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医師監修|胎動が激しくても大丈夫?胎動が痛いときの対処法は?

妊娠

妊娠

2024/5/17

胎動が激しいと感じるタイミングや赤ちゃんが何をしているかを紹介します。胎動が激しいときは赤ちゃんが元気な証拠ですが、胎動に関する注意点やよくある疑問にも医師監修のもとお答えしますので参考にしてください。

赤ちゃんの状態を示すバロメーターでもある胎動。しかし、胎動があまりに激し過ぎると赤ちゃんの様子が心配になってしまうかもしれません。今回は、胎動が激しいときの赤ちゃんの状態を詳しく解説するとともに、注意が必要な胎動や、胎動の痛みが強い場合の緩和方法をお伝えします。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

胎動とは「ママの胎内で赤ちゃんが動くこと」

胎動とは、ママのお腹の中で赤ちゃんが動くことです。赤ちゃんは妊娠8週の頃(妊娠3か月)になると、手足を動かすようになり、超音波検査(エコー検査)でもその姿を確認することができるでしょう。しかし、ママが胎動を感じるようになるのは、もう少し先になります。

赤ちゃんが大きくなると、動きもダイナミックになるため、ママは少しずつその動きが分かるようになります。経産婦さんは早い方で妊娠16~20週頃に胎動を感じ始めることが多く、経産婦さんの方が初産婦さんより早く胎動を感じる傾向です。

そして、最初はわずかに感じていた胎動も、妊娠週数を経るにつれダイナミックな動きに変化していきます。

胎動が激しいと感じるのは臨月

出産間近である臨月(妊娠10か月、妊娠36週)を迎えると、赤ちゃんは出産に向けて、ママの骨盤に入り込んできます。臨月を迎えたママお腹の中は、体長が50㎝近くなった赤ちゃんにとっては動ける空間が狭くなります。また、ママの骨盤で頭が固定されることで、今までのように激しくは動けなくなります。その結果、赤ちゃんの動きが鈍く感じるとされています。

ただし、胎動がなくなったり、極端に胎動が少なくなったりするわけではありません。出産間近まで胎動をしっかり感じることができます。もしも、極端に胎動が少なくなったと感じた場合は、病院を受診しましょう。

胎動が激しい時、赤ちゃんは何をしているの?

あまりに胎動が激しくなるとびっくりする妊婦さんもいるでしょう。妊娠週数が経過し、赤ちゃんの筋肉や骨、心臓が発達すると、胎動もダイナミックなものになっていきます。赤ちゃんはお腹の中でさまざまな動きをすることで、より骨や筋肉を発達させ、お腹の外で生活する日のために準備をしています。

胎動が激しく痛みを感じるような時は、赤ちゃんが手足を曲げ伸ばしして、お腹の中から押していることが多いです。また、痛みを感じなくても、赤ちゃんが動いている感覚があるときは、体を上下に回転させたり左右に旋回させたりしている場合が多いです。そのほか、胎動を定期的な振動として感じる場合は、赤ちゃんがしゃくりをしている可能性があります。これらは全て、赤ちゃんが元気に成長している証拠ですので心配はいりません。

胎動が激しくても問題なし

赤ちゃんが成長するにつれ、胎動も激しくなっていくことは当然の現象です。そのため、胎動が激しいことは何も問題なく、むしろ赤ちゃんが元気に成長している証拠ですので安心してください。もし、心配であれば、かかりつけの病院に相談してみましょう。妊婦健診で赤ちゃんが元気な様子を確認することができたら、安心してマタニティライフを過ごすことができるでしょう。

胎動が痛いと感じる場合

胎動が激しい場合、時々痛みを感じる場合があります。そのような場合は、キックやパンチのような激しい動きと一緒に、赤ちゃんの手足や体の一部がママの膀胱や胃などの臓器、肋骨に当たっている可能性があります。妊娠週数が進むと赤ちゃんが大きくなり、お腹の空間が狭くなるため、胎動による痛みを感じる頻度も高くなる傾向です。

胎動が激しい場合の対処法

「胎動が激しくても心配はいらない」と分かっていても、その痛みがつらい場合もありますよね。残念ながら、胎動の痛みを緩和する医学的な処置はありませんが、和らげる方法はあります。ここでは、胎動が激しくて困ったときの対処法を紹介します。

痛いところをさする、温める

胎動で痛みを生じた場合は、その部分をさすってみましょう。また、痛みが強い場合は腰を温めたり、お風呂に入ったりするのもよいでしょう。お腹を直接カイロなどで温めるのではなく、腰から温めるようにするといいですね。痛い部分をさすったり、腰を温めたりすることで、ママのお腹の緊張を解き、痛みを緩和することにつながります。

赤ちゃんに話かけてあげる

痛い部分をなでながら赤ちゃんに話しかけてあげるのもよいでしょう。ママだけでなく赤ちゃんもリラックスすることで、胎動の場所をずらすことが期待できます。その際に、音楽を聴いたりパパがお腹を撫でてあげたりすると、ママのリラックスにつながり、お腹の緊張が解けやすくなります。

