コップ飲みの練習はいつから始める?進め方やおすすめのコップを紹介
2024/4/4
赤ちゃんのコップ飲みの練習は、生後5~8か月・離乳食を開始した後に始めるのがおすすめです。この記事ではコップ飲みの練習方法や注意点、練習におすすめのコップなどを詳しく解説します。
初めての育児は、わからないことだらけ。何をどのタイミングで教えてあげれば良いのか、正解がわからずに悩むママ・パパも多いかと思います。
この記事では、子どもの成長の一つであるコップ飲みの練習のタイミングや進め方、おすすめのコップなどについてご紹介します。コップ飲みを練習する際の注意点やうまく進めるコツについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
コップ飲みの練習はいつから始める?
コップ飲みの練習を始める時期は、生後5〜8か月頃が目安です。離乳食の開始から、1日2回食に移行する頃に該当します。
離乳食をゆっくりスタートした赤ちゃんや、飲みこむ力がまだ弱い赤ちゃんは、それより遅い時期にコップ飲みの練習をスタートしても大丈夫です。「食べ物を上手に飲み込めるようになったな」「口の力がついたな」と感じたタイミングで、コップで飲む練習を始めてみましょう。
離乳食の進め方の目安については、「離乳食の進め方を解説!時期別のおすすめレシピも紹介【小児科医監修】」を参考にしてください。
コップ飲みの練習の進め方
生後5か月〜8か月頃がコップ飲みの練習開始に適した時期ではありますが、あくまで目安です。赤ちゃんの成長に合わせながら、焦らずに1段階ずつ練習していきましょう。
ここからはコップ飲みの練習の基本的な進め方について、ご紹介します。
生後5か月頃~:スプーンで飲み込む練習
コップ飲みの練習は、「吸って飲む動作」を覚えることから始めましょう。小さなスプーンに水を入れて、赤ちゃんの下唇に軽く当ててみてください。この時、スプーンは赤ちゃんに対して正面を向くのではなく、横向きにしましょう。スプーンを横向きにすることで、赤ちゃんの唇に水が触れやすくなり、これから口に入る物を感じ取りやすくなります。
下唇にスプーンをあてたら、軽く角度をつけて赤ちゃんの口にそっと注ぐように、少量の水を少しずつ入れましょう。スプーンを使って飲み物を飲むことを繰り返すと「吸って飲む動作」を自然に覚えられます。
生後7か月頃~:ストローマグなどで吸い上げて飲み込む練習
水を吸い上げて飲む動作を覚えたら、次はスパウトやストローマグを使った練習に進みましょう。スパウトは先端に小さな飲み口がついており、容器を傾けることで飲み口の穴から飲み物が少しずつ出てきます。形状がおっぱいや哺乳瓶に似ており、赤ちゃんにとって慣れ親しんだ感覚のため、お茶や水を自分で飲みやすいのがスパウトの特徴です。
ストローを使う練習では、蓋を軽く押すと飲み物がストローに入ってくるマグを活用するのがおすすめです。赤ちゃんはまだ「ストローは吸って飲む物」ということがわかりません。ママ・パパがサポートし、ストローの使い方を少しずつ学んでいきます。
生後8か月頃~:小さなコップでゆっくり慣れていく
スパウトやストローマグに慣れたら、いよいよコップを使って飲み物を飲んでみましょう。最初のうちは、口が広くサイズの小さなコップを使うのがおすすめです。ママ・パパのサポートがしやすく、赤ちゃんも飲みやすいため、コップ飲みの練習がスムーズに進みます。また、プラスチックなど落ちても割れる心配がない素材であることも重視しましょう。
コップの中には、スプーン1〜2杯程度の少量の水かお茶を入れます。ママ・パパがコップを支えながら、少しずつ赤ちゃんに飲ませてあげてください。たくさんの水やお茶を一度に赤ちゃんの口に含ませるとむせてしまうため、飲ませる量には注意が必要です。
赤ちゃんがコップ飲みに慣れてきたら、ママ・パパのコップに添えていた手を放し、1人で飲む様子を見守りましょう。
どのくらいでコップ飲みができるようになる?
コップ飲みを覚えるまでの進み方は、練習をスタートしたタイミングによって変わります。たとえば月齢が低いうちからコップ飲みを開始した場合、小さな赤ちゃんの脳でコップを使う動作をすぐには覚えるのは不可能です。脳の発達と共に少しずつマスターしていくため、コップ飲みを覚えるまでに時間がかかります。
生後6か月くらいになると、離乳食によって吸う・飲むの動作が身に付きます。この時期にコップ飲みの練習をスタートすれば、比較的早く習得できるでしょう。早い子であれば、1〜2週間でコップ飲みをマスターすることもあります。
1歳6か月の検診では、成長のチェック項目の中に「コップ飲みの可否」について記載されています。この頃までにコップ飲みを覚えていれば大きな問題はないため、コップ飲みの練習は焦らなくても大丈夫です。赤ちゃんの成長スピードに合わせて、ゆっくり練習してみてくださいね。
コップ飲みの練習におすすめのコップは?
