医師監修|妊婦がカレーを食べても大丈夫?注意点やレシピを解説
2024/11/21
妊娠中にカレーを食べても問題はありません。しかし、カレーの摂取量や辛さに注意する必要があります。本記事では、妊娠中にカレーを食べるメリットや食べ方の注意点、おすすめのレシピも紹介します。
カレーには、さまざまな香辛料やスパイスが使われています。香辛料やスパイスには刺激があるため、妊娠中に食べても問題ないのか、不安になる方もいるのではないでしょうか。
妊婦さんがカレーを食べることに、問題はありません。適量のカレーは、妊娠中の体に良い影響があります。
この記事では、妊婦さんがカレーを食べることのメリットや食べる際の注意点などを解説します。妊婦さんにおすすめのカレーのレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
コロンビア大学病院 一般産婦人科医
常盤真琴先生
山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。
目次
妊婦がカレーを食べても大丈夫!
カレーに含まれる香辛料やスパイスなどが、赤ちゃんに悪影響を与える可能性は低く、妊婦さんがカレーを食べても問題はありません。
カレーを食べることで、体を温めたり食欲増進を促したりと、妊婦さんにとって嬉しい効果が期待できます。また、カレー粉を調味料として使用すれば、料理の風味が増し、塩分や添加物を含む調味料の使用量も減らせます。
ただし、カレーの食べ過ぎには注意が必要です。カレーに含まれる香辛料を、過剰に摂取すると体調が悪くなる可能性があります。
また、市販のカレールウには糖質や脂質、塩分が多く含まれているため、食べ過ぎると塩分過多にもなります。健康な妊娠生活を送るためにも、カレーを食べる際は適量を意識しましょう。
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妊婦がカレーを食べるメリット
カレーには、妊婦さんにとって嬉しいメリットがたくさんあります。妊婦さんが適度にカレーを食べることで得られる効果を見ていきましょう。
バランスよく栄養を摂取できる
日本の一般的なカレーには、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、肉が含まれています。家庭によっては、具材を追加したり入れ替えたりすることもあるでしょう。
複数の野菜と肉、たくさんの香辛料で作られる日本のカレーには、食物繊維やタンパク質、糖質など、妊婦さんにとって必要な栄養がバランス良く含まれています。カレーは、どのような食材とも相性が良いため、妊娠中に必要な栄養をとるのに、ぴったりの料理です。
ただし、カレーに含まれる香辛料には、頻尿や便秘を招くものもあります。特に、痔の妊婦さんは痛みが悪化するケースもあるため、辛さや食べる量には注意が必要です。
妊娠中の便秘や頻尿について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
香辛料やスパイスが食欲を増進させる
カレーに含まれる香辛料やスパイスは、消化を助け、食欲を増進させます。妊娠中の食欲不振やつわりに悩む方は、カレーを試してみるのも一つの手です。
ただし、妊婦さんによっては香りや味に不快感を覚え、つわりが悪化する可能性もあります。そのときは無理をせず、食べられる物だけを食べることも大切です。
また、日本のカレーに対して食欲が湧かない妊婦さんであっても、タイカレーやインドカレーなら食べられるケースもあります。体調に合わせて食事を選んでください。
先輩ママがつわり中に食べられた物は「先輩ママに調査!つわり中に食べられたもの・飲み物ランキング」の記事をご覧ください。
香辛料やスパイスが血行を促す
妊婦がカレーを食べる際の注意点
妊婦さんがカレーを食べることで、さまざまなメリットを得られます。一方で、注意が必要な点もあるため、カレーを食べる際は以下のことに気をつけましょう。
食べ過ぎないようにする
カレールウには、脂質である食物油脂が多く含まれています。白米やナンなどの炭水化物と一緒に食べれば、カロリーも高くなります。
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを避けるためにも、カレーの食べ過ぎには注意が必要です。
塩分の摂取量を抑える
市販のカレールウで作ったカレー1食分の塩分量は3~4gほどです。妊婦の一日の塩分摂取量は6.5gが目安とされているため、カレー1食で1日の塩分摂取量の半分以上を摂取してしまいます。塩分のとりすぎは、妊娠高血圧症候群やむくみの原因になるため、全部食べないようにしたり、ほかの食事に気をつけたりして調整しましょう。
