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【医師監修】妊娠中、飛行機に乗れるのはいつからいつまで?妊婦や赤ちゃんへの影響を解説!

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2023/2/24

妊娠中に飛行機に乗る際、妊婦や赤ちゃんにどのような影響があるのか、いつからいつまでに乗るのがおすすめか解説しています。また、妊婦さんが安心して飛行機に乗れるように、機内への持ち物や、飛行機内のおすすめの過ごし方を紹介しているので是非参考にしてください。

妊娠中、飛行機に乗っても大丈夫なのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?安心して空の旅をするためにも、妊娠中旅行に適している時期や飛行機に乗る際のポイント、航空会社で受けられるサービスをご紹介します。

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この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊娠中に飛行機に乗っても大丈夫?

妊娠中に飛行機に乗ることは一般に「体調が安定していれば問題ない」といわれています。とはいえ「体調が安定している」と言っても、その目安がわからない方もいるかもしれません。

妊娠週数や妊婦さんの健康状態に応じて異なる場合もあるため、飛行機に搭乗する前に主治医へ相談しておくと安心です。飛行機に乗ることのリスクや赤ちゃんへの影響、切迫早産のリスクの有無などを、医師に確認しておくことがベターです。必要に応じて痛み止めの薬などを処方してもらってもよいでしょう。医師から適切なアドバイスをもらうことで、旅行の準備がスムーズ進められ、なにより安心してお出かけができます。

なお、妊娠中の車の運転に関しては「【医師監修】妊婦はいつまで車を運転できる?妊娠中の注意点・シートベルト着用方法も解説」の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

妊娠中に飛行機で旅行できる時期はいつからいつまで?

妊娠中に飛行機に乗る場合、搭乗に適した時期はあるのでしょうか。その前に、妊娠の期間について簡単にご説明します。

妊娠期間は、1か月を28日とし4週間と数えます。最後の月経が開始した日から280日つまり40週0日が出産予定日とされます。

このうち、妊娠0週から13週までを妊娠初期、妊娠14週から26週を妊娠中期、妊娠27週以降を妊娠後期と呼びます。妊婦さんが飛行機に乗るのにもっとも適していると言われているのは、妊娠中期です。では、搭乗について期間ごとにみていきましょう 。

最も旅行に適している時期は「妊娠中期」

妊娠中に飛行機に乗りたいのなら、妊娠中期がベストです。妊娠中期は、一般に「安定期」と呼ばれており、妊娠初期に比べて体調が安定し、比較的つわりが落ち着いてくる時期ともいえます。旅先でのお食事も楽しめる場合が多いでしょう。このような観点からも、妊娠中に飛行機に乗る場合は、体調が安定している妊娠中期が適していると言われています。

ただし、妊娠中期だからといってすべての方に飛行機の搭乗がおすすめできるわけではありません。つわりが続いていたり体調が優れなかったりする場合は、無理に出かけるのはできるだけ避けましょう。また、妊娠中期であっても医師から安静指示が出ている場合は、指示に従うようにしてください。

妊娠中期はあくまでも「飛行機に乗りやすい時期」であり、「誰でも飛行機に乗れる安全な時期」というわけではありません。

妊娠初期はつわりや体調の変化に要注意

妊娠初期は、個人差はありますが、多くの方がつわりを経験する時期です。搭乗中に体調を崩す可能性が高いため、飛行機に乗る場合は事前によく医師に相談しましょう。

機内では、機内食や人のにおいなどが混ざり 、つわりの吐き気が増してしまうことも考えられます。

また、飛行機に乗ることや遠出に限らず、妊娠12週までは、流産のリスクが高い期間です。そのため、妊娠初期は遠出を控えた方が良いと考える場合もあります。

ただ、つわりがつらいのは、機内に限ったことではありません。ご自宅にいる時や電車・バスでの移動中に辛くなる場合もあります。つわりの症状が落ち着いていない方、症状がつらい方は外出を控えましょう。

