時をつなぐ映像体験と、心と身体をリフレッシュする修験・写経体験を通して、みちのくの秘寺「慈恩寺」を伝え守りたい!

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募集期間
2020/09/25(金)10:002020/11/06(金)16:59
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プロジェクトについて

 
※本プロジェクトは、諸事情により予定を早めて募集を終了いたしました。ご支援いただいた皆様、ありがとうございました。

隠れた名刹「慈恩寺(じおんじ)」を有する「寒河江(さがえ)市」

平成26年度に国の史跡指定を受けた「慈恩寺旧境内」
平成26年度に国の史跡指定を受けた「慈恩寺旧境内」

寒河江市は山形県のほぼ中央に位置し、清流寒河江川と山形県の母なる川、最上川が大地を潤し、さくらんぼやお米の一大産地として全国的に有名です。初夏には「日本一さくらんぼの里」の真っ赤なさくらんぼがたわわに実り、さくらんぼ祭りの開催期間中、全国から大勢の観光客で賑わいます。

また寒河江市には、奈良時代に聖武天皇の勅命により開基したと伝えられ、31体もの国指定重要文化財仏像群を所蔵する古刹「慈恩寺」があります。慈恩寺は1300年の長い歴史があり、天下泰平を祈願する祈願寺として、鳥羽天皇、藤原忠実、平忠盛(平清盛の父)、鎌倉幕府創設の立役者の一人大江広元など、時代時代の有力者から手厚く保護されてきました。江戸時代には徳川幕府から2,812石余の領地を授けられ、東北随一の巨刹として栄えました。

そして平成26年度には、文化庁から「日本の仏教史を知るうえで極めて重要な文化財」として「史跡慈恩寺旧境内」が国の史跡指定を受けました。慈恩寺は文化財の宝庫であるだけではなく、秋には境内一体に彼岸花が咲き誇り、中世の漢詩に「慈恩寺十景」として詠まれるほどの景勝地であるほか、かつて過酷な修行が行われた行場があるなど、多彩な魅力をもった場所でもあります。それらを踏まえ、寒河江市では平成30年度に「慈恩寺振興課」を創設し、「慈恩寺」を中心とした観光地域づくりを進めています。

 

日本仏教史上貴重な文化財が、みちのくの山裾に隠れていた

慈恩寺本堂内にある天蓋に刻まれている三葉葵と菊の御紋
慈恩寺本堂内にある天蓋に刻まれている三葉葵と菊の御紋

慈恩寺は古代から一貫して天下泰平を祈願するお寺のため、檀家がいません。大檀那として呼ぶのであれば「天皇家」と「徳川家」です。本堂には「菊の御紋」と「葵の御紋」が2つあり、このようなお寺は非常に珍しいです。

また、古くから時の政権の中心にいた人物からの庇護を受けていた慈恩寺には、平安時代の京仏師の作品とみられる、歴史的価値が非常に高い気品ある仏像が数多く残されています。1300年の歴史を歩んでいくなかで時代とともに宗派が移り変わっており、その影響からか本尊は珍しい組み合わせの五尊形式であり、仏像の種類も豊富であることも高く評価されています。

仏像を身近な存在に感じることが出来るよう、大変貴重な仏像にも関わらずガラス越しではなく手が届くほど近くに安置されており、仏像の息遣いを感じるかのごとく間近で向き合うことができる貴重な場所となっています。

みちのくの田園風景を見下ろす山裾で、都会の喧騒からかけ離れた別世界を体感できる慈恩寺。約300年前に建てられた境内入口の山門(仁王門)をくぐると、凛とした空気が佇み心穏やかに自分自身を見つめなおすことが出来ます。

一年を通し豊かな表情をみせる慈恩寺は、春の穏やかな日の光と雪解け、初夏の昼下がりの木漏れ日、秋の夕方の紅葉狩り、厳寒の早朝の輝く雪など、訪れる季節や時間帯によっても感じ方が変わることも魅力のひとつと言われています。

このように、たくさんの魅力が溢れる慈恩寺ですが、その価値や魅力を伝える手段と環境に乏しいため、来訪者に的確な情報を伝えることが出来ず、いかにその魅力を発信し感じていただくかが大きな課題となっています。

 

コロナ禍で危機を迎えた貴重な文化財を保護維持するため、たくさんの人に知ってもらいたい!

