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医師監修|妊婦は生クリームを食べても良い?リステリア菌の感染は?

妊娠

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2023/7/21

生クリームが原因でリステリア菌に感染するというのは噂であり、生クリームは妊娠中に食べても心配ありません。この記事では、妊婦は生クリームを食べてはいけないという誤解について解説し、さらに実際に生クリームを食べる際の注意点についても解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

妊娠中は生ものを避けた方がいいといわれていますが、生クリームは食べても問題ありません。ただし、妊婦さんが生クリームを食べる際には気をつけたいポイントがあります。そこで、妊娠中に知っておきたい生クリームの特徴と食べる時の注意点をご紹介します。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊娠中に生クリームを食べてもOK!

結論からいうと、妊娠中に生クリームを食べても大丈夫です。適量の摂取であれば、妊婦さんや赤ちゃんに悪い影響はありません。

妊娠中に生ものを食べるとリステリア菌に感染し、流産のリスクや生まれた赤ちゃんに影響が出るおそれがあるとされています。しかし、生クリームは「生」とついていますが生ものではないため、リステリア菌の感染の心配はありません。

「妊婦は生クリームを食べてはいけない」はただの噂!

「妊娠中は生クリームを食べてはいけない」と誤解している妊婦さんは少なくないようです。ここであらためて生クリームの特徴を理解し、正しい情報を確認しましょう。

生クリームが原因でリステリア菌に感染することはない

「生クリームは生ものなので、リステリア菌の感染リスクが高い食べ物だ」と思っている方もいるかもしれませんが、これはまったくの誤解です。前述のとおり、生クリームは生ものではありません。「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」において、生クリームは63℃で30分間加熱殺菌を行うか、これと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌を行うことが規定されています。

リステリア菌は60℃~62℃の加熱で死滅することが確認されていますので、一般に流通している生クリームを食べてもリステリア菌に感染する心配はありません。
なお、一部インターネット上などで入手できる非加熱・無殺菌の生クリームは、妊娠中は食べないようにしてください。

生クリームが原因で乳腺炎になるといえる根拠はない

生クリームを食べると乳房の腫れ、痛み、赤み、発熱など、おっぱいのトラブルである乳腺炎を起こすとの説もありますが、明確な根拠はありません。また、授乳中に生クリームを食べると乳腺炎になったなどの体験談も目にしますが、お母さんの食べたものと乳腺炎の発症リスクを示すような医学的根拠はありません。

生クリームを食べるときの注意点

妊娠中に生クリームを食べるだけで食中毒に感染したり、乳腺炎になったりする心配はありません。だからといって無制限に食べるのはNGです。妊娠中に生クリームを食べる際の注意点をみてみましょう。

食べすぎによるカロリーの過剰摂取に気を付ける

生クリームは牛乳の脂肪を凝縮したもので、脂質とカロリー(エネルギー)が多いのが特徴です。牛乳は大さじ1杯で脂質0.6g、9kcalなのに対し、生クリームは大さじ1杯で脂質6.5g、61kcalあります。スイーツに使われている生クリームは砂糖が加えられている場合がほとんどなので、糖質の摂取量も多くなりやすく、注意が必要です。

一般的なショートケーキは、1個(118.8g)で脂質18g、378kcalです。ヨーグルト(100g)の脂質3.0g、56kcalと比べても高脂質、高カロリーな食べ物であることがわかります。脂質、カロリー、糖質の過剰摂取は体重の増加や妊娠糖尿病を引き起こす危険もあるため、生クリームを使ったケーキなどを食べる場合は量や頻度を調整するようにしましょう。

気持ち悪さや下痢などの体調不良に気を付ける

リステリア菌の感染がなくとも、生クリームを食べた後に気持ち悪くなる、吐き気、下痢などの体調不良を訴える妊婦さんがいます。これはアレルギーや乳糖不耐症といった体質によるものや、消化に時間がかかり、胃での滞留時間が長くなる脂質のとり過ぎによる胃腸の不調が原因と考えられます。アレルギーや乳糖不耐症などの場合は、原材料表示を確認して、乳製品を使っていない植物性のクリームを選ぶようにしましょう。体質に問題がない場合は、量の調整が大切です。

生クリームを使用したケーキの材料に気を付ける

生クリーム自体には問題なくても、生クリームを使ったケーキのなかには、妊娠中に避けたほうがいい食材を使ったものもあります。例えば、レアチーズケーキなど非加熱のナチュラルチーズを使ったケーキは、リステリア菌感染のリスクが高まります。また、ブランデーやラムなどのお酒を使ったケーキは、少量であっても赤ちゃんにアルコールの害が及ぶ可能性があるので避けましょう。
また、ハイカカオ、高カカオをうたったチョコレートケーキは、カフェインの過剰摂取につながる可能性があります。ケーキを選ぶ際はお店の人に妊娠していることを告げたうえで、相談しながら決めるといいでしょう。

生クリームの賞味期限に気を付ける

生クリームは殺菌されていても、製造日から時間がたつほどリステリア菌以外にも細菌などが繁殖しやすくなります。一般的な生クリームの場合、賞味期限は未開封で1週間~3週間程度です。使うタイミングを考えて、賞味期限の表示を参考に買うようにしましょう。また、生クリームを開封した後はなるべく早く使い切るのがおすすめです。

妊婦が生クリーム以外に気を付けるべき食べ物は?

生クリームは量や頻度に気をつければ、妊娠中でも怖がる食べ物ではありません。しかし、生クリーム以外に妊娠中はリステリア菌に感染しないために、避けた方がいい食べ物もあるのでご紹介します。

生のものは特に気を付けよう!

加熱していない貝類、魚卵、生魚や生ハム、ナチュラルチーズなどはリステリア菌などの食中毒菌が生息している可能性があり、妊娠中は避けた方がいいでしょう。妊娠中に気をつけたい食材を詳しく知りたい方は「妊婦が食べてはいけないもの一覧!摂取量&注意点も│管理栄養士監修 」をご覧ください。

ただ、チーズは全部がダメというわけではなく、選べば妊婦さんでも安心して食べられる種類もあります。妊娠中のチーズの選び方は「妊婦がチーズを食べても大丈夫?危険なチーズの種類を解説 」を参考にしてください。

また、おめでたい席などで出される機会の多いお刺身も注意が必要です。妊娠とリステリア菌の関係を知らない人もいるので、丁寧に説明してお断りしましょう。妊娠中にお刺身を食べないほうがいい理由は「【医師監修】妊婦さんはお刺身を控えるべき?食中毒の予防法を解説! 」を確認してください。

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妊娠中に生クリームを食べてもリステリア菌に感染する心配はありませんが、食べ過ぎは体重増加や妊娠糖尿病につながるため、食べ方の工夫が必要です。また、妊婦さん自身の健康と赤ちゃんのために生もの以外にも避けた方がいい食べ物があるので、きちんと理解しておきましょう。


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