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2023/8/28更新

【編集部のお買いもの日記】vol.97 〈角館 伝四郎〉の箸置き

〈角館 伝四郎〉の箸置き の画像

箸置き

〈角館 伝四郎〉
定価5,830円(税込)

剥がしても再生する「樹皮」を使った、樺細工の箸置き

ひとつとして同じものがない、170年の伝統技術“樺細工”

葉っぱの形をした樺細工の箸置きセット「葉枝おき」。ひとつとして同じものがない、樺細工の素材と技法を用いています。「角館 伝四郎」は、1851年(江戸時代嘉永四年)の創業以来、桜皮と向き合いながら、七代にわたって高品質な樺細工を作り続けている「藤木伝四郎商店」のブランド。170年の伝統に裏付けられた技術力とモダンなデザインで、暮らしに華やぎを添えるもの作りを続けています。

山桜の樹皮は、剝がしても再生するサステナブルな素材

秋田県仙北市角館町に伝わる樺細工とは、木の皮を剥ぎ、熱したコテで巻きつけるように貼っていく技法。樺細工で使う樺は一般的に「山桜の樹皮」のことを指しますが、藤木伝四郎商店ではその他の木の素材も取り入れることで、モダンな表現を生みだしているんだとか。

樹皮は、剥がしても再生する環境に優しい素材。樹皮をさらに薄く削り、研磨したものは「無地皮」と呼ばれます。山師が特殊な道具で剥いだ箇所は樹皮が再生し、貴重な「二度皮」としても用いられるんだとか。近年、桜皮は山師の減少、気候の不順などにより、採取量が減少傾向にあり、その希少性も年々高まっています。

手洗いも可能で、重ねて収納もできる

写真左から、桜皮や木を矢羽根貼りすることで葉脈を表現した無地皮(色の濃いもの2枚)、かえで、さくら、くるみ、と4種類の箸置きが計5つ入ったセットです。 ウレタン塗装が施されているので、軽い手洗いも可能。箸が転がらないようにつけられた曲面は、型もの技法を用いて作られているんだとか。本当に自然の一部のような軽やかさもありながら、軽く、重ねて収納も可能と使いやすさも兼ね備えた逸品です。
「編集部のお買いもの日記」では、EARTH MALL編集部が実際に使ってみてよかったサステナブルなもの、気になるものをご紹介していきます。
Photo by:Satoshi Yamaguchi


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