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2019/10/17更新

全所有物が24点!バックパックひとつで生活する、 “ミニマリスト“のお買い物記

生活に必要な最低限のモノしか持たず、シンプルな暮らしを実践する“ミニマリスト”。極限までモノを減らしている彼らは、新たにお買い物をするときも、本当に買う価値があるのかどうかを吟味して買っているはず。では、そんなミニマリストが「これは買いだ!」と思う商品って何だろう? EARTH MALL編集部が自信をもってお勧めするサステナブルな商品なら買ってもらえるんじゃないか! ……という思いを胸に、商品をいくつかピックアップしてみました。家すら手放し、アドレスホッパー(持ち家や賃貸など特定の拠点を持たずに、転々としたライフスタイルを実践する人々のこと)としてゲストハウスに住んでいるというよしかわさんは、果たしてお買い物してくれるのでしょうか?

家すら手放して、ゲストハウス生活へ

今回は、モノを極力持たず、シンプルな暮らしを実践しているミニマリストに注目しました。ゲストにミニマリストのよしかわさんにお越しいただき、後半ではEARTH MALL編集部オススメ商品のご紹介ができたらと思っています。

生まれ育った金沢で教員として就職したよしかわさん。社会人5年目の現在、教員兼会社員という生活へ。

はじめに、よしかわさんのことを教えてください! ミニマリストとして、最近Webメディアやテレビの情報番組などで紹介され、先日は本も出されたんですよね(『高校教師、住まいを捨てる。』河出書房新社)。本業は先生であり、会社員だとか?

そうなんです。今年3月まではフルタイムで高校の英語の教員をしていたんですが、金沢にある知人の宿泊系のベンチャーで一緒に働かないか? とお話をいただいて、4月からは午前中は教師、午後は会社員という2足のわらじでやっています。ちなみにその会社は金沢市内にホテルやゲストハウス、1棟貸切の宿などを20施設ほど持っていて、今はそのゲストハウスで生活をしています。

えっ、ゲストハウスって住めるんですか?

はい、今の会社で働き始める半年ほど前から家を持たない生活を始めたので、自分の所有物を持ち運びながらゲストハウスを転々とするという生活を続けて1年ほどになります。今日はバックパックひとつで東京に来ましたが、そもそも今の僕の持ち物がこれで全部です。

なんと、小さなバックパックに収まるたったこれだけが“全所有物(24点)”。少なすぎ!(笑)

お金も時間も大事に使えるようになった

今のようなミニマリストになったきっかけって、何だったんですか? もともとモノが少ないほうだったんでしょうか。

それが、めっちゃモノを持ってるほうだったんです。ブランド物のバッグや財布も、まだ使えるのについ別のを買っちゃったり。スターウォーズのフィギュア、スターバックスのご当地タンブラー、それからサッカーのユニフォームも集めていましたね、サッカーしないのに(笑)。

完全に、コレクターじゃないですか!

そうなんです。でも大学4年のときに行ったイギリスで、とあるバックパッカーの子と知り会ったとき、リュックひとつの身軽さがすごくかっこよく見えたんですよね。そこから、徐々にモノを減らすようになりました。本も、本棚にぎっしり詰まっているのが好きで500冊以上ありましたが、ふと本棚を見たとき、タイトルを見ても全く内容が思い出せない本や、1ページも読まずにただ飾ってある本がたくさんあって「本を集めることが目的になってしまっている」と気づいたんです。

ただ集めるのが趣味だった、という?

そうですね。で、手元には本当に好きな数冊だけが残ったんですけど、それらは逆に何度も読んで“自分のもの”になっていたので、むしろ手放せた。フィギュアなども、お店にある商品を「これは自分のを並べてくれているんだ」と勝手に思うようにしたら、収集癖はなくなりました(笑)。この生活を始めてから、「あたり前」とか「常識」を見つめ直すようになりました。当然のように持っていても、もしかしたら手放してもいいかなと思うものって、意外とたくさんある。たぶんライフスタイルやワークスタイルなんかも同じで、なんとなく暗黙の了解的なことに縛られがちだと思うんですけど、そういうのも全く気にならなくなりました。

今のようなミニマリスト生活になって、他にどんなことが変わりましたか?

