千羽鶴(せんばづる)

千羽鶴(せんばづる)の紹介

千羽鶴(せんばづる)の概要

千羽鶴(せんばづる)の概要

千羽鶴は大分県、久住山の山裾にある佐藤酒造で造られている日本酒。昭和27年(1952年)に久住を訪れた文豪・川端康成の小説「続千羽鶴」にちなんで名付けられました。

千羽鶴(せんばづる)の特徴

千羽鶴(せんばづる)の特徴

古くから造られている大吟醸は、山田錦を40%まで精米し低温で長期発酵して造られています。常温や冷やで飲むのに向いたフルーティーな香りと甘みがあり、キレが良いのが特徴。

また、江戸時代から明治時代にかけて行われていた生酛造りや、山廃といった伝統的な手法を用いた酒を造っており、濃厚で強い酸味のある味わいも高く評価されています。

千羽鶴(せんばづる)の方針

千羽鶴(せんばづる)の方針

佐藤酒造のある久住は標高が高く寒冷で、豊富な伏流水に恵まれています。温暖な九州では珍しい酒造りに適した環境を活かし、伝統的な自然醸造にこだわっているのが特徴。

現在主流となっている速醸と伝統的な生酛造りの二種類の酒母を作っている他、吟醸酒や純米酒などの特定名称酒を絞る際には昔ながらの槽搾りが用いられ、蔵人による伝統的な技と心が現在もなお受け継がれています。

千羽鶴(せんばづる)の歴史

千羽鶴(せんばづる)の歴史

佐藤酒造は大正6年(1917年)に創業し、最初は「日の出」という銘柄で販売されていました。昭和27年(1952年)になると、文豪・川端康成が「続千羽鶴」の舞台のひとつとなる久住に執筆のため来訪し、当時の佐藤酒造代表である佐藤俊明と親交を持ったのがきっかけとなって銘柄が「千羽鶴」に変わりました。

それから昭和29年(1954年)に佐藤酒造株式会社が設立された後、全国清酒鑑評会で昭和50年(1975年)から7年連続で金賞を受賞し、全国でも評価されるほどの知名度に。そして平成30年(2018年)には、初めて中国で開催された「sake-china」の大吟醸部門で金賞を受賞した名誉あるお酒です。

千羽鶴(せんばづる)の製造の特徴

千羽鶴(せんばづる)の特徴

佐藤酒造では蔵人による伝統的な自然醸造が用いられており、大分県内では唯一生酛造りと山廃造りの両方の手法を用いた酒が造られています。

空気中の乳酸菌を使って酒母の腐造を防ぐ生酛造りは、温度管理が重要になるため温暖な地域が多い九州では難しく、久住のような寒冷な気候だからこそできる手法。

生酛造りでは米の糖化を促すために、仕込み水、米麹、蒸米をあわせてすり潰す、山卸という工程を行いますが、この工程をあえて省き、代わりに水に溶かした麹を使う山廃造りも行われています。これらの手法によって、特徴的な酸味を持つ濃厚なお酒が造られます。

専門家による千羽鶴(せんばづる)の解説

専門家による千羽鶴(せんばづる)の解説

「千羽鶴」は、昔ながらの製法で、蔵人の手仕事により一本一本丁寧に造られた日本酒です。蔵のある大分県竹田市は九州の中でも高地で寒冷な気候です。日本酒に使用されている伏流水も豊かでキレがあります。「千羽鶴 純米酒」は佐藤酒造の定番酒。少し肌寒い時期から寒い時期にかけては、特に鍋料理や温かい料理に合わせて楽しみたいお酒です。ほど良くコクがある旨口の純米酒は、食事の定番として一本常備しておくのもおすすめです。

冷やすと輪郭が引き締まり、温めるとまろやかでなめらかな口当たり。お気に入りの一本になりそうです。

      

購入者レビュー

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非常においしいお酒

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個人的に非常においしいお酒だと思いました。

2022-01-23

懐かしくおいしい味のお酒

60代 / 男性

30年前大分に転勤で住んだ時に飲んだお酒に久々に会いました。懐かしくおいしい味のお酒です。満足しています。

2021-03-21