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妊娠中の飲み物は何が良い?飲むべき・避けるべき飲み物|医師監修

妊娠

妊娠

2024/8/2

妊娠中は1日2リットルの水分摂取が推奨されています。カフェインや糖分を含む飲み物は避け、水や麦茶、スムージーなどからとると良いでしょう。医師監修のもと妊娠中に避けるべき、飲むべき飲み物を紹介します。

水を飲んでいる妊婦

妊娠中は十分な水分補給が必要だといわれます。しかし、何をどれだけ飲めばいいのか、疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。妊娠中は食べるものに制限があるように、飲み物にも適したもの・そうでないものがあります。

この記事では妊娠中に水分補給が必要な理由と、おすすめの飲み物・避けるべき飲み物を紹介します。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊娠中は飲み物からこまめな水分補給が必要

妊娠中は1日2Lの水分補給が推奨されています。妊娠していない時に推奨される量が1.2Lなので、妊娠中はしていない時よりも800ml(コップ4杯程度)多く水分補給する必要があります。

妊娠中は基礎体温上昇により発汗しやすくなったり、代謝が活発になったりするため、より多くの水分が必要になるのです。水分が不足すると、脱水や感染症のリスクが高まるため、意識して水分補給するようにしましょう。

妊娠初期の体温について詳しくは「妊娠初期の熱っぽさは正常!特徴や風邪との見分け方を解説|医師監修」をご覧ください。

一度にたくさん水分補給をしても、吸収できる量には限界があります。飲み過ぎるとかえって電解質のバランスが崩れ、体の不調につながるおそれがあるため、少量をこまめに摂取すると良いでしょう。1回の目安は200~250ml(コップ1杯程度)です。また、水分であれば何でもいいわけではありません。妊娠中に適した飲み物は後述の「妊娠中におすすめの飲み物」で紹介します。

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妊娠中に水分補給が必要な理由

ここからは、水分補給の目的を妊婦さんと胎児に与える影響とあわせて詳しく解説します。

体の水分不足を予防するため

妊娠中の水分補給の目的は、体の水分不足を予防するためです。妊娠中は通常よりも基礎代謝量が増加し、汗をかきやすくなります。

さらに、妊娠初期は嘔吐などつわりの症状、後期は大きくなった子宮に胃が圧迫されるので一回に飲食できる量が減るため、常に水分不足になる可能性があります。こまめに水分補給する習慣を身につけ、水分不足を予防しましょう。

赤ちゃんに十分な栄養を送るため

赤ちゃんに十分な栄養を届けるためにも、水分補給は不可欠です。まだ肺呼吸のできない胎児は、胎盤を通じて送られる血液から酸素や栄養を得ています。血液成分の半分は水分であり、十分に水分を蓄えておくことで、しっかりと栄養などを含んだ血液が行き渡ります。また、水分補給をすることは、老廃物の排出にも役立ちます。

羊水を作るため

羊水を作るにも十分な水分が必要です。羊水はお腹の外からかかる圧力や、衝撃を和らげるクッションとしての役割があります。

また、胎児が羊水内で動いて筋肉を発達させたり、羊水を飲んで吐き出すことが、呼吸の練習になったりします。胎児にとって必要不可欠な羊水を作り出すためにも、十分な水分補給が必要です。

妊娠中におすすめの飲み物

先ほど少し触れたように、妊娠中には適した飲み物があります。冷たい飲み物を飲み過ぎると血流が悪くなる原因になるため、常温か温かいの飲み物を取り入れるのがおすすめです。

では、どんな飲み物がおすすめなのか、詳しく見ていきましょう。

水・炭酸水

水や炭酸水は糖分など余分なものを含まないため、量やタイミングを気にせず安心して飲めます。味に飽きてしまうときは、レモンなどの柑橘類を入れると、酸味が加わりさっぱりとして飲みやすくなります。フルーツを入れる方法は、つわり時にもおすすめの飲み方です。

お店で炭酸水を選ぶときは、サイダーなどの炭酸飲料を選ばないように注意しましょう。炭酸飲料には糖分が多く含まれているため、ジュースと扱いは同じです。「炭酸飲料」ではなく「炭酸水」を選ぶようにしましょう。

手作り炭酸水をコップへ移す様子

麦茶

麦茶も妊娠中の水分補給に適した飲み物です。麦茶は緑茶や紅茶とは違い、カフェイン量0mgとカフェインを含まないお茶であるため、妊娠中でも安心して飲めます。また、麦茶にはマグネシウムやカリウムなどの栄養素ミネラルを含まれているため、妊婦さんと胎児の健康維持にも役立ちます。

スムージー

妊娠中の健康維持に役立つ栄養素を含む野菜や果物をスムージーにすると、水分と同時に栄養素の補給も叶い一石二鳥です。つわりなどで食欲がないときの栄養補給にも適しています。

妊娠中に摂取したい栄養素については「妊娠初期にいい食べ物とは?栄養たっぷり食材を管理栄養士が紹介!簡単レシピも♪」の記事がおすすめです。
つわり中の食べ物を知りたい方は「つわりを軽減させる食事とは?おすすめの食べ物や食べるタイミングを紹介【管理栄養士監修】」をご覧ください。

