好奇心旺盛な子供たちは、興味のおもむくままに怖いものなしの行動をしてしまいます。大人たちは無邪気な子供たちに、社会生活の善悪を伝え、公共でのマナーや家庭のルールなどをきちんと伝える努力をしなくてはいけません。しかし、そんな思いがなかなか伝わらなかったり、つい感情的になって怒ってしまったりすることもあるのではないでしょうか。
子供にきちんと伝わる叱り方や、子供を伸ばすしつけについて考えてみましょう。
子供に注意をするとき、突発的に感情がコントロールできずに出てしまう言葉や態度はだいたい「怒る」という状態です。
一方、「叱る」というのは、冷静な状態で必要な情報を相手のために伝える、という方法です。
毎日の忙しさの中で、つい感情的になって怒ってしまいますが、きちんと「叱る」ように意識しましょう。
なかなか子供に伝わらないというときは、自分のために怒っているのか、相手のために叱っているのか、立ち止まって考えてみましょう。
まず、子供に必要なしつけとは、「自立して生活するための考え方や習慣」を身につけることです。
子供たちが成長し、1人でも生活できる日常の習慣や基本的な社会ルールを身につけることで、社会での生活を快適に送ることができるようになるからです。もちろん、命にかかわるような危険な行動をしないなど、理性的な面を育てることも含まれます。
こうした情報をきちんと子供に伝えることこそがしつけです。
子供が叱られたことをしっかり理解し、同じことを繰り返さないためにも、テクニックとして「叱り方」を身につけましょう。
叱る場面になったとき、漠然と「ダメ」と伝えても子供には意味が分かりません。なぜそれをやってはいけないのか、どうして注意することになったのか、など具体的に伝えるようにしましょう。
道路でふざけていることを叱るのなら、車にぶつかって怪我をしてしまうこと、子供は車より小さいから車から見えにくいこと、また、車道の近くで遊んではいけないなど、より具体的に子供にわかる言葉で伝える必要があります。
子供にとって親とは、誰よりも信頼している存在です。それほど大切な人から、「ダメな子ね」「悪い子ね」などと人格を否定されてしまったら、叱られた内容よりも、精神的なショックの方が大きくなります。人格を否定するのではなく、取った行動に対して「こういった点が良くなかった」と伝えるようにしましょう。
しつけで大切なのは、伝えるタイミングです。すでに過ぎてしまったことを叱ろうとしても、子供自身がそのことを覚えていないことがあります。
起こっているときに、できるだけ早いタイミングで注意しましょう。
また、同じ失敗を繰り返したとしても、過去のことを掘り返すのではなく、どこまで理解しているのか子供の口から説明させてみましょう。
子供にとって叱られるのは良い気分ではありません。しかし、愛情があるからこそ叱っているのだということを感じられれば、子供にとっても納得できる部分は多いでしょう。
信頼しあえる親子だからこそ、叱ることができるのです。また相手を尊重した叱り方によって、子供の自主性をのばしましょう。叱り方のテクニックは、愛情という土台があってこそ有効なのです。
参考
叱る場面は2つだけ!保育士が教える「叱り方」/子育て大丈夫ねっと
http://baby.kihon.jp/trouble/575
子どもを上手に叱る方法/AllAbout
http://allabout.co.jp/gm/gc/184289/
諸富祥彦:子育てによく効く叱り方【1】/PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/10237
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