また、旅行を控えていても残念ながら流産する可能性はあります。ただし、妊娠初期の旅行が流産の確率を直接高めるということはないので、その点は安心してください。また、妊娠初期に飛行機へ乗ってはいけないというルールを作っている航空会社は存在しません。 もし、それでも流産について気になる方は、医師に相談してみましょう。

つわりの症状について不安がある方は「妊娠中の「つわり」ってどんな感じ?ピークは?終わり方は?ママの声も」という記事で詳しく紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

妊娠後期は遠出を控えるのが安心

妊娠後期は、身体の負担が大きくなる時期でもあり、遠出には適さないと考えられています。エコノミークラス症候群にもなりやすい時期なので注意しましょう。エコノミークラス症候群とは、長時間座っていることで血栓ができ、血栓が肺の静脈を詰まらせてしまうものです。妊娠後期はお腹も大きくなっており、血流が悪くなりやすい時期のため、エコノミークラス症候群のリスクが上がってしまいます。

妊娠後期にどうしても飛行機に乗る必要がある場合は、できるだけ妊娠32週目までに済ませるようにしましょう。

また妊娠36週目以降になると、搭乗の際は医師の診断書が必要となります。
診断書を貰うために病院に行く手間もかかりますので、里帰り出産を検討されている妊婦さんは、帰省先の病院に確認しましょう。

妊娠中の飛行機のリスクは?赤ちゃんへの影響はある?

妊娠中に飛行機を利用すると何かリスクはあるのか気になりますよね。ここでは赤ちゃんと妊婦さんへのそれぞれのリスクについてみていきましょう。

最も気になるのは、赤ちゃんへのリスクではないでしょうか。基本的に妊娠中に数回飛行機に乗る程度であれば、赤ちゃんへの影響はありません。「飛行機に乗る前の検査で金属探知機のゲートを通るのが心配」「上空での放射線の濃度が心配」と思うかもしれませんが、こちらも赤ちゃんへの影響はありません 。

地上よりも上空では放射線濃度が高くなりやすいものの、「人体に影響しない程度の量」と考えられています。胎児に影響が出るほどの量ではないため、安心してください。また、金属探知機のゲートから放射線は照射されていないので、こちらも胎児への影響はありません。

では、妊婦さんにはどのようなリスクがあるのでしょうか。妊婦さんに生じるリスクについて、予防法や対策をあわせて説明します。

まず1つ目は、血液塞栓です。エコノミークラス症候群とも呼ばれ、足の血流が悪くなることで静脈に血の塊ができ、さまざまな症状につながるものです。血栓とよばれる血の塊が、血液と一緒に体内をめぐって血管を塞いでしまうことで、呼吸困難や胸の痛みなどの症状が生じる場合があります。長時間同じ体勢でいることで発症しやすくなるものですが、妊娠初期から産後にかけて、一般の方よりもエコノミークラス症候群を発症しやすいのです。

妊娠中に飛行機を利用するリスクの2つ目として、一過性低血圧が挙げられます。これは搭乗中に限る話ではありませんが、特に妊娠初期はめまいや立ちくらみなどの症状が出る方も多いです。急に気圧が下がることで一時的に症状が酷くなったり、吐き気を伴ったりする場合もあります。低血圧の予防のためにもしっかり水分補給をおこないましょう。

また、妊娠中は寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりするものです。もし海外に旅行する場合は、時差に慣れるまでに時間がかかることを考慮し、余裕をもった旅行計画を立てるようにしましょう。

妊娠中に飛行機に乗る際のポイント

妊娠中でも飛行機に乗ってはいけないということはありませんが、乗る際はいくつか意識しておきたいことがあります。

血液塞栓やエコノミークラス症候群を予防するために、水分をこまめにとったり搭乗中に軽くストレッチをしたりすることが大切です。では、具体的にどのような点を意識すればよいのか、ここでは3つのポイントを紹介します。

水分をこまめにとる

飛行機に乗っている間は、こまめに水分補給をしましょう。数時間のフライトなどでは、トイレに立つことを気にして水分を控える方もいるかもしれません。

しかし、血液塞栓やエコノミークラス症候群を予防するために水分摂取は重要なことです。カフェインは利尿作用があるため、コーヒーや紅茶は避け、なるべく水を飲むようにしてください。

