Mama's Life 楽天のママパパ向け子育てお役立ち情報メディア

医師監修|赤ちゃんの服装選びのポイントを季節・気温別に解説!

妊娠

妊娠

2024/5/9

体温調節が上手にできない赤ちゃんは、気温に合わせて服装をうまく調整する必要があります。本記事では、季節・気温ごとに赤ちゃんの服装の選び方やおすすめの素材を解説しています。また、室温の調節方法や室内での服装についても解説します。

赤ちゃんの服

赤ちゃんは言葉を話せないため、暑いと感じているのか寒いと感じているのか判断しにくいですよね。そのため、「今日は何を着させてあげたら良いの」と、迷ってしまうママ・パパも多いと思います。

赤ちゃんの服装は、基本的には季節や気温に合わせて、重ね着で調整します。この記事では、赤ちゃんの季節・気温ごとの服装選びのポイントを解説します。赤ちゃんの服装選びに迷うママ・パパは、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医

井上信明先生

日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。

【全季節共通】赤ちゃんの服装選びのポイント

赤ちゃんの服装選びは、季節や気温に合わせることが大切です。まずは、シーズンに関係なく、赤ちゃんの服装選びの際に意識するポイントをご紹介します。

汗をよく吸う素材を選ぶ

赤ちゃんの肌に触れる服装は、季節を問わず汗をよく吸う素材を優先して選ぶようにしましょう。

体が小さい赤ちゃんは、汗腺の機能は未熟ですがその数は大人と変わりません。したがって、体の表面積あたりの汗腺の数は大人よりも多くなるため、大人よりも汗っかきです。春・夏はもちろん、秋や冬であっても周囲の環境によっては大人より汗をかいています。汗をそのまま放置していると、肌トラブルの原因になったりすることも。

吸水性と通気性に優れた生地素材といえば、綿100%が定番です。特に、肌着は赤ちゃんに直接触れる衣類です。肌トラブルが起きないように、赤ちゃんの肌質や体調などもふまえて、適切なものを選びましょう。

赤ちゃんの肌を守るためにはスキンケアも大切です。スキンケアに関しては、「デリケートな赤ちゃんの肌を優しく守るスキンケア」で詳しく解説しています。

白い服を着た赤ちゃん

脱ぎ着しやすい形を選ぶ

吸水性や通気性だけでなく、赤ちゃんの服装は脱ぎ着がしやすいものであることも大切です。

たとえば、生後間もない赤ちゃんはまだ寝返りができません。そのため、仰向けの状態のままで着替えができるワンタッチタイプの肌着や、前開きタイプの服を選べば、赤ちゃんの負担も少なくママ・パパもオムツ替えを楽にできます。

おすわりができるようになったら、座ったまま着替えができる被せるタイプの服が活躍します。襟元にボタンがついているタイプを選ぶと、襟口で頭が突っかかるのを防げるでしょう。

ロンパースから被せるタイプの服装に移行する時期については、「ロンパースはいつからいつまで着せる?ロンパースのメリットも解説」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

重ね着で調節する

赤ちゃんは体温調整の機能が未発達です。暑いときは汗をかきますが、ときに必要以上に体温が下がってしまう事もあるため、衣類は重ね着にして体温調整がしやすいようにしましょう。

重ね着の適切な枚数は、月齢によって異なります。新生時期の赤ちゃんは、大人よりも1枚多い重ね着がベスト。生後1か月を過ぎたら、大人と同じ枚数の重ね着で大丈夫です。3〜4か月頃になると手足を活発に動かし始めるため、衣類は大人よりも1枚少なくしてもよいでしょう。

重ね着をした衣類の「脱がす・着せるタイミング」は、後述の「赤ちゃんの様子を見ながら室温・服装を調節する」で解説します。

【春~夏:外出時】赤ちゃんの服装の選び方

春〜夏の気温が高くなる季節は、汗をよく吸い風通しも良い綿100%素材がおすすめです。綿100%素材といっても、生地の織り方や縫い方によって機能性に違いがあるため、赤ちゃんに合ったものを選びましょう。

たとえば、「ガーゼ」は赤ちゃんの肌着としてもよく使われる吸水性・通気性に優れた素材です。汗っかきの赤ちゃんにもぴったりの素材ですね。「フライス」や「天竺」などの綿100%の生地も、通気性・吸水性に長けています。伸縮性もあるため、春〜夏に活躍するでしょう。

