熟露枯(うろこ)

熟露枯(うろこ)の紹介

熟露枯(うろこ)の概要

熟露枯(うろこ)の概要

熟露枯(うろこ)は栃木県の島崎酒造が造る甘口の日本酒。洞窟で熟成したまろやかさや香り高さが際立つ日本酒です。

熟露枯(うろこ)の特徴

熟露枯(うろこ)の特徴

最大の特徴は洞窟熟成。総延長600mの洞窟を貯蔵庫として、醸造後140日間熟成させる手法です。年間平均気温が10℃前後で日光が遮断されているため、熟成に適した環境が整っています。
大吟醸は熟成が短いほど華やかでなめらかな味わいに、熟成が長いほどまろみや深みを増した気品ある味わいに仕上がりに。純米吟醸では、スッキリとしていながらもバランスの良いコクを持ち合わせた味わいです。

熟露枯(うろこ)の方針

熟露枯(うろこ)の方針

地酒秘伝の甘口にこだわり、米の旨味や甘みを表現する伝承の技「旨口酒造り」。洞窟熟成においては、大吟醸に限らず、自然の熟成環境によりつくりあげられるまろやかさや深みなどを日本酒の新しい味わいづくりとして、日々研究し続けています。

また、各年代の古酒をヴィンテージボトルとして詰めたものや、オーナーズボトルとして最大20年まで洞窟で預かってくれるシステムがあり、メモリアルギフトとしての側面も充実しています。

熟露枯(うろこ)の歴史

熟露枯(うろこ)の歴史

島崎酒造は寛永2年(1849年)創業。明治3年(1870年)、二代目当主が200年以上の歴史をもつ酒造庫を譲り受け、「ウロコ」の屋号で事業拡大を図りました。長期熟成の歴史は1970年からで、国内の「長期熟成酒造りの先駆者蔵元」とも評されているほど。熟成に適した洞窟は、第二次世界大戦末期、戦車を製造するために建造されたとされる地下工場跡。天然のわさびが群生する豊かな自然のなかに位置しています。大吟醸のラインナップには30年以上熟成したものもあり、その歴史をうかがわせるでしょう。

近年では洞窟熟成酒「熟露枯(ウロコ)山廃純米原酒」が、フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2020」において、純米酒部門「トップ5」の成績でプラチナ賞を受賞しています。

熟露枯(うろこ)の製造の特徴

熟露枯(うろこ)の特徴

那須岳より湧き出る那珂川の伏流を仕込み水とし、自然に恵まれた環境の中で酒造りをおこなっています。洞窟での長期熟成は、年中通して10℃前後の気温を保ちながら、季節による温度変化により貯蔵瓶内に対流が生まれ、じっくりと熟成が進んでいきます。

大吟醸に使用する米は山田錦。精米歩合は40%。山廃仕込の場合、山田錦のほかに五百万石、酒造好適米を使用し、精米歩合は60〜65%です。

専門家による熟露枯(うろこ)の解説

専門家による熟露枯(うろこ)の解説

「熟露枯(うろこ)」は、年平均10℃の洞窟で長期熟成されるお酒。「熟露枯 大吟醸 5年以上熟成」は、山田錦を40%まで磨いて醸された大吟醸酒を洞窟で5年以上熟成したもので、同ラインナップで最も若い熟成古酒です。

色は淡いイエローゴールド。バニラやシナモンのような甘いスパイスの香り、香ばしさのある熟成感、甘味、旨味が繊細に重なるエレガントな味わいです。ドライフルーツ、ビターチョコレートなどと合わせるのもちょっとぜいたくな楽しみ方。熟成感は淡いので、初めて熟成古酒を飲まれる方にもおすすめです。