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【医師監修】妊婦さんはお刺身を控えるべき?食中毒の予防法を解説!

妊娠

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2022/6/1

この記事では、お刺身の妊婦さんや胎児への影響や、免疫が衰えている妊婦さんが食中毒にならないために気をつけるべき調理・保存方法を解説しています。妊娠中に刺身を食べてもよいか疑問がある方は、ぜひご覧ください。

妊娠すると胎児への影響が気になって、食べ物にとても気をつかうようになりますよね。「卵は生で食べるとよくないと聞くけど、お刺身もダメなの?」と気になっている妊婦さんも多いのではないでしょうか。今回は妊娠中にお刺身を食べてもいいのか、食べることでどのようなリスクがあるのかを解説します。

この記事の監修者

助産師・看護師・保育士

河井恵美先生

25年以上、病院、行政、教育関係、海外での医療活動に従事。親御さんへのアドバイスを充実させるため保育士・公認心理師の資格を取り役立てている。現在は、エミリオット助産院を運営。

妊婦さんはお刺身を食べても平気?胎児への影響は?

妊娠中にお刺身を食べるのは控えたほうがよいと言われています。お刺身だけでなく、生ハムやスモークサーモンもできるだけ控えるようにしたほうがよいでしょう。

魚介類は妊娠中に摂りたい栄養素を多く含んでいますが、胎児に影響が出たり妊婦さんが体調を崩したりする原因になるため、摂取には注意が必要です。

お刺身だけではなく、火が通った魚介類でも、種類と量によっては胎児に影響が出る可能性があります。妊婦さんが食事で摂取したものは胎児にも影響を与えることがあるので、調理方法や摂取量などに気を付けながら、うまく妊婦生活を乗り越えていきましょう。

妊婦さんがお刺身を控えるべき理由

妊婦さんがお刺身を控えるべきと言われている理由は、妊婦さん自身や胎児に影響がでる可能性があるためです。考えられる妊婦さんや胎児への影響には、主に次の3つが挙げられます。

食中毒の危険性がある

妊娠中は、普段よりも食中毒になりやすい状態です。免疫力が低下しているため、妊娠していないときにはほとんど影響がないものでも、妊娠中は大きな影響をもたらす可能性があります。

とくにお刺身などの生ものは、リステリア菌やノロウイルス、腸炎ビブリオやアニサキスなど、食中毒を起こす原因となる細菌や寄生虫などがいるリスクがゼロではありません。

感染すると妊婦さんが吐き気や嘔吐、下痢や腹痛などの症状に見舞われるだけでなく、胎児にも感染して深刻な影響を与えることがあります。

たとえばリステリアは、胎盤を通して胎児が感染することがある感染症です。海外では、妊婦さんがリステリア菌に感染したことがきっかけで、流産してしまった例もありました。年間約200人がリステリア菌に感染していると言われている ので、妊娠中はとくに注意しましょう。

なお、リステリア菌は、お刺身以外に生ハムやナチュラルチーズ、スモークサーモンなどでも感染することがあります。

水銀を大量に摂取してしまうことがある

魚介類には、一定量の水銀が含まれています。一般の方にとって、通常の食生活をしている限り、水銀が問題になることはありません。妊婦さんの場合でも、少量の摂取なら問題ないと言われています。

しかし、摂取量が多くなると胎児の発育に影響が出ることがあるので、注意しましょう。一般的に、大きな魚ほど水銀の濃度は高いと言われています。具体的にはクロマグロ(本マグロ)やミナミマグロ(インドマグロ)、メバチ(メバチマグロ)やメカジキ、マカジキなどです。

免疫や消化機能が低下している

妊娠中は、免疫機能が通常よりも低下しています。そのため、非妊娠時なら問題がないものでも、妊娠中は食中毒を起こすことがあるのです。食中毒による下痢の影響で、子宮が収縮して胎児に影響が出てしまうこともあるため、お刺身はできるだけ控えるようにしてください。