大型ラウンドスクリーンを使った迫力ある映像で史跡や文化財の魅力を伝える
大型ラウンドスクリーンを使った迫力ある映像で史跡や文化財の魅力を伝える

この度の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今年3月~6月の慈恩寺の拝観者は前年比99%減と急激に落ち込み、未曾有の危機を迎えていました。建造物や仏像の修復や保存にかかる費用を、拝観料に頼る慈恩寺にとっては非常事態です。令和3年度から本堂の茅葺屋根の葺き替え工事も予定する慈恩寺は、昨年自然破損してしまった仏像の修復も資金難から手をつけられず、文化財の保護すらままならない状況です。

文化財保護につながる拝観料収入を増やすには、慈恩寺の価値と魅力を、もっと多くの方に知ってもらわなければなりません。そのため、寺社仏閣に興味をもたなかった方たちにも魅力を伝えていこうと、寒河江市では現在、修験・写経・映像の3つの体験コンテンツの充実に力をいれています。

6年前からかつての修行場を巡る「修験の道ウォーキング」を、昨年からは写経体験を実施しています。どちらも参加者からは、「いつもとは違う特別な体験で、心と身体をリフレッシュできました!」といった声が聞かれ、大変好評を得ており、今後田園風景を見下ろす公園でのヨガ体験の実施も検討しています。この体験コンテンツにさらに磨きをかけ、多角的な魅力発信により、幅広い層の誘客を狙います。

さらに、最新技術を駆使した迫力の映像を体験できる、「慈恩寺ガイダンス施設(正式名称:史跡慈恩寺旧境内総合交流施設)」を令和3年5月オープンに向けて建設中です。入場無料の施設ですが、史跡慈恩寺旧境内の概要や慈恩寺の1300年もの歴史、極めて貴重な仏像をはじめとする文化財の現状をわかりやすく伝え、慈恩寺への誘客を図るための総合案内施設となる予定です。この施設を訪れた人に、4K240度大型ラウンドスクリーンや巨大模型プロジェクションマッピングなど現代の最新技術を使い、時を越えるかのような映像体験を通して、古代から受け継がれてきた慈恩寺の歴史と魅力を伝えていきたいです。そして、その足で実際の慈恩寺を訪れていただき、悠久の時を過ごしてきた仏像を拝観して、慈恩寺の魅力を肌で感じでいただきたいと思っています。

 

慈恩寺の貴重な文化財を守り、1300年の歴史を守り続けていきたい

主に拝観料の収入で貴重な文化財を保護し守り続けている慈恩寺
主に拝観料の収入で貴重な文化財を保護し守り続けている慈恩寺

慈恩寺の本堂には66本の柱があります。本堂が建立された当時の日本には小さな国が66あったことから、柱をそれぞれの国に見立てることで、本堂全体で国家の安寧を祈っています。

慈恩寺は1300年という長い歴史の中で、お寺は4回もの火災に見舞われてきました。しかしながら、火事が起きた際、お寺近辺の坊(寺院に仕える僧侶とその住宅)の方々が数々の仏像を守ってくださったおかげで、私たちは貴重な文化財をこうして拝観することができています。昔の方々がそうした危機を乗り越えて守り続けてきたように、私たちもまた、慈恩寺の貴重な文化財を後世へ守り継いでいかなければなりません。

慈恩寺は、明治時代には江戸幕府より授けられた領地からの収入がなくなり、檀家もいないことから、現在は主に拝観料の収入で文化財を保護しています。慈恩寺ガイダンス施設を通じてたくさんの人に慈恩寺を深く知っていただき、実際に慈恩寺を訪れていただくことで、日本の宝とも言うべき慈恩寺の文化財の数々を守り継ぐことができ、後世に伝えていくことができると思っています。

また、慈恩寺を取り巻く美しい景観は、かつて栄えた慈恩寺の原風景をよく残しており、これらをフォトスポットとして整備し、SNS等を使いこれまで寺社仏閣に興味を持たなかった方たちにも、魅力を伝えていきます。

 

最先端技術を駆使した映像を通じて、千年を超える歴史を感じてもらいたい!