モノがない分、お金や時間を大切にできるようになったと思います。なんとなくテレビをつけて1日が終わるということもなくなったし、本当に必要ではないものを、勢いや「持っているとカッコよく見える」みたいな見栄で買わなくなりました。モノを通した自分ではなく、自分自身と向き合えるようになりましたね。ただブランドとかデザインが良いというだけではなく、作られた背景も含めて共感できるものを買いたいと思うようにもなってきました。

つくり手の思いを語れる商品に惹かれる

作られた背景にも関心が高くなってきているということは、EARTH MALLの商品にも興味を持っていただけそうですね。編集部が今日いくつか商品を持ってきていますので、ご紹介させてください!

「EARTH MALL編集部のジュリアンです。今回はファッションを中心にピックアップしてみました」。

商品を選ぶにあたって、事前にいくつかヒアリングさせてもらったのですが、4万円のウォッシャブルのセットアップスーツをクラウドファンディングで最近購入されたと聞きました。すみません、ミニマリストっていうと、節約家なのかなというイメージもあって、意外と高い買い物をされているんだなとびっくりました。

たしかに僕もそういうイメージがありましたが、僕自身は割と、使うところには使うっていう感じですね。むしろ年間で買い物する点数が少ないので、値段よりも機能や質を吟味しています。そのセットアップも、すぐ洗えるし適度にカジュアルなので、これを買えば今持っている私服と仕事着を手放して、これに一元化できるなって。

トータルで持ち物の数が減るという発想で買い替えるとは、新鮮です。

移動が多いライフスタイルなので、やはり荷物は少なければ少ないほどラクなんです(笑)。もう数はかなり絞り込んでいるので、今は“モノの最適化”に関心があります。自分に本当に必要かという点に加えて、製造の背景とか、どういう思いでつくられたかとかがわかるものにも惹かれるようになりました。まだアウターにしかこだわれていなくて、肌着や靴下は安いのを買っていたので、これから厳選したいなと。

なるほど……。寄付だとか、利益にならない活動は本業に余裕がある会社の慈善事業みたいに捉えていましたが、今の長期的な視点をうかがうと、自分たちの未来をつくる活動でもあるわけなんですね。実は、ドンずばの本業だと。


1.Nudie JeansのTシャツ

Nudie Jeans(ヌーディージーンズ)の、オーガニックコットンTシャツです。「国際フェアトレード認証」を取得しているので、Tシャツの内側に認証ラベルのタグがついていますね。

Nudie JeansのTシャツ。価格も手ごろで、伸縮性も高く肌ざわり抜群。

フェアトレード認証って、何ですか?

端的にいうと、商品ができるまでに「フェア(適正)な取引をしていますよ」という認証なんですね。原料を適正価格で仕入れることや児童労働が発生していないこと、環境に配慮した製造工程か、という点も求められます。認証製品にはコーヒーやチョコレートなどがよく知られていますが、化粧品や服なども増えています。

「国際フェアトレード認証」ラベル。Nudie Jeansの公式サイトでは、定期的に「フェアトレードに関する監査情報」も提供している。

そうなんですね。これ、素材自体の肌触りがとてもいいです。これがオーガニックコットンなんですか。

ぜひ試着してみてください!

じゃ、じゃあ……。

(~試着完了~)

すごく着心地がいいですね、動きやすくてびっくりしました、今まで買っていたTシャツと全然違う。黒やネイビーもあるんですよね? Tシャツは買い替えるときは3枚いっぺんに替えるので、これ、候補ですね……!

オーガニックコットンを体験、「着てみてよかった!」とよしかわさん。

うれしい感想ですね。では、Tシャツ着ていただいたままで続けましょう(笑)。ちなみにNudie Jeansのジーンズ製品は、買ったらずっとリペアしてくれるのでそちらもオススメです。


2. PACTの靴下/People Treeの靴下

左はカリフォルニアのオーガニックコットン100%ブランド『PACT』。右はフェアトレード専門ブランドの『People Tree』。

次は、靴下です。基本的に服は黒かネイビー、または白がほとんどと聞いていたので、まずは白いほうの靴下から。People Treeは日本でもかなり広がっているブランドで、フェアトレード商品を幅広く扱っているので、使いやすいアイテムが揃っています。この靴下は「GOTS(Global Organic Textile Standard)認証」というオーガニック繊維製品の国際認証をとっていますね。
もうひとつのPACTもGOTS認証を取っているのですが、カラフルでいいですよね!オーガニックコットンの靴下は派手な柄はあまりないのですが、このブランドは遊びのあるデザインがたくさんあります。

右上にプリントしてある洋服マークが、GOTS認証マーク。その他にもFSC認証など環境に配慮していることを示すマークが並んでいる。

たしかに自分では選ばない柄ですが、こちらもとても手触りがいいですね。靴下の表面についている黄緑のシールは何ですか?