また、妊娠中は消化機能も低下しています。お刺身のようにたんぱく質が多く含まれていて加熱していないものを摂取すると、消化不良を起こしてしまうかもしれません。

妊婦さんが知っておくべき食中毒の予防法

「妊娠中に食べたらダメ」と言われるほど、なぜか不思議と食べたくなってしまいますよね。妊娠してから出産するまでの約10か月、食べられる物にいろいろと制限がつくのはとてもつらいものです。

しかし、胎児と妊婦さん自身の体を守るためにも、ここはぐっと我慢して、注意を怠らずしっかりと食中毒の対策をしましょう。

まず、基本的に魚介類を生で食べるのは避けるようにしてください。表面だけあぶるのではなく、中までしっかりと火を通すようにします。火を通して食べるだけでも、細菌数を大きく減らすことが可能です。

また、魚を調理する場合は、料理を始める前に魚をよく洗いましょう。使い終わった包丁やまな板などはしっかりと洗浄します。さらに消毒までしておくと、より安心です。

内臓がついている状態で買った魚介類は、早めに内臓を取り除いておいてください。寄生虫のひとつであるアニサキスは、内臓に寄生する性質があるためです。アニサキスが心配な場合は、-20℃で24時間以上冷凍することで、食中毒を予防できます。すぐに食べない場合も、冷凍庫で保管するようにしてください。

妊婦さんも食べられるお刺身一覧!摂取量の目安を紹介

ここまでは妊婦さんがお刺身を食べることの危険性を中心にご紹介してきましたが、絶対に食べてはいけないというわけではありません。何もかも食べるなと言われると、つらいですよね。

摂取量に気をつけることで、水銀による影響を減らし、魚介類をとるメリットを生かせるようになります。

厚生労働省から出されている「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」では、次のように摂食量の目安が公表されているので、参考にしてみてください。

ただし、魚の鮮度や保存状態によっても安全性は左右されます。食べる際は、魚の種類だけでなく保管状態にも細心の注意を払いましょう。

摂食量(筋肉)の目安 魚介類
1回約80gとして妊婦は週に2回まで
(1週間あたり160g程度)
キダイ
マカジキ
ユメカサゴ
ミナミマグロ
ヨシキリザメ
イシイルカ
クロムツ
1回約80gとして妊婦は週に1回まで
(1週間あたり80g程度)
キンメダイ
メカジキ
メバチ(メバチマグロ)
エッチュウバイガイ
ツチクジラ
マッコウクジラ
1回約80gとして妊婦は2週間に1回まで
(1週間あたり40g程度)
コビレゴンドウ
1回約80gとして妊婦は2か月に1回まで
(1週間あたり10g程度)
バンドウイルカ

参考までに、寿司は一貫あたり15g程度、刺身は一人前あたり80g程度が一般的な量です。マグロは種類によって水銀を多く含んでいるものがありますが、キハダやビンナガ、メジマグロは通常の摂食量なら問題ないと言われています。また、ツナ缶も通常量なら問題ありません。

避けるべきお刺身は?

一方で、どれだけ食べる量に気をつけても「これだけは避けておきたい」とされているお刺身もあります。生魚はどれも気をつけて摂取したいものですが、とくにイカやサーモンは食べないように気をつけましょう。

生のイカにはリステリア菌やアニサキスが生息している可能性があります。生の状態では食べず、必ず火を通すようにしてください。またサーモンも、イカと同様にアニサキスが潜んでいる可能性があります。

アニサキスは細菌ではなく寄生虫ですが、摂取することで悪心・嘔吐や激しい腹痛をきたす可能性があります。アニサキス症になった場合の胎児への影響ははっきりとわかっていませんが、嘔吐や腹痛により妊婦さんの全身状態が悪くなるというリスクがあります。

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妊婦さんがお刺身を避けるべきと言われるのは、食中毒になったり胎児に影響が出たりする可能性があるためです。食中毒になると妊婦さん本人がつらい思いをするだけでなく、最悪の場合は流産を招いてしまうことがあります。

妊娠中は食の好みが変わり、食べられるものも限られるとは思いますが、魚介類を生で食べるのはできるだけ避けるようにしておくと安心です。食べてもいいか不安になった場合は、かかりつけの産婦人科医に相談してみるのもよいでしょう。

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