プロテイン・豆乳

つわり中など、食べられるものが限られている場合は、プロテインや豆乳などで水分と一緒にたんぱく質を補給するのもおすすめです。ただし、プロテインなら何でもいいわけではなく、高カロリーの商品は避け、体調に合わないと感じたらすぐに飲むのをやめましょう。

豆乳を飲む際は、無調整豆乳がおすすめです。調整豆乳や豆乳飲料は飲みやすい分糖分が多くカロリーが高い商品が多いです。また、フレーバーによってはカフェインなどを含む可能性もあるため、妊娠中はできるだけ避けた方が無難です。

妊娠中のたんぱく質に関する情報は以下の記事でもご紹介しています。
◆妊娠中、プロテインでタンパク質をとるのはOK?おすすめプロテインも紹介
◆医師監修|妊婦は豆乳を飲んでも良い?豆乳を選ぶ際のポイントは?

ココア

ココアには妊娠中にうれしい栄養が含まれているため、妊婦さんにおすすめの飲み物です。ココアに含まれるリグニンという成分は、腸内環境を改善する効果が期待でき、便秘になりやすい妊婦さんに適しています。

ポリフェノールは体温を上昇させる働きがあり、冷え解消に一役買います。テオブロミンが自律神経に働きかけ、リラックス効果が期待できるのもポイントです。ただし、ポリフェノールは過剰摂取すると胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、1日3杯程度にとどめましょう。

妊娠中のココアについて詳しくは「【助産師監修】妊婦はココアを飲んでいい?カフェインの量や影響を解説」をご覧ください。

ココアが入った2つのコップ

妊娠中に避けるべき飲み物

妊娠中に飲むと胎児に悪影響を及ぼす飲み物もあるため、詳しく解説します。

アルコール類

妊娠中のアルコール類は、控えめにするのではなく完全に断ちましょう。妊娠中のアルコール摂取は、胎児性アルコール・スペクトラム障を発症するリスクが高まるからです。さらに、早産・流産・分娩異常の可能性を高めるため、妊娠が分かった時点で飲酒はやめましょう。

アルコールを含む甘酒や洋菓子などにも注意が必要です。含まれるアルコール量は微量程度かもしれませんが、日々摂取していると悪影響を及ぼす可能性があります。

ノンアルコール飲料であれば飲んでも大丈夫です。しかし、外国製品など微量のアルコールを含む商品もあるため、商品選びには注意が必要です。

ノンアルコール飲料については「医師監修|妊婦はノンアルコール飲料を飲んでもいい?選び方はある?」で詳しく解説しています。

カフェインが多く含まれる飲み物

コーヒー・エナジードリンク・紅茶・緑茶などカフェインを多く含む飲み物は控えた方が良いです。

日本では妊娠中のカフェイン摂取量を定めていませんが、世界保健機関(WHO)は妊娠中のコーヒー摂取量は1日3~4杯と定めています。英国食品基準庁(FSA)によると妊娠中の過剰なカフェイン摂取は、胎児の低体重や将来の健康リスクを引き起こす可能性があるようです。

コーヒーや紅茶などがどうしても飲みたくなった場合は、ノンカフェインのものを選ぶと良いでしょう。なお、栄養ドリンクはエナジードリンクと似ていますが、含まれる成分が異なります。妊娠中でも飲めるものもあるため、栄養ドリンクを選ぶ際は、ラベルをチェックしましょう。

カフェインを含む飲み物については以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
◆医師監修|妊婦は栄養ドリンクを飲んでも良い?選び方を解説!
◆ 医師監修|妊娠中に紅茶を飲んでも大丈夫?飲み方や注意点を解説

糖分が多く含まれる飲み物

妊娠中、糖分量の多い飲み物は控えましょう。妊娠中は血糖値を調整するインスリンの働きが鈍くなるため、糖分量の多い飲み物を過剰摂取すると、妊娠糖尿病のリスクが高まります。妊娠糖尿病は胎児が将来的に肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病を発症するリスクを高めます。

また、妊娠高血圧症候群になると胎盤機能の低下を招き、重症化すると胎児と母体の双方に命の危険が及ぶこともあります。無事に出産できても、母子ともに心血管系の病気のリスクを高めるとの報告もあるため、糖分量の多い飲み物を頻繁に飲むのはおすすめできません。

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妊娠中の水分補給と飲み物について解説しました。妊娠中は1日2リットルを目安に水分補給をしましょう。十分な水分補給により、母子ともに健康に過ごしやすくなるからです。ただし、飲み物は何でもいいわけではなく、カフェインやアルコール、糖分を多く含むものは控えましょう。

また、一度にたくさん水分補給をしてもすべて吸収できるわけではないので、こまめに飲めるよう水筒やペットボトルを近くに置いておくのもおすすめです。しっかりと水分補給をして、母子ともに健康に過ごせるように心がけましょう。

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