのプランは業者によってさまざまな種類があり、どれを選ぶかで料金が異なります。
基本的には、業者にお任せした作業量と、どの程度を自分で行うかという点が料金に関わってきます。
お任せプランは、荷物の梱包、荷造り、引越し先での荷解き、レイアウトなどを業者にお任せするプランです。
引越しの準備なども楽に済ませることができますし、引越した後も、すぐにきれいな部屋で生活を始めることが可能です。
料金は高くなりますが、妊婦さんや高齢者、忙しくて荷造りや荷解きをする時間がない、という人にとっては便利なプランです。
シーズンで全然ちがう!引越し料金の相場
引越し料金は季節により、1~5万円ほどの差が出ます。
5~2月の通常期と3~4月の繁忙期に分け、それぞれの時期における引越し料金の相場を、家族の人数と移動距離で比較してみました。
今回紹介する引越し料金は、あくまで平均的なものです。
正確な金額を確認するには、引越し業者から見積もりを取ることをおすすめします。
通常期の引越し料金の相場
5~2月は、引越しする人が少ない時期です。
トラックと作業員を手配しやすいため、繁忙期と比べ、どこの引越し業者でも料金を安く設定しています。
家族の人数に関係なく、現住所から新居までの移動距離が離れていると、引越し料金は高くなる傾向にあります。
特に移動距離が200km以上になると、通常期でも、家族2人以上の引越しは料金が10万円以上になるケースがほとんどです。
移動距離が50km未満の引越しなら、荷物の多い4人家族でも、引越し料金を10万円未満に設定する引越し業者が多いです。
繁忙期の引越し料金の相場
3、4月は進学や転勤などで引越しが増えるシーズン。
トラックや作業員を手配するのがむずかしいため、5~1月の通常期と比べてどの業者も引越し料金を高めに設定しています。
通常期と比べ、10,000~100,000円ほど引越し料金が上がります。
特に荷物が多く、3人家族以上で長距離の移動が必要となる引越しでは、通常期より50,000円以上料金が高くなるケースが多いです。
引越しに必要なお金は、引越し業者に支払う運送料金だけではありません。
賃貸または持ち家、どちらの場合でも住居に支払う費用がかかります。
また、引越しをすると部屋の間取りが変わるため、新たな家具や電化製品を購入する人も多いでしょう。
進学や就職、転勤など予定をずらせない引越しでなければ、引越し料金の高い繁忙期は避けることをおすすめします。
引越し料金を安く抑えるコツ4つ
1回の引越しで高額な費用が発生するので、節約できるところは可能な限り節約したい人が多いのではないでしょうか。
引越し料金を安く抑えるコツを、4つご紹介します。
1社じゃダメ!見積もりは複数の業者からとる
引越しの見積もりは、必ず複数の業者からもらうようにしましょう。
引越し料金は、会社の規模や得意分野、サービス内容などで業者ごとに差が出るからです。
たとえば、2LDKに住む2人暮らしの夫婦が、同一県内・50km未満の距離で引越しをしたとします。
同じ条件でもA社の見積もりは13万5,000円で、B社の見積もりが9万円と、会社ごとに引越し料金が変わることは珍しくありません。
引越しの見積もりをとるときは、一括見積サイトを使って、複数業者の引越し料金を比較することをおすすめします。
値引き交渉は絶対やるべし!
引越し料金は訪問見積もりの際に値引き交渉すれば、5,000~20,000円ほど価格を下げてくれるケースが多いです。
引越し代を安くしたい人は、必ず値引き交渉を行いましょう。
特に、引越しが少ない5~12月までの通常期は、引越し業者各社でひとつでも多くの受注を目標としているので、値引き交渉に応じてくれやすいです。
引越し業者から「値引きするのでうちに決めてしまいませんか」と打診されることも珍しくありません。
手元に他社の見積もりがあれば、一番安い金額を提示してくれた会社の見積もりを出して、値引き交渉をしてみましょう。
可能であれば平日の午後便を指定しよう
料金を安く抑えたい人には、平日の午後便を利用した引越しがおすすめです。
ほとんどの引越し業者で土日祝日や午前と比較して、平日の午後は引越し料金が安いからです。
引越し件数が少ない閑散期にあって同じ日を選び、午後と午前で10,000円以上料金がちがうことも珍しくありません。
近距離の引越しであれば、なるべく平日の午後便を指定しましょう。
不用品はなるべく減らす
トラックに積む荷物を最小限に抑えることも、引越し料金を安く抑えるのに欠かせないポイントの1つです。
荷物の量により、引越し当日に手配するトラックの大きさと、引越し業者の作業員数が決まります。
荷物が多ければ多いほど、トラックのサイズは大きくなり、引越し作業をするスタッフの数が増えるため、料金も高くなります。
引越し当日までに、使わない家具や電化製品などをリサイクルショップや買取業者に売る、または処分するなどして、荷物を最小限に抑えることをおすすめします。
引越し料金の適正価格を知って安く抑えましょう
引越し料金は、業者のサービス内容や知名度などで異なります。
同じ条件の引越しでも、業者が違えば料金に30,000円以上の差が出ることも珍しくありません。
引越しの一括見積サイトを使い、相場を知ったうえで引越し料金を少しでも安く抑えるようにしましょう。