姿勢を変える

姿勢を変えることで、痛みを緩和できる可能性があります。たとえば、寝ている場合は寝返りを打つ、クッションや枕を使って足や頭を上げるなどして、楽な姿勢を探しましょう。また、起きている時に胎動による強い痛みを感じる場合は、体を揺らしたり体を動かしたりするのがおすすめです。赤ちゃんの位置をずらすことで、痛みを緩和できる可能性があります。

胎動は赤ちゃんが元気な証拠ではありますが、あまりに激しい痛みがあるのはつらいですよね。胎動を感じる時間は、人生のうちでほんのわずかです。出産までのこの時間を愛おしい気持ちで過ごすためにも、胎動のつらい痛みには、ぜひ今回ご紹介した緩和方法を実践してみてくださいね。

胎動で注意すべきポイント

赤ちゃんは常に動いているわけではありませんが、極端に胎動が少ないと感じたら動いたりお腹を揺らしたりして、赤ちゃんが動くか試してみましょう。普段に比べて極端に胎動が少ない場合は、受診をおすすめします。

赤ちゃんは、20~30分ほどのサイクルで寝たり起きたりしています。起きているときには活発に動くことが多いです。また、妊婦さんがゆったりとすわったりリラックスしていたりする場合は、胎動を感じやすくなります。

なお、胎動が少ない場合に受診するべき目安については「胎動が少ないと危険?ママ・赤ちゃんの原因と受診する目安や検査内容を解説【産婦人科医監修】」の記事で詳しくご説明しています。

胎動カウントのやり方

赤ちゃんが元気かどうかをチェックする方法のひとつに、「胎動カウント法」があります。胎動カウント法にはいくつかありますが、その一つが「10回カウント法」です。これは、お母さんが静かに座るか横になりリラックスした状態で、胎動が10回動くのに何分かかるかを確認する方法です。90%のお母さんが35分以内で10回の胎動を感じることができるという研究があります。

もし、赤ちゃんが10回動くまでに35分以上かかるようであれば、赤ちゃんが途中で寝てしまった可能性があるため、もう一度カウントをし直しましょう。胎動を10回感じるのに2時間以上かかるようであれば、赤ちゃんの元気がないと判断する施設も多いですが、意見が分かれるところです。もし心配な場合はかかりつけの病院に相談しましょう。

なお、赤ちゃんのしゃっくりは胎動カウントの回数には含みません。ちなみに、しゃっくりは赤ちゃんの横隔膜が達する過程で起こる現象です。そのため、お腹の中でも生まれた後でもよくしゃっくりをします。

胎動カウント法は、病院に行かなくても、赤ちゃんの元気をチェックすることができる方法です。自宅でも簡単に行えるため、胎動をしっかり感じることができる妊娠28週以降ぐらいから、多くの病院で推奨されています。

常に数えている必要はありませんが、胎動が感じられないなと思った時に胎動カウント法を使ってチェックしてみましょう。
出典:産婦人科診療ガイドライン 産科編2020/日本産婦人科学会/日本産婦人科医会

胎動に関するQ&A

胎動については、「胎動の激しさと赤ちゃんの性格に関係はあるか」「胎動が激しいと破水や早期胎盤剝離の原因になるか」など、胎動が赤ちゃんや出産に与える影響についての疑問が多い傾向です。ここでは、胎動についての疑問にお答えします。

Q.胎動が激しいときは赤ちゃんに不満がある?

胎動の激しさと赤ちゃんが不満に感じていることとは関係ありません。胎動が活発であることは、赤ちゃんが元気であると捉えてくださいね。

Q.胎動の激しさと赤ちゃんの性格に関係はある?

胎動が激しいと、赤ちゃんの性格も激しいのではないかと不安に思うかもしれません。しかし、胎動の激しさと赤ちゃんの性格との因果関係は証明されていません。

Q.胎動と前駆陣痛(ぜんくじんつう)の違いは?

前駆陣痛とはお腹の張りのことですが、本格的な陣痛ではありません。生理痛のような痛みやお腹の張りで、下腹部が重かったり違和感があったりしますが持続しません。一方、胎動はお腹の中から蹴られるように感じます。お腹の張りは、胎動とは違う現象です。

Q.胎動が激しいと破水や早期胎盤剝離の原因になる?

胎動が激しくても、破水や胎盤剝離の原因になる可能性は非常に低いでしょう。破水は、赤ちゃんが入っている卵膜が破れることですが、そう簡単には破れません。また、早期胎盤剥離は赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれることですが、胎動が原因になる可能性は低いでしょう。

Q.胎動が激しいと逆子の原因になる?

胎動が激しいことが直接逆子につながることはありません。しかし、妊娠後期までは赤ちゃんがよく動けるほど子宮に余裕があります。そのため、逆子になったり頭位になったりしていることがあります。

Q.胎動が激しいとへその緒が巻き付く?

胎動が激しいことによって、赤ちゃんの首や身体にへその緒が絡むことはあります。しかし、動いているうちに自然にほどけることも多く、直接的な問題とはなりません。たとえ、へその緒が絡まったままだとしても経腟分娩できることが多いです。

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ママのお腹の中で赤ちゃんが動くことで感じる胎動について解説しました。胎動が激しいと驚いたり心配になったりするかもしれませんが、赤ちゃんの成長に応じて胎動が激しくなるのは当然の現象なので問題ありません。もし、極端に胎動が少なくなったと感じた場合は、病院を受診しましょう。

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