コップ飲みの練習に使うコップは、「使用する月齢」「持ちやすさ」をポイントに選ぶのがおすすめです。発達に合ったサイズであること、コップの両方に取っ手が付いていること、取っ手の大きさ・太さなどパーツが赤ちゃんの手のサイズに合っていること、などを確認しましょう。
また、赤ちゃんの好きなキャラクターや色なども、コップの選び方の大切なポイントです。お気に入りのコップであれば、赤ちゃんがコップ飲みを好きになってくれるでしょう。
ママ・パパにとっては洗いやすさも重視したい点です。スポンジがさっと入る口の広さや、汚れが落ちやすい素材感であるかどうかも、コップ選びの際はチェックしましょう。
以下に、初めてのコップ飲みの練習におすすめのコップを2つご紹介します。
ラクマグはじめてコップ
コンビの「ラクマグ はじめてコップ」は、飲み口に特殊なスリット構造が加えられており、口をつけないと飲み物が出てこない仕組みです。口をつけていない間は逆さにしても飲み物がこぼれないため、コップ飲みの失敗のリスクを減らせます。
ハンドル付きミラクルカップ
「ハンドル付きミラクルカップ」は、特許取得の飲み口デザインが特徴です。コップの縁を唇で挟むと隙間ができ、飲み物が口に流れる仕組みです。キャップもついているため、トレーニングマグ用マグカップとしてはもちろん、お出かけ時にも重宝します。
コップ飲みを練習する際の注意点・ポイント
コップ飲みの練習を開始する際は、注意点やポイントがあります。赤ちゃんが楽しく、安全にコップ飲みを覚えられるように、内容を押さえておきましょう。
水やお茶などの飲み物で練習する
コップ飲みの練習は、甘い飲み物ではなく水やお茶などを使って練習するのがおすすめです。ジュースなど甘い飲み物は、こぼしてしまった際に床やテーブルがベトベトし、掃除に手間がかかります。また味付きの飲み物を与えすぎると、赤ちゃんが水やお茶を飲まなくなることもあるかもしれません。ママ・パパの手間をなくし赤ちゃんの健康を守るためにも、コップ飲みの練習は水やお茶から始めましょう。
まだお茶を飲んだことがない赤ちゃんを持つママ・パパは、「医師監修|赤ちゃんはいつから麦茶を飲める?飲ませ方や注意点を解説」の記事をチェックしてみてください。
温度は必ず常温
コップ飲みの練習に使用する水やお茶は、必ず常温にしましょう。冷たかったり熱かったりすると、飲み物が唇に触れた際に、赤ちゃんを驚かせてしまう可能性があります。「飲み物をコップで飲む=びっくりする」と赤ちゃんが覚えてしまうと、コップ飲みの練習がスムーズに進まなくなるかもしれません。
赤ちゃんに刺激を与えないように、水・お茶は温度チェックをしてから与えてあげてください。
失敗しても怒らずにたくさん褒めてあげる
赤ちゃんが飲み物をこぼしてしまうなどコップ飲みを失敗した際、ママ・パパが叱ったり怒ったりしないことが大切です。コップ飲みの練習の際、最初のうちは赤ちゃんが水やお茶をこぼしてしまうこともあります。掃除の手間が増えたり赤ちゃん自身も服や顔が汚れてしまうのを嫌がったりして、コップ飲みの練習が思うように進まないこともあるかもしれません。
そこで怒らずに、失敗をおおらかに受け止め、成功したらたくさん褒めてあげることで、赤ちゃんがコップ飲みを楽しく覚えられます。
コップ飲みの練習がうまく進まない時の対処法
コップ飲みの練習が思うように進まず、焦りを感じるママ・パパもいるかと思います。コップ飲みがうまくできないときは、次の対処方法を試してみてください。
大人が飲む姿を見せる
赤ちゃんがコップに関心を示さなかったり自分で飲もうとしなかったりする場合、ママ・パパがコップを使って飲み物を飲む姿を見せてあげましょう。赤ちゃんはコップが何に使う道具なのか、わかっていません。大人がコップで水やお茶を飲むことでコップの役割を理解し、「真似してみたい」という興味が赤ちゃんに芽生えます。
赤ちゃんの機嫌がいいタイミングで行う
赤ちゃんは楽しみながら学ぶことが得意です。コップ飲みも楽しくトレーニングできるように、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングで進めましょう。
たくさん遊んだ後など、気分が良く喉が渇いているタイミングでコップに入った飲み物を渡せば、すんなり口に運んでくれるかもしれません。逆にぐずっているタイミングにコップ飲みを促しても、嫌がる可能性があります。赤ちゃんの機嫌に合わせることで、コップ飲みの練習がスムーズに進められます。
練習する環境を整える
コップ飲みの練習をする際は、こぼした時にすぐ拭けるような環境で行うとよいでしょう。飲み物をこぼして服やテーブルが汚れてしまうのは、赤ちゃんにとってもストレスです。こぼすことを怖がり、コップ飲みを嫌いになってしまう可能性も考えられます。
赤ちゃんが安心してコップ飲みを進められるように、服が汚れないように前掛けを使ったり汚れたらすぐに掃除ができたりする環境を整えた上で、練習を始めましょう。
赤ちゃんに合わせて進め方を変える
コップ飲みの練習は、赤ちゃんに合わせて進めることが大事です。コップ飲みを覚えるまでの過程や次のステップに移行するタイミングは、赤ちゃんによって違います。コップ飲みの基本的な進め方はスプーン→スパウトやストローマグ→コップの順番ですが、必ずしも守る必要はありません。
ほかにも赤ちゃんが水やお茶を飲みやすそう、コップ飲みを覚えやすそうな方法があれば、積極的に取り入れてみましょう。練習が次の段階になかなか移行しない場合でも、焦らなくて大丈夫です。成長するにつれて、自然にコップ飲みを身につけていきます。
赤ちゃんのペースややり方に合わせてあげることが、コップ飲みの練習において大切なポイントです。
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赤ちゃんのコップ飲みの練習は、生後5〜8か月頃がスタート時期の目安です。しかしコップ飲みができるようになるタイミングは赤ちゃんによって異なるため、焦らずに赤ちゃんのペースに合わせて練習を進めましょう。
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