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赤ちゃんの平均身長・体重!増えない・増えすぎの対処法|助産師監修

赤ちゃん

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2023/3/6

赤ちゃんの体重の増加や身長の伸び方に問題がないかを心配しているママ・パパは多いでしょう。この記事では、赤ちゃんの月齢別平均身長・体重や、1日の体重増加量の目安を解説。併せて、体重が増えないとき・増えすぎたとき、身長が伸びないときの原因・対処法もご紹介します。

「赤ちゃんの体重がなかなか増えない」もしくは、「体重が増えすぎて心配」と悩んでいませんか?身長の成長具合も気になりますよね。平均体重や平均身長と我が子の成長具合を比べて不安になってしまうママやパパはたくさんいます。この記事では、赤ちゃんの体重や身長が増えないとき、増えすぎたときの対処法について詳しく紹介します。

この記事の監修者

バースコンサルタント・助産師

古市菜緒さん

助産師として1万件以上の出産に携わり、7千人以上の方を対象に講師を務める。その他、妊娠・出産・育児に関する刊行物・商品・サービスなどの監修、産院のコンサルなどを行う。2児の母。

赤ちゃんの平均身長と体重【月齢別】

出生時の赤ちゃんの平均身長は、男の子で48.7cm、女の子で48.3cmです。赤ちゃんは出生してわずかな期間で、驚異的な成長を遂げます。最初は急激に身長が伸びていきますが、1歳近くになると、1か月で1cm程度の伸びになり、成長が穏やかになっていきます。

出生時の平均体重は男の子で2.98kg、女の子で2.91kgです。1か月健診の頃には、出生時体重の約1.5倍になり、生後3か月で約2倍になります。生後6か月以降の体重増加は緩やかになりますが、それでも1歳になる頃には出生時体重の3倍ほどに成長するのです。

各月齢の身長と体重の平均値は、下記のとおりです。

【女の子の月齢別身長・体重の平均値】

【男の子の月齢別身長・体重の平均値】

赤ちゃんの1日の体重増加量の目安

赤ちゃんの体重増加量の目安は、時期によって異なります。赤ちゃんが大きくなるにつれて体重の増加量は徐々に少なくなっていくことが特徴です。
新生児は1日30gほど増えていきますが、7~8か月になると1日8~10g程度にまで成長が緩やかになります。

【月齢別:赤ちゃんの1日の体重増加量】

【参考文献】
新潟県 乳幼児保健指導の手引(P13)

赤ちゃんの身長の伸び方・体重の増え方の傾向とは?

赤ちゃんの身長がもっとも急激に伸びるのは、生後1~2か月未満のタイミングです。生まれてから1~2か月で約6~7cmも伸びます。1歳になるころには、出生時より25㎝ほど大きくなるので驚きですね。

体重も身長と同じように、新生児の間は1日30g程度と大きな成長を見せますが、徐々に増え幅は小さくなり、7~8か月ごろには1日8~10g程度にまで落ち着きます。

離乳食を開始する5~6か月ごろも体重に差が出やすい時期です。食べた分だけ母乳やミルクの量が減る子もいれば、飲む量は変わらず離乳食をしっかり食べる子もいます。

離乳食の進め方について不安がある方は、「離乳食の進め方を解説!時期別のおすすめレシピも紹介【小児科医監修】」も参考にご覧ください。

平均からずれていても気にしすぎない

多くの方が赤ちゃんの体重を気にするタイミングが、1か月健診のときではないでしょうか。1か月健診では出生時の体重と健診時の体重を比べて、1日あたりどれくらい増えたのかを計算します。

平均は1日30g程度とされていますが、個人差が大きく±20gほどは差が出ることがあります。そのため、あまり神経質に「1日30gを目安にしないと」と思って焦る必要はありません。こまめに身長や体重を測り、発育曲線をチェックしている方もいるでしょう。発育曲線より大きくずれると心配になるかもしれませんが、枠内におさまらなくても健康であれば問題ありません。