春〜夏の衣類の生地として定番の麻やリネンは、通気性・吸湿性・放湿性が高いのが特徴です。しかし、汗を吸うと生地が硬くなる性質があるため、綿やレーヨンとの混紡素材を選ぶと良いかもしれません。

赤ちゃんの月齢やお出かけ先なども考慮して、春〜夏を快適に過ごせる準備をしてあげてくださいね。新生児との外出時期や、夏生まれの赤ちゃんに必要な物については、以下の記事を参考にしてください。

新生児との外出はいつから?持ち物や注意点も解説
【夏(6月・7月・8月)生まれの赤ちゃん用】出産準備リスト一覧表

ニット帽を被っている赤ちゃん

最高気温16C°〜20C°|基本は薄着でOK

最高気温16℃〜20℃の日は、大人にとっては心地良さを感じる日です。一方で、赤ちゃんにとっては少し汗ばむ季節といえます。そのため、この時期の赤ちゃんの服装は、基本的には薄着でOKです。

室内で過ごすのであれば、月齢や気温に合わせた下着の上に、長肌着やロンパースを着させてあげてください。この最高気温の時期は、春や秋に多く、気温が急激に変化することもあるので、外出時は薄手のカーディガンなど羽織れるものを持って行くと良いでしょう。

【コーディネート例】

16C°〜20C°の赤ちゃんのコーディネート例

■短肌着+長肌着+ロンパース
■コンビ肌着+ロンパース+アウター

最高気温が21C°以上|紫外線対策も必要

最高気温が21℃以上になると、活発に動く赤ちゃんの前髪が汗でしっとり濡れることも。紫外線も強いため、帽子を被らせたり日向を避けたり紫外線対策が必要です。

25℃前後まで気温が上がる日は、肌着と半袖のカバーオールなどを組み合わせるのがおすすめです。30℃を超える猛暑日は、ショートオール1枚でも問題ありません。汗が乾きやすい素材の肌着を選んであげてください。

また、冷房対策として薄手の長袖やおくるみなどがあると便利です。つばのついた帽子も、赤ちゃんを紫外線と熱中症から守る上で欠かせないため、おでかけの際は持って出かけると良いでしょう。

【コーディネート例】

最高気温21℃以上の赤ちゃんのコーディネート例

■短肌着+カバーオール+帽子
■ショートオール+薄手おくるみ

春夏にあると便利なアイテム

春夏は暖かく汗をかきやすい季節ですが、屋内に入ると冷房が強すぎて体が冷えてしまうことも考えられます。

赤ちゃんが冷えすぎないように、ガーゼのおくるみや薄手のカーディガンなどがあると便利です。また、これらのおくるみやカーディガンは、ベビーカーに乗っているときに膝にかけてあげたり、公園で遊んでいる際に羽織らせたりすることで、紫外線対策にも役立ちます。

つば付きの帽子も、春夏の赤ちゃんに欠かせません。赤ちゃんを熱中症と紫外線から守るために、外出時は被せてあげましょう。赤ちゃん用の帽子サイズが分からない方は「赤ちゃんに帽子は必要?【月齢別】頭のサイズ一覧表付き♪」をご参考ください。

【秋~冬:外出時】赤ちゃんの服装の選び方

秋〜冬の肌着は、暖かい季節と変わらず汗を吸収しやすい綿100%を選ぶと良いでしょう。肌着の袖は、その日の気温や着る物に合わせて、長袖・7分袖・半袖を選択することが大切です。

また、アウターは中綿入りのキルトやウールなど、保温性に優れて風を通しにくい素材がおすすめです。厚手のアウターを着る日は、中に着る服を薄くしたり枚数を減らしたりして注意しながらコーディネートしましょう。

冬生まれの赤ちゃんを迎えるママ・パパは、「【冬(12月・1月・2月)生まれの赤ちゃん用】出産準備リスト一覧表」もチェックしてみてください。

お母さんに抱っこされている赤ちゃん

最高気温11C°〜15C°|重ね着で調整

最高気温が11C°〜15C°の時期は、ひんやりとした風が吹く日もあります。かと思えば、屋内に入ると暖かいこともあるため、重ね着で赤ちゃんの体温調整をサポートしましょう。