最先端技術の映像やSNS等で魅力を伝え、慈恩寺の千年を超える歴史をこれからも守り続けていきます
最先端技術の映像やSNS等で魅力を伝え、慈恩寺の千年を超える歴史をこれからも守り続けていきます

1. 慈恩寺の千年の歴史を超えて伝わる日本文化の至宝を後世に生き生きと伝えるため、4K240度映像など最新技術を駆使した映像を制作し、大型ラウンドスクリーンによって公開します。

2. 史跡内に広範囲に点在する文化財や慈恩寺の歴史などを、巨大模型プロジェクションマッピングによって展示解説します。

3. 国指定重要文化財の慈恩寺本堂の茅葺屋根を修復するなど、貴重な文化財を守っていきます。

4. みちのくの山裾に隠れた名刹「慈恩寺」の魅力を全国へ広く発信していきます。

5. 秋の境内一体に咲く「彼岸花」や、中世の漢詩にも詠まれた「慈恩寺十景」などの優れた景観を、フォトスポットとしてSNSを使い情報発信します。

6. 約150年前まで行われていた修験道の疑似体験、写経などの体験コンテンツを、魅力発信のツールの一つとして整備していきます。

寄付額を選ぶ

以下の返礼品一覧より、ご希望の寄付額の返礼品をお選びいただき、返礼品ページへお進みください。通常のふるさと納税と同様に「寄付を申込む」ボタンをクリックして手続きすれば寄付が完了いたします。

寒河江市を代表する古刹・慈恩寺を応援いただいた方へ、寒河江市を代表する返礼品をご用意しました。

活動報告

皆様からのご支援のもと、映像制作進行中!体験コンテンツも実施準備中!(2021年1月22日更新)

この度は、『時をつなぐ映像体験と、心と身体をリフレッシュする修験・写経体験を通して、みちのくの秘寺「慈恩寺」を伝え守りたい!』プロジェクトに全国の皆様から多大なるご支援をいただき誠にありがとうございました。多くの皆様のご支援、ご協力により、目標金額の1.7倍以上となるご寄付をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

皆様からのご支援により、5月1日オープン予定の慈恩寺総合案内施設『慈恩寺テラス』において、240度円形大型スクリーンと、巨大模型プロジェクションマッピングによって公開する映像を、現在鋭意制作中です。また、5月からは「慈恩寺十景」の優れた景観を巡るウォーキングを、秋にはかつて行われていた修験道の疑似体験イベントを実施予定です。さらに慈恩寺では、今年からの新たな試みとして、夜のプレミアム拝観や写経体験も実施予定です。

慈恩寺テラスの建築と映像制作は、5月オープンに向けて着々と進行中です!

皆様からのご支援のもと、みちのくの秘寺「慈恩寺」を守り伝えていくため、全力で取り組んでまいります。 引き続き、山形県寒河江市への応援をよろしくお願い申し上げます。

国史跡慈恩寺旧境内を総合的に案内する施設『慈恩寺テラス』がオープン(2021年7月21日更新)

皆様からのご支援により、予定通り5月1日に『慈恩寺テラス』がオープンしました。オープンから1カ月間での来館者は15,000人を越え、順調な滑り出しとなりました。約4m四方の巨大模型にプロジェクションマッピングを映し出す「慈恩寺時空トラベル」では、慈恩寺の古代から近現代の歴史や、「楯跡」「修験」などの慈恩寺の特徴を、美しい映像と音声で解説します。また、240度円形大型スクリーンの「慈恩寺シアター」では、国指定重要文化財の仏像や本堂などを、高精細画像で映し出します。映像を見た方からは、「迫力に圧倒される。肉眼ではわかりずらい細かい色彩紋様まで、この映像では見ることができる。」といった感想が聞かれます。

慈恩寺の魅力をわかりやすく伝える慈恩寺テラス。寺そば・寺カフェで休憩もできる。

体験コンテンツとして5月に実施した「慈恩寺十景ウォーキング」には、定員を越える方々が参加し、中世の漢詩にも詠まれた慈恩寺の優れた眺望と、起伏に富んだダイナミックなウォーキングを楽しみました。神秘的な雰囲気の中で仏像と向き合える「夜のプレミアム拝観(境内全堂舎ライトアップ)」も10月末までの毎週土曜夜に実施中です。

慈恩寺の魅力を広く発信し、守り伝えていくため、これからも全力で取り組んでまいります。

 

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  • 目標寄付額に到達しなかった場合、自治体内で頂いた寄付の使い道を検討し、別の事業に活用する場合がございます。
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