不動（ふどう）の紹介

不動（ふどう）の概要

千葉県の鍋店が醸している日本酒「不動」。平成16年（2004年）、「米」と「醸造」から生まれる味わいを楽しんでもらいたいという想いから誕生しました。

不動（ふどう）の特徴

「不動」の特徴は、炭素濾過をおこなわないことと、火入れをする場合も瓶に詰める際の一度だけということ。新しい技術に挑戦した銘柄です。酒米は山田錦や美山錦、酒こまち、千葉県産・ふさこがねなど、さまざまな酒造好適米ですが、すべて契約栽培のものを使用しています。

純米大吟醸や大吟醸をはじめ、吊るししぼりやにごり、山廃など、田酒多少なラインナップを取り揃えています。

不動（ふどう）の方針

「酒・人・心。人と人の間に酒があり、心と心の間に酒がある」心に響く酒を造ることを使命とし、酒造りをおこなっている鍋店株式会社。以前は杜氏にまかせていた酒造りですが、「自分たちの力で個性のある酒」を造るべく、現在はすべての工程を自社スタッフでおこなっています。

自社スタッフだからこそできるチームワークを生かし、各工程の品質状況を把握することにより、美味しい酒を造っています。

不動（ふどう）の歴史

鍋店の創業は元禄2年（1689年）。佐倉藩より酒造株を取得、成田山新勝寺門前にて醸造を開始します。以降昭和17年（1942年）に至るまで、遠方は神戸も含めて3つの出蔵を設け、「香神」などそれぞれの銘柄を造っていきます。しかし、第二次世界大戦中に出蔵のなかで一番水質の良い香取郡の「神崎蔵」に集約し、現在もこの蔵で酒造りを続けています。

平成9年（1997年）には杜氏に頼らない、社員による酒造りを開始。洗米から検瓶、一部商品のラベル貼りに至るまで自社スタッフが携わり、責任をもって酒造りをおこなっています。

不動（ふどう）の製造の特徴

「不動」は三回に分けて仕込みをおこなう「三段仕込み」が特徴。洗米・浸漬から麹造り、酒母造りと丁寧な手仕事を終え、醪の仕込みに入ります。その際に、一段階目の「初添え」で仕込み水・麹米・蒸米を投入したら、二日後に「仲添え」といってまた仕込み水・麹米・蒸米を投入、最後は「留添え」といい、三度目の仕込み水と麹米・蒸米を投入して、醪の仕込みを終えます。

その後20〜30日を経て、銘柄によって手法は異なりますが、上槽し、熟成や濾過、火入れ等をおこない、はじめて出荷されるのです。

専門家による不動（ふどう）の解説

「不動」は、上品な香りを感じながらも飲むとしっかりとした米の旨みを味わうことの出来る、骨太の酒質が特徴です。中でも「不動吊るし無濾過純米吟醸生原酒」は、りんごや洋梨を思わせるフルーティーな香りと洗練された味わいの中に、豊かな米の旨みをバランス良く感じることが出来ます。

香りを楽しむなら冷蔵庫でキリッと冷やして赤身のお刺身やカルパッチョなどと、旨みを楽しむならぬる燗で、焼いた鴨肉やすき焼きと一緒に味わってみてください。

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