基本的には、短肌着の上に長肌着を着るなどして、肌着の重ね着をします。冷えそうな日は、その上にカバーオールや2WAYオールなどの長袖の服を着るのがおすすめです。また、アウターを着る日は、中にコンビ肌着と長袖・長ズボンのロンパースを組み合わせるくらいが、赤ちゃんにとってはちょうど良いといえます。

「暑ければ脱ぐ」「寒ければ着る」ことができる重ね着のほうが、室内と室外の寒暖差が激しい秋冬は、体温調整がしやすくなります。また、複数枚の衣類を重ねて着ることで空気の層ができるため、保温効果も高まります。

【コーディネート例】

最高気温11C°〜15C°の赤ちゃんのコーディネート例

■短肌着+長下着
■コンビ肌着+ロンパース+薄手アウター

最高気温10C°以下|温かいアウターが必要

最高気温が10C°以下の季節になると、赤ちゃんも風邪をひきやすくなります。温かな服装をさせてあげたくなりますが、汗をかくとかえって体が冷えてしまうため、この季節の赤ちゃんのコーディネートは熱がこもりすぎないように注意しましょう。

重ね着の方法としては、肌着を2枚重ねて、その上にカバーオールや2WAYオールなど長袖の服を着させてあげるくらいがベストです。おでかけの際は、暖かいアウターを着させてあげてください。アウターの代わりに、おくるみで包んであげるのも良い方法です。

さらに、寒い日はレギンスやニット帽などの小物アイテムも活用するのがおすすめです。ベビーカーに乗っている最中も、足や頭が冷えるのを防げます。

【コーディネート例】

最高気温10C°以下の赤ちゃんのコーディネート例

■短肌着+長肌着+ツーウェイオール+厚手アウター+レギンス
■短肌着+コンビ肌着+カバーオール+おくるみ+靴

秋冬にあると便利なアイテム

秋冬は、日中はぽかぽかしていても、夕方以降になるとぐっと気温が下がりがち。ベストやカーディガン、ポンチョなど、簡単に羽織れるアイテムを持っておでかけすると良いでしょう。

また、おくるみ(アフガン)、ブランケットなどもベビーカーに乗っている赤ちゃんの足元を温めるのに重宝します。おむつ替えのシートや授乳カバーとしても役立つため、1つ持っていると便利です。

そのほかにも、寒い日に役立つレギンスやレッグウォーマー、ニット帽などの小物も、揃えておくことをおすすめします。赤ちゃんの足の冷たさが気になる方は、靴下もあると安心です。赤ちゃん用の靴下については「赤ちゃんの靴下はいつから必要?サイズ・素材の選び方も解説!」 で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

赤ちゃんの服装と室温調節の目安

赤ちゃんは体温調節が苦手なため、屋外と室内の温度変化に体がついていけないこともあります。

おでかけの際は、外出時の服装だけでなく、室内で過ごすことも踏まえた服選びが大切です。また、室内のエアコンの設定温度にも、注意しましょう。

夏の室温と赤ちゃんの服装

猛暑の屋外から、エアコンの効いた涼しい室内に入ると、ほっとしますよね。しかし、室内外の気温差が大きすぎると、赤ちゃんにとっては負担になることもあります。

赤ちゃんの負担を少なくするためには、室内外との気温差はなるべく5℃以内に抑え、室温が25〜28℃になるようにエアコンの温度設定をしましょう。

エアコンの効いた室内での赤ちゃんの服装は、基本的に薄手の短肌着+コンビ肌着で問題ありません。暑そうであれば、コンビ肌着1枚で様子を見てみましょう。

春・秋の室温と赤ちゃんの服装

春・秋の心地よい季節は、エアコンを使用する機会も少ないかと思います。室温が20〜25℃を上回ったり下回ったりした日だけ、季節に応じた機器を活用して温度調整をしましょう。

この季節の赤ちゃんの服装は、短肌着+コンビ肌着に長袖のドレスオールを重ね着させましょう。1日の間の気温変化が激しい季節でもあるため、気温や赤ちゃんの様子を見ながら、重ね着の枚数を増減してあげてください。

冬の室温と赤ちゃんの服装

冬は暖房機器を使用して、室温が20〜25℃になるように調整しましょう。部屋を温める際はなるべくエアコンを活用するのがおすすめです。表面や吹き出し口が熱くなる暖房機器は、赤ちゃんが触ると怪我をするため、使用を避けた方が安心です。なお、エアコンを使用すると室内が乾燥するため、加湿器も併用できると良いでしょう。

