2023/8/28更新
【編集部のお買いもの日記】vol.98 〈信州経木Shiki〉の経木
〈信州経木Shiki〉
定価1,370円(税込)
「信州経木Shiki」は、素材から生産まで全て信州伊那谷で行っています。最近は目にする機会はあまりありませんが、経木は、日本古来より使われてきた、伝統の包装材。今のように、プラスチックやラップが主流になるまでは、何でも経木で包んでいたんだそうです。適度な湿度を保つ「調湿」作用や、通気性、抗菌性に優れ、腐敗を抑制し、食材の鮮度を保つことができるという機能性抜群のアイテムです。
信州経木Shikiの原材料は、伊那谷のアカマツ。アカマツには抗菌作用やほどよい香り、節の間隔など、経木に適している様々な特徴があるんだとか。実は、アカマツは、「マツ枯れ病」という問題を抱えており、昭和50年代に全国的な被害のピークを迎え、今も被害は継続しています。
マツ枯れ病になってしまったアカマツは被害が拡大しないように、薬品処理するか焼却処分となります。さらに、繊維がダメになってしまうため、材木としては使えず、何十年もの長い年月をかけて育ってきた木々が無駄になってしまう。そういった課題を抱えるアカマツを有効活用したのが、こちらのアイテム。食品ラップなどの脱プラとしてだけではなく、地域資源の有効活用にもつながっています。
包むだけじゃない!蒸し蓋や食品保存でも使える万能アイテム
経木は油や水分を吸ってくれるので、揚げ物や焼き物の下に敷くのもオススメです。調湿効果もあるので、おにぎりを包むのにもぴったり。冷蔵はもちろん、冷凍もできるので、お肉屋お魚、パンを保存する際にも重宝。私はちょっと長めのサイズを買って、使いやすいサイズにハサミでカットしています。
その他も落し蓋やお皿代わりとして、アウトドア時のまな板代わりなど、色々なシーンで大活躍。機能的にも優秀な国産材のクオリティと、地域への貢献が叶う、満足度の高いアイテムです。
「編集部のお買いもの日記」では、EARTH MALL編集部が実際に使ってみてよかったサステナブルなもの、気になるものをご紹介していきます。
Photo by:Satoshi Yamaguchi