成長の仕方には3つの型がある

発育の仕方には、生後半年まで急激に成長し、その後は緩やかになる「一般型」、序盤の成長が急速で後から成長が横ばいになる「立ち上がり型」、最初はゆっくりと成長していき後から一気に成長を見せる「追いつき型」があります。
自分の赤ちゃんがどの型に当てはまるか、チェックしてみてください。

赤ちゃんの体重が増えないときの原因・対処法

赤ちゃんの体重が増えないと心配になりますね。赤ちゃんの体重が増えない原因として、以下の3つが考えられます。

母乳やミルク不足

母乳の出る量が少なかったり、赤ちゃんがうまく母乳やミルクを吸えていなかったりすると、体重が増えない原因になります。母乳を与えている場合は、母乳の分泌量や赤ちゃんの吸い方を母乳外来や助産院等でみてもらいましょう。どのくらいミルクを追加したら良いのかも相談できます。

また、ミルクを飲ませている場合は、ミルクの量を少しずつ(20gずつぐらいから)増やしてみる、哺乳瓶のゴム乳首をほかの形に変えるなどの対処をしてみましょう。それでも飲みながらすぐ疲れたり飲みづらそうにしたりしている場合は小児科や母乳外来などに相談してみるのがおすすめです。

母乳の出が悪く悩んでいる方は、「母乳が出ない原因は?母乳の分泌を促す4つの方法も解説【助産師監修】」や「母乳はいつから出る?出ない原因と分泌を促進させる方法【助産師監修】」なども参考にしながら対策をしてみてください。

運動量が多くエネルギー消費が激しい

月齢が上がり、赤ちゃんがよく動くようになると、エネルギー摂取量に比べて消費量が多くなり、体重があまり増えなくなることがあります。飲み方や体調に変化がなく、元気そうな場合は特に問題はないでしょう。

病気や感染症

体重が増えない以外に、嘔吐が続く、元気がない、 不機嫌が続く、ぐったりしているなどの症状がある場合は、病気や感染症の可能性があります。生後1か月未満であれば出産をした産婦人科へ、それ以降は小児科へ速やかに受診してください。

赤ちゃんの体重が増えすぎたときの原因・対処法

赤ちゃんは目まぐるしく成長します。日々の体重増加をついついグラム単位で気にしてしまいますが、平均値にとらわれず「健康なら大丈夫」と、どっしり構えましょう。

医師や助産師に相談する

体重の増えすぎが気になる場合、まずは医師や助産師に相談しましょう。何か原因があるのか、どう対処したら良いのかアドバイスを貰えます。医師や助産師に指摘されなければ、無理に授乳量を減らす必要はありません。

赤ちゃんはそもそも満腹中枢が発達していない

成長とともに動きが活発になり、自然と体重が落ち着いてくるでしょう。しかし、満腹という感覚がわからず、あげればあげるだけ飲んでしまう赤ちゃんもいます。その場合は、一緒に遊んだり、運動したり、散歩に行ったりするなどして、興味を違うものにそらして気分転換を図りましょう。

【参考文献】
公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ「Q.生後4か月。健診で体重の増えすぎを指摘されました (2007.10)」

赤ちゃんの身長が伸びないときの原因・対処法

赤ちゃんの身長が成長曲線より小さいと、ずっと低いままだったらどうしようと悩むかもしれません。

しかし、身長の伸びも個人差が大きいため、まずはその子の成長を温かく見守ことが必要です。心配であれば小児科に相談をしましょう。赤ちゃんの身長が伸びない原因としては4つ考えられます。

母乳・ミルク不足

母乳やミルクが不足していると、身長が伸びないことがあります。前述した体重増加の対処と同様、母乳の分泌量の確認やミルクの追加、哺乳瓶のゴム乳首を飲みやすいものに変えるなどの対策を行ってみましょう。

「新生児期のミルクの量はどれくらいが適量なの?」と疑問に思っている方は「新生児のミルクの量・あげる間隔の目安を月齢別に解説【助産師監修】」を参考にしてみてください。