軽いストレッチをする

マッサージやストレッチをしたり、一時間おきに席を立ったりして足を動かし、血流を良くすることを意識しましょう。ほかにも、足に圧をかけてくれる着圧ソックスを履くのもおすすめです。

着圧ソックスを履くことで静脈が圧迫され、血栓の予防につながります。着圧ソックスは一部のドラッグストアや通販などでも購入できます 。

ゆったりとした服装にする

できるだけ血流を悪くしないためにも、ゆったりとした服装を着るのがおすすめです。体を締め付けないワンピースや、腰回りにゆとりのあるパンツなどを選んで着用しましょう。

席についてシートベルトを着用する際も、お腹を圧迫しないように腰の低い位置につけるようにします。もしシートベルトの長さがたりず締められないときは、客室乗務員に延長用のシートベルトを準備してもらいましょう。

妊娠中に飛行機に乗る際の持ち物リスト

妊娠中、飛行機に乗る場合、必要な持ち物とは?医師の診断書が必要なのかなど、不安に思う方もいらっしゃるでしょう。

妊娠28週目以降になると、搭乗時に「医師の診断書や同意書」の提出が必要な場合があります。 28週目よりも前であれば提出の義務はなく、申請なしで搭乗できます。

ただ、予約の際や搭乗前には、時期に関わらず妊婦であることを、あらかじめ申請しておきましょう。荷物の上げ下ろしや優先席への搭乗など、さまざまな配慮をしてもらいやすくなります。また航空会社によっては、申告を案内される場合もあるため事前に確認しておくと安心です。

いつ起こるか分からない体調不良に備えて診断書のコピーを携帯しておきましょう。その他に、万が一の場合に備えて用意しておきたいものや、体調の変化に対応するためのアイテムをご紹介します 。

妊娠中に飛行機に乗る際、航空会社から受けられる「サービス」をご紹介!

妊娠中に飛行機を利用すると、航空会社によりさまざまなサービスを受けられる場合があります。

・オリジナルの「マタニティ―マーク」タグがもらえる
全日空や日本航空などでは、オリジナルのマタニティマークタグを配布しています。空港カウンターで希望を伝えてください。
普段、マタニティマークタグを持ち歩いていない方もいるかもしれませんが、お腹が目立ってない時期にも妊娠中ということが分かり、客室乗務員や他の乗客に理解してもらいやすくなります。

・優先搭乗ができる
妊娠中は、空港の受付でも優先カウンターで手続きできる場合が多いです。人混みの中で長時間並ぶことを避けられるため、急な吐き気や転倒のリスクを減らせます。優先搭乗では、一般のお客さんより先に乗れるため、狭い機内で人とすれ違う機会も減らせるでしょう。

・延長ベルトや、背もたれ用の枕とブランケットの貸し出し
航空会社によっては、さまざまなアイテムの貸し出しサービスをおこなっています。例えば、身体を冷やさないためのブランケットや、姿勢を楽にするクッションも役に立つでしょう。また、シートベルトでお腹を圧迫しないための「延長ベルト」も貸し出してくれる場合があります。

割安な航空運賃を売りとしている、LCC(格安航空会社)を利用する場合は注意しましょう。LCCでは低価格を実現するために、サービスを簡易化しており、一部サービスが受けられない可能性があります。搭乗の際には各社のサービス内容や留意点などを事前に確認しておきましょう。

妊娠中に飛行機に乗る場合は心配ごとが出てくるかもしれません。妊娠中に搭乗する場合は、いつの時期であっても、ご自身の状態に合った無理のない範囲での旅行や帰省を計画することが大切です。旅行前に主治医に相談することや、万全な準備をすることで、ギモンや不安を解消し、旅行や遠出を安心して楽しみましょう。

妊娠中に飛行機に乗ることは可能です。ただし、妊娠初期はつわりや体調の変化に注意が必要です。可能であれば、妊娠中期に飛行機に乗るようにしましょう。その際は、必要な書類を揃えておくことが重要です。快適な旅になるように、各航空会社が用意しているサービスを確認の上、活用することをおすすめします。

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