WIND POWERED FACTORY、つまり風力発電で稼働している工場で作っているので、クリーンエネルギーを利用しているということですね。

靴下も試着。オーガニックコットン製品は、着用すると違いがわかるんです……!

あ、分厚くていいです。僕、毎日かなり歩くし洗濯の回数も多いので、へたれないって重要なんです。柄物も、今ひとつも持ってないんですが、履くとかわいいですね。値段は……2足で3000円、普段買っているのよりかなり高いですが、迷うなあ。


3.allbirdsのスニーカー

最後は、靴です。靴はサイズのこともあるので、オンラインで見てもらえたらと。

EARTH MALLで「allbirds」のシューズをチェック。

allbirds(オールバーズ)というブランドで、まだ日本ではあまり見かけないですね。ウールや木、さとうきびを原材料としている、非常にめずらしいスニーカーなんです。アメリカのブランドなのですが、クラウドファンディングをきっかけに事業を拡大して、今では「最もサステナブルなシューズブランド」として注目されています。有名な俳優が投資したりもしていますね。

ウールの靴なんですか? 暑そうな気がしますが……。

ウールは通気性がとてもいいので、夏涼しく冬暖かいらしいですよ。靴下なしで履けるくらいの通気性を目指している、と公式サイトに書いてありますね。アニマルウェルウェアにも配慮しているようです。

アニマルウェルフェアって、直訳すると動物の福祉、ですか?

そうですね。家畜や動物園の動物など、人間の都合で動物を飼育する際に、動物の権利に配慮する、という考え方です。動物実験をしないとか、最終的に命をいただくことになるとしても、なるべく苦しみを与えないようにするとか。

そういう観点でファッションを選ぶのは、新鮮ですね。

自分が納得して長く使えるお買い物を

さて、今回はファッションを軸に紹介しました。よしかわさん……この中で買いたいと思ったものはありましたでしょうか?!

まず、Tシャツは買います! 今持っているのも全部、これに買い替えます。それからこの2足セットのカラフル靴下ですね。
靴下はちょっと高いですが、丈夫そうだし、人に商品の背景を話せるのもいいなと思いました。

気に入っていただけてよかったです! 改めて、今回ご紹介したEARTH MALLの商品を含めて、今日の感想をお伺いしたいです。

楽しかったです。今日聞いたような認証マークも知らなかったし、そういう観点で買い物をしたこともなかったので、今度からはそんなことを意識しながら商品を選ぶのもいいかもな、と思いました。自分が納得する基準で、自分が自信をもって「いいな!」と思えるものを長く使っていきたいですね。

今日はお買い上げありがとうございました!



編集後記
「持ち物を厳選しているはずの“ミニマリスト”は、果たしてEARTH MALLの商品なら買ってくれるのか?どういったものに反応してくれるのか?」という実験となった今回のインタビュー。単価が高いものもあったのでドキドキしていたのですが、見事お買い上げにつながりましたー!
よしかわさんが「無駄かどうか」を判断するために気にしていたのは商品の背景・機能性・質・使い心地・デザインでした。サステナブル商品は興味深い背景でつくられたものがたくさんあるので、ついつい想いが先行して、そうした面ばかり紹介してしまいがちです。これからはもっと「ものとしての良さ」もお伝えできるようにしていきたいと思います。

(写真=忠地七緒 文=高島知子)




今回のEARTH MALLイノベーター

高校教師/宿泊系ベンチャー社員/ミニマリスト/アドレスホッパー
よしかわけいすけさん

1993年、石川県金沢市生まれ。大学卒業時の旅先で出会ったバックパッカーの生き方に惹かれてミニマリズムに目覚め、本500冊や家電、クルマなどを少しずつ処分。2018年10月には「住まい」まで手放し、ゲストハウス生活へ。2019年4月からは、平日の午前中は高校で英語教師、午後はベンチャー企業の社員という複業スタイルで働くとともに、高校や大学、企業での講演活動やイベント企画などを精力的におこなっている。


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