実は、もともと移住にはまったく興味がありませんでした。
ワーケーション(※)で福山を訪れたとき、地元の人に温かく受け入れてもらえたことが、移住を考えるきっかけでした。
福山は都会と田舎の距離が近いので、オン・オフを切り替えやすいです。夫婦で自然豊かな場所に出掛ける機会も増えました。

※ワーケーション：仕事（work）と休暇（vacation）を組み合わせた働き方。テレワークが進み、観光地や自然の近くなどで働く人も増えています。

やはり最初は移住への不安もありました。特に、それまでは地下鉄などの公共交通機関での移動がメインだったので、車社会に馴染めるかどうかは不安でした。でも慣れてしまえば、買い物の荷物の持ち運びが楽で、不便さは感じません。
こういう細かいことは、インターネットの情報だけではなかなか分からないので、移住を考える際には短期間滞在したりして、現地の暮らしにふれる機会を持つことが大切かもしれません。わたしたち夫婦にとっては、それがワーケーションでした。

わたしたちが住んでいるのはJR福山駅から少し離れていますが、車で５分圏内に24時間営業のスーパーやドラッグストアなどがあるので、日常生活には困らない、ほど良い田舎暮らしができています。
家計の面では、移住前と比べて収入が下がる場合もあるかもしれません。でもその分、家賃や食費が安いので、収支のバランスはとれると思います。あと、瀬戸内海の美味しいお魚がとっても安くてびっくりしました！

わたしの仕事はIT関係なのであまり参考にならないかもしれませんが、福山でかかわる人たちは、皆さん新しいことに前向きな印象があります。そこにビジネスチャンスを感じたことも、移住を決断した理由の1つです。
少なくともわたしたちが暮らす地域では排他的な雰囲気はありませんし、適度なコミュニケーションを築けています。