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格付けとは何か? 債券投資解説(2014/11/19)

2011年、アメリカの格付け機関スタンダード&プアーズが、アメリカの長期発行体格付けをAAA(トリプルエー)からAA+に格下げしたことは、世界の株式・債券・通貨市場に大きなショックを与えました。なぜなら、アメリカの国債が、最上級のAAAを失うのは、史上初めてのことで、格付けが下げられるということは、アメリカ政府の財政事情に疑問符がつけられたということだからです。

しかし、この「債券」や「格付け」とはなんでしょうか。耳慣れない言葉かもしれませんが、格付けは、債券投資をする際に欠かせないものです。この格付けについて、今回は簡単に解説します。

「格付け」は債券の安全度を測る目安

まず、債券とは、簡単に言うと国や地方公共団体、企業などが投資家からお金を借りる際に発行される借用書のことです。
国が発行するものを「国債」、地方公共団体が発行するものを「地方債」、企業が発行するものを「社債」と呼びます。

債券を購入する際に大切なのが、発行元(企業や公共機関など)の信用度を確かめることです。
なぜなら、債券の安全度は、発行元によって異なるからです。

国が発行する国債や地方公共団体が発行する地方債であれば、発行元が国や自治体ということで、それらがつぶれない限り元本や金利の支払いが保証されます。
そのため、債券の中でもっとも安全性が高いといえます。

しかし、企業が発行する社債についてはその企業の経営状況に左右されます。しかし、一般の人にはその会社が本当に安全かどうか、なかなか分かりません。
そこで、その社債が安全であるかどうかを測るための目安として「格付け」というものがあります。

「格付け」は信用リスクを測るための指標

格付けは、貸したお金がどのくらいの確率で戻ってくるかという確実性をもとに決められます。
信用度はAAA(トリプルエー)やBBB(トリプルビー)といった独自の符号で表現されます。

AAAはもっとも信用が高く、優れた要素がある債券に付与されます。

格付けは格付け機関と呼ばれる企業が決めます。世界的に有名なのはアメリカのムーディーズ・インベスターズ・サービス、スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズなど。
日本にも日本格付研究所、格付投資情報センターといった格付け会社があります。

格付けには、債券の発行元が格付け機関に依頼して自らの債務を格付けしてもらう場合と、格付け機関が独自の判断で行うものの2つがあります。

ただし、格付けは永久的なものではありません。
発行体の経営状態の変化などにより、短期間に何段階も見直されるケースもあります。

格付けが高いほど投資先として適格であるといえます。しかし、これはあくまで今現在発行体がどれくらい債務を履行できるかという「信用リスク」を測るための指標です。
全体的な経営能力や将来の成長性を測るためのものではないということを、投資判断の際には注意すべきです。


参考
債券投資入門 債券の格付け
http://www.jsda.or.jp/manabu/bond/level2/bond2_06.html
格付け」の仕組みとその影響について知る!
http://www.nikkei4946.com/zenzukai/detail.aspx?zenzukai=75
債券の格付けは? http://www.ifinance.ne.jp/learn/bond/bdt_4.htm
S&Pが米国債を「AAプラス」に格下げ、最上級失うのは史上初
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22573020110806

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