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妊婦さんがローストビーフを食べても大丈夫?リスクや安全な食べ方を解説【産婦人科医監修】

妊娠

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2022/2/9

この記事では、妊婦さんがローストビーフを食べた際のリスクや、安全な食べ方について紹介しています。正しく調理されていないローストビーフだと、食中毒や感染症にかかる恐れがあります。他にも避けた方がいい食材を紹介しているので、参考にしてみてください。

妊婦さんはローストビーフを避けたほうがいいと聞いたことはないでしょうか。実はローストビーフは完全に火が通っていないことも多く、妊婦さんにとってリスクが高い食べ物なのです。この記事では、なぜローストビーフはリスクが高いのか、どのような点に注意すべきなのか、赤ちゃんへのリスクはあるのか、などをご紹介します。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊婦さんがローストビーフを食べてもいい?

ローストビーフは完全な生肉ではありませんが、半生の状態で提供されることもしばしばあります。細菌などが死滅する中心温度85℃以上にならないことから、寄生虫の感染や食中毒の可能性が否めません。そのため、妊婦さんはローストビーフをできるだけ避けたほうがよいでしょう。

妊婦さんがローストビーフを食べるときに注意すること

妊婦さんがローストビーフを食べるときに注意したいポイントを確認していきましょう。

まず、飲食店などで提供されているローストビーフは、完全に中まで火が通っていない可能性があります。食べるのを控えるか、しっかり加熱することが可能かどうか尋ねてみましょう。外食でローストビーフが提供される場合は、別メニューに変更してもらえるか、事前に問い合わせておくと安心です。そして、家などでローストビーフを食べる際は、再度、加熱して中心部までしっかり火を通し、ステーキのようにして食べましょう。

また、家でローストビーフを食べる際は、妊婦さんを含む家族全員がおいしく食べられるよう、牛肉の部位を選ぶのもいいでしょう。もも肉はしっかり加熱するとパサつきやすいので、少し値段が高くてもランプ肉やロース、ヒレなどを使うのがおすすめです。

ローストビーフの食中毒のリスクと赤ちゃんへの影響は?

そもそも、なぜローストビーフは妊婦さんにとってリスクが高い食べ物なのでしょうか。その理由は、トキソプラズマという寄生虫に感染する可能性があるからです。トキソプラズマに感染すると、妊婦さんに発熱や頭痛といった症状が出ます。トキソプラズマだけでなく、O157という食中毒に感染するリスクがあることも心配な点です。O157に感染した場合の症状には、主に下痢や腹痛、発熱などがあります。トキソプラズマやO157は肉の加熱が不十分な場合に感染しやすくなるため、ローストビーフは妊婦さんへおすすめできないのです。

赤ちゃんへの影響

妊婦さんがトキソプラズマに感染した場合、赤ちゃんへどのような影響があるのでしょうか。
ローストビーフから感染するリスクのあるトキソプラズマは、妊婦さんだけでなく胎児にも感染する可能性があります。妊娠中にはじめてトキソプラズマに感染した場合、胎児も感染しやすくなるのです。

妊娠周期が進むほどトキソプラズマへの感染率は高くなりますが、感染した場合、赤ちゃんに重症の症状が出やすいのは妊娠初期です。万一、トキソプラズマに感染してしまうと、流産したり、脳や視力に障害を持って生まれたりするリスクがあります。決して軽くない症状ですので、トキソプラズマをあなどってはいけません。胎児がトキソプラズマに感染しているかどうかは、検査で判断できます。

もしもトキソプラズマに感染したら

トキソプラズマに感染していると判明したら、薬による治療をおこないます(妊娠中の初感染と判断される場合)。羊水検査をおこない、胎児にも感染していると判明した場合は、妊婦さんとは違う薬で治療を進める必要があります。そして、出生後に精査・診断をおこない、経過観察となります。胎児がトキソプラズマに感染した場合、自然治癒はできません。発熱やリンパ節の腫れなどの症状が出た場合は、病院で診断を受けましょう。

妊婦さんがローストビーフ以外にも避けた方がいい食べ物を紹介

妊婦さんがトキソプラズマに感染する原因は、ローストビーフだけではありません。たとえば、ユッケやレバ刺し、鳥刺しなどの生肉が該当します。

また、トキソプラズマ以外にリステリア菌にも注意しなければなりません。生ハムやフレッシュチーズ、スモークサーモンなどは、リステリア菌に感染するリスクが高まります。これらの食中毒への感染を防ぐためには、基本的に加熱した食べ物を選ぶようにすればよいでしょう。

ただし、しっかり加熱した料理でも、作り置きをして冷蔵庫で長期間保存しているものは、菌が増殖している可能性があります。妊婦さんが食事をするときは「中心部までしっかり加熱をする」「作ったらすぐに食べる」「食事前の手洗いをおこなう」の3点を心掛けましょう。

妊婦さんが避けたい食べ物を詳しく知りたい方は「妊婦さんが食べてはいけないもの一覧!チョコはOK?管理栄養士が解説」をチェックしてください。

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ローストビーフは完全に火が通っていない場合が多く、トキソプラズマに感染する可能性があります。胎児に感染すると早産や目の障害など、さまざまなリスクが高まるので注意が必要です。妊婦さんはローストビーフをできるだけ避けるか、完全に火を通してから食べましょう。

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