遺伝や体質によるもの

パパやママの身長が低め、またはパパやママが幼いころ小さめだった場合、体質が赤ちゃんに受け継がれ、身長が低めになる可能性があります。 しかし、成長スピードが遅いだけで、将来的に伸びることも十分考えられますので、最初からあまり心配しなくても大丈夫です。

【参考文献】
公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ「Q.生後8か月半。身長が伸びず成長曲線から離れていきます。 (2011.7)」
一般社団法人 日本小児内分泌学会 「低身長」

ホルモンや染色体の異常

成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの分泌量が低下すると、身長の伸びがゆっくりとなります。また、染色体異常や、子宮内での成長の遅れが身長の伸びに影響することもあります。

これらの場合、不足しているホルモンを補充するといった治療で身長を伸ばせることがありますので、気になる場合は小児科に相談してみましょう。

病気によるもの

骨や軟骨の病気がある場合や、心臓や肝臓、消化器などの病気によって栄養がうまく取り込めない場合、身長が低くなることがあります。 その場合は、それぞれの病気に合った治療が必要です。

赤ちゃんの身長・体重の測り方

赤ちゃんの身長や体重は、病院に行かなくても簡単にチェックできます。成長具合が気になる方は、次に紹介する方法で測ってみましょう。

身長の測り方

健診のタイミング以外に、なかなか測る機会のない身長ですが、実は、自宅でも簡単に測ることができます。病院や保健センターなどで使われる乳幼児用の身長計は高価なため、メジャーを使った方法がおすすめです。下記のように測定してみましょう。

<赤ちゃんの身長の測り方>
1.壁や柱に頭をつけ、赤ちゃんを仰向けに寝かせる

2.足の裏に板(本・段ボールなども可)を当てて、足の裏が板と垂直になるようにする。このとき、赤ちゃんの膝は伸びた状態にしておく
 ※赤ちゃんの膝は、軽く曲がっているのが正常です。膝を伸ばす際はいきなり伸ばすのではなく、何回か曲げ伸ばしした後(屈伸運動)、そのまま足を伸ばすと無理なく膝を伸ばすことができます

3. テープなどで目印をつけておき、壁から目印までをメジャーで計測する

測定する際は、大人2人で測定することをおすすめします。2人いれば赤ちゃんの頭と足を同時に固定することができるため、確実かつスムーズに身長を測ることが可能です。

測定する場所はなるべく床に近い方がよいですが、高さのあるところで測定しないといけない場合は、赤ちゃんの転落を防ぐためにも、必ず大人2人で行ってください。

なお、タオルやおくるみに身長を測れる目盛りがプリントされている商品などを活用すると、おおよその値にはなりますが、より簡単に赤ちゃんの身長を知ることができます。

体重の測り方

自宅にベビースケールがあれば、生後間もない赤ちゃんの体重を測れます。ベビースケールは1~10g単位で体重を測ることができる体重計です。しかし、ベビースケールがない家庭も多いですよね。毎回の母乳量や毎日の体重を確実に知りたい方、または体重チェックを医師に指示された方はベビースケールをレンタルすることもできます。

また、ベビースケールがない場合も、月齢が増えてくれば通常の体重計で赤ちゃんの体重を測定することが可能です。

<通常の体重計での測り方>
1.赤ちゃんを抱っこしたまま体重計に乗り、自分と赤ちゃんの体重を一緒に測る

2.ママまたはパパ1人の体重を測る

3.1の体重から、2の体重を引く

これで赤ちゃんの体重がわかります。
できるだけ正確な体重を測りたいときは、赤ちゃんの服やオムツを脱がせましょう。オムツをしているだけで100g以上の差が出ることもあるので注意してください。お風呂前や着替えの際などに測るといいですね。

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赤ちゃんの身長や体重は個人差が大きく、成長スピードを見て心配になってしまうこともあるでしょう。しかし、健康に育っていれば基本的に心配しすぎる必要はありません。どうしても気になるときは、小児科で相談してみましょう。

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