カレーをスパイスから作ったり、カレールウの使用量を少なくして野菜や肉の旨味を強く感じたりするのも、塩分を抑えてカレーを楽しむ良い方法です。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「ナトリウム」
カレーに含まれる香辛料やスパイスには、血行を促す効果があります。血行が良くなることで、冷えによる体のむくみや腰痛、腹部の張りなどの解消が期待できるでしょう。さらに、冷えが改善されて血流量が増えることで、ママが食べた物の栄養が、より効率的に赤ちゃんへと運ばれます。
このように、冷えが解消されることで、ママと赤ちゃんどちらにも良い影響があります。妊娠中の冷えに悩む方は、カレーを食べてみてはいかがでしょうか。
妊娠後期・臨月のむくみについて詳しくは、「妊娠後期・臨月のむくみの原因とは?解消法を解説|医師監修」をご覧ください。
香辛料やスパイスの入れすぎないようにする
シナモン、サフラン、ナツメグ、ウコン(ターメリック)などのスパイスは、香り付け程度で使用する分には問題ありません。
カレーをスパイスから手作りする際は、これらの香辛料の入れすぎに注意しましょう。また、これらのスパイスは、ほとんどのカレールウに含まれているため、食べ過ぎには気をつけてください。
辛みが強いカレーは控える
辛みが強いカレーには、カプサイシンが多く含まれています。カプサイシンは大量に摂取すると、胃腸に大きな負担をかけ、粘膜を傷つけます。粘膜に傷がつくと、下痢や胃痛だけでなく、息切れや咳、肛門の痛みといった症状が出るおそれがあります。また、血流が良くなりすぎると、お腹の張りが生じてしまうかもしれません。
妊娠中の体や赤ちゃんに負担をかけないためにも、妊娠中は辛みの強いカレーは控え、甘口〜中辛を選ぶのが安心です。
妊娠中の辛い食べ物については、以下の記事もご覧ください。
レトルトカレーはなるべく控える
多くのレトルトカレーに含まれている牛脂豚混合油は、消化に時間がかかります。そのため、レトルトカレーを食べ過ぎると、胃もたれや胸焼けを起こしたり、胃腸に負担がかかったりします。
また、レトルトカレーにはグルタミン酸ナトリウムと呼ばれる添加物が使われており、長期間摂取し続けると、味が分からなくなるなどの悪影響が出る可能性があります。このように、レトルトカレーは手作りのカレーに比べ、体に負担を与える食材が多く含まれているため、なるべく避けたほうが安心です。
食中毒に注意する
カレーを大量につくり、翌日も食べたり、カレーうどんやカレードリアなどにアレンジしたりして楽しむ家庭も多いでしょう。しかし、手作りのカレーは、食中毒の原因菌である「ウェルシュ菌」が繁殖しやすいため、保存の際は注意が必要です。
カレーをその日のうちに食べきらない場合は、必ず小分けにして空気に触れさせてから冷蔵保存をしましょう。ウェルシュ菌は空気に弱い性質を持っています。
また、保存したカレーはなるべく早く食べきることも大切です。食べる際は、しっかり火を通してください。
妊娠中におすすめのカレーレシピ
カレーは、ご飯やナンと食べても美味しいですが、ずっと食べていると飽きてしまいますよね。また、妊娠中は「もっとさっぱりしたカレーを楽しみたい」と考える妊婦さんもいるでしょう。
ここからは、妊娠中におすすめの簡単にできるカレーレシピをご紹介します。
カレーうどん
和風のカレーうどんは通常のカレーよりもさっぱりしていて、妊婦さんも食べやすいのではないでしょうか。だし汁に2日目のカレーを溶いて混ぜるだけでも、美味しく作ることができます。
詳しいレシピや作り方は「お店の味☆和風カレーうどん(投稿者:Kurikei)」をご覧ください。
キーマカレー
キーマカレーは煮込み時間が短く、手軽に作れるため、キッチンに立つのがつらい妊婦さんにぴったりです。野菜を細かく刻むため、上のお子さんの苦手な食材をこっそり混ぜるのも良いかもしれませんね。
詳しいレシピや作り方は「簡単おいしい☆キーマカレー(投稿者:ゆきっぺ1225)」をご覧ください。
スープカレー
スープカレーはカレー特有のとろみや脂質が少ないため、つわりの妊婦さんでも食べやすいメニューです。ゆで卵を加えればボリュームも増し、ご飯を食べる量を抑えられるでしょう。
詳しいレシピや作り方は「手に入りやすい材料で♪簡単スープカレー☆(投稿者:こぶた…)」をご覧ください。
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カレーを食べることで、妊婦さんや赤ちゃんにとって良い影響を得られます。しかし、刺激の強い食べ物でもあるため、食べ過ぎには注意が必要です。そのほかにも、辛さやカレーの種類、食中毒などにも気をつけながら、妊娠中もカレーを楽しんでくださいね。
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