室温が快適な温度に調整されているため、この時期の赤ちゃんの服装も基本的には薄着で問題ありません。春・秋と同様に短肌着+コンビ肌着+長袖の服などを組み合わせて調整しましょう。

着替え中の赤ちゃん

冷暖房機器を使用する際の注意点

冷暖房機器の使い方によっては、リビングは涼しいがその隣の和室は暑いなどの温度ムラが生じることがあります。冷暖房機器から遠い部屋や、無い部屋で過ごす場合は、赤ちゃんのそばに温度計・湿度計を置いて、赤ちゃんの周辺が快適な環境を保たれているか、定期的にチェックしましょう。

赤ちゃんのいる場所の周りが暑い・寒い場合は、サーキュレーターやシーリングファンなどを用いて、空気を循環させるのがおすすめです。また、エアコンの風向きや角度を変えることでも、赤ちゃんが過ごす場所を快適にできます。サーキュレーターやエアコンを使用する際は、風が赤ちゃんに直接あたらないように注意して調整してみてくださいね。

快適な環境を整えることは大切ですが、赤ちゃんが汗をかくこと自体は悪いことではありません。幼少期にしっかり汗をかくことが、将来にわたる発汗機能に影響するともいわれているからです。汗をかいているからとすぐにエアコンの設定温度を変えるのではなく、着ている服を1枚脱がせるなどで対応するのも良いでしょう。

赤ちゃんの様子を見ながら室温・服装を調節する

室温や服装の調整は、赤ちゃんの快適性を重視することが大切です。しかし、赤ちゃんが自分から暑い、寒いと言ってくれるわけではないため、どのように快適性を見極めれば良いのかわからないですよね。

実は、赤ちゃんは暑く感じるとき、寒く感じるときのサインを日頃から発しています。ここでは、赤ちゃんがどのようなサインを発しているのかについて解説します。

赤ちゃんのお腹とハートをつくる大人の手

赤ちゃんが暑がっているサイン

赤ちゃんのサインは、背中やお腹を触ることで確認できます。

暑がっている赤ちゃんは、頭や背中にじんわりと汗をかいています。おでこに汗をかいていなくても背中が濡れていることがあるため、その際はしっかり汗を拭き、着替えさせてあげましょう。

頭や背中に加えて、顔や首の後ろ、わきの下、鼠径部などに汗をかいている場合も、蒸し暑く感じているサインです。換気したり除湿したりして、湿度を下げたりして、赤ちゃんが快適に過ごせるように調整しましょう。

赤ちゃんが寒がっているサイン

背中やお腹がひんやりと冷たい場合は、赤ちゃんが寒いと感じているサインです。室温を上げたり着る物を1枚増やしたりして温かくしてあげましょう。また、顔色や唇の色もチェックしてみてください。白っぽくなっていたり、紫っぽくなっていたりすれば、こちらも寒さを感じている証拠です。ただし、赤ちゃんの呼吸が苦しそう、意識が悪いなど、体調が悪いサインも見られる時は、チアノーゼのために顔色や唇の色が悪くなっている可能性があります。このようなサインが見られるときは、医療機関への受診を検討してください。

子育てに役立つサンプルボックスを毎月プレゼント中!無料の楽天ママ割に登録を♪

赤ちゃんの衣類は、季節や月齢に合わせて選ぶことが大切です。重ね着の枚数や服の素材に気をつけたり、必要であれば小物も取り入れたりして、赤ちゃんが心地よく過ごせるように調整しましょう。また、室温は赤ちゃんの様子を見ながら設定することが大切です。エアコンの温度調整・風向きなどに気をつけて、赤ちゃんが室内で快適に過ごせるようにしてあげてくださいね。

さて、妊娠中や子育て中のママやパパを応援する楽天のお得なサービス「楽天ママ割」をご存じですか?
楽天ママ割に無料登録&エントリーすると、選べる「サンプルボックス」が抽選でもらえます。より充実したママ・パパライフのためにも、ぜひ「楽天ママ割」にご登録くださいね。

PICK UP

SPECIAL

楽天ママ割メンバーの特典_sp楽天ママ割メンバーの特典_pc

楽天会員ならパパ・ママどなたでも無料!
子供の成長にあわせてずっとお得がいっぱい!

メンバー対象にポイントアップキャンペーンも随時実施中!

ママ割TOPへ 漫画で詳しく見る