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【助産師監修】添い乳は危険?考えられるリスクと事故を防ぐための対策を解説!

赤ちゃん

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2022/8/1

この記事では添い乳について解説しています。ママの負担を減らすことができるなどメリットの多い添い乳ですが、悲しい事故の原因となってしまうこともあります。事故を防ぐための安全な添い乳のポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

添い乳は、ママの負担を減らし赤ちゃんもリラックスできる便利な授乳法です。しかし、誤った方法で行うと事故やトラブルを招いてしまうこともあります。今回は添い乳のことについて詳しくお伝えするとともに、気を付けなければならないポイントについても解説しています。不安も多い添い乳ですが、正しく理解し、少しでも楽に育児ができるよう活用してみましょう。

この記事の監修者

バースコンサルタント・助産師

古市菜緒さん

助産師として1万件以上の出産に携わり、7千人以上の方を対象に講師を務める。その他、妊娠・出産・育児に関する刊行物・商品・サービスなどの監修、産院のコンサルなどを行う。2児の母。

添い乳とは

添い乳とは、ママが赤ちゃんに添い寝をしながらおっぱいをあげる授乳の方法です。睡眠時間が少なく、育児ストレスや疲労が重なっているママにとって、授乳をしながら横になれる添い乳は、少しでもからだを休ませることができる方法です。また、赤ちゃんもそのまま寝かせることができます。

添い乳は、授乳姿勢を整えることができれば生後0か月からでも可能です。しかし、添い乳をしながらお母さんが寝てしまうことがないように注意をしなければなりません。あくまでも、赤ちゃんの寝かしつけを楽にする、ママのからだを少しでも休ませる方法だと認識しましょう。

添い乳のメリット

添い乳は、正しく行えばママと赤ちゃん両者にメリットがあります。

ママにとってのメリットとは、ママにかかる負担を減らすことができることです。ママのからだは、頻繁な授乳や抱っこで、肩、腕、背中や腰など常に全身に負担がかかっている状態です。添い乳は、楽な姿勢で授乳ができるだけではなく、育児ストレスが溜まっているママがリラックスできる授乳スタイルでもあります。

また、授乳回数が多い母乳育児も軌道に乗りやすくなります。さらに、うとうとした赤ちゃんをそのまま寝かせることができます。

赤ちゃんにとってのメリットとしては、ママの匂いや体温を感じ、安心感を得ながら入眠できることです。そのため、ぐずっている場合や夜泣きにも効果的です。

添い乳のリスク・デメリット

正しく行えば、ママにも赤ちゃんにもメリットがある添い乳ですが、誤った方法や気を付けるべきところを疎かにしてしまうと、以下のようなリスクやデメリットが生じてしまいます。

窒息事故につながる

添い乳をしながらママが眠ってしまうと、ママの体重が赤ちゃんにかかって口や鼻がふさがれてしまい、窒息事故につながります。滋賀県が発表した2021年の報告によると、県内で3年間に「添い寝」が原因で亡くなった赤ちゃんが5人、その中の3人が「添い乳」をしていたことがわかりました。このような痛ましい事故による死亡例が、毎年全国で発生しています。

中耳炎を引き起こす

添い乳のように寝た状態での授乳だと、母乳が赤ちゃんの鼻の奥に流れて炎症が起き、耳管を通して中耳炎を引き起こしてしまう可能性があります。中耳炎になった後も添い乳を続けていると、治りが悪く再発を繰り返すこともあります。

また、母乳を飲んだ後にゲップをさせないことも中耳炎の原因の一つです。赤ちゃんのゲップを出さずにそのまま寝かせてしまうと、胃の中の母乳が逆流してしまい、そのまま耳の方へ通じることで中耳炎が起きることがあります。また、吐き戻したものが耳に入ってしまうことも原因としてあげられます。

しかし、ゲップはこちらで排気を促しても毎回出るものではありません。吐き戻しが多い赤ちゃんや、空気を飲む音が聞こえた場合は、添い乳の後にゲップを出してあげる方が望ましいでしょう。

乳頭が傷ついてしまう

添い乳をする際に、赤ちゃんがママの胸元から離れている場合や、無理な体勢で授乳を行ってしまうと、おっぱいの浅吸いにつながります。赤ちゃんのおっぱいのくわえ方が浅いと、乳頭に傷がつきやすく、乳頭亀裂の原因になりママの負担が増えてしまいます。また、添い乳での授乳ばかり行うと、母乳が分泌される部位が偏ってしまうため、乳腺炎を起こすこともあるのです。

添い乳による事故やトラブルを防ぐための工夫ポイント

添い乳による事故やトラブルを防ぐために、以下のことを注意しましょう。

ママの眠気や疲労感が強い場合は添い乳をしない

添い乳でママが一緒に寝てしまうと、窒息事故を招いてしまいます。添い乳は、ママにとって楽な授乳方法ではありますが、眠気が強いときは避け、必ず起きて授乳をしましょう。

添い乳中は赤ちゃんの顔がしっかり見えるようにする

添い乳を行っている際は、赤ちゃんの顔が常に見えるように姿勢を整えましょう。たとえママが起きていても、乳房が大きい場合や、姿勢が崩れてしまうことで事故を引き起こしてしまいます。そのため、枕などを使用してママの頭の位置を高くする、夜間でもしっかり赤ちゃんの顔が見えるように照明を調節するなどしていきましょう。

やわらかい寝具の上での添い乳はしない

赤ちゃんを寝かせる敷布団やマットレスがやわらかいと、赤ちゃんの顔が埋もれてしまい事故の原因になってしまいます。また、厚めの掛布団も同様の危険性があるため、大人用の掛布団も使用しないでください。

添い寝は距離をとる

添い乳が終わったら、必ず赤ちゃんと距離をとりましょう。理想はママが寝る寝具と同じ高さのベビーベッドを近くに設置し、赤ちゃんが寝た後はそちらに移すことです。しかし、そのまま添い寝をする場合は、なるべく赤ちゃんと距離を置き、ママとは別々の寝具を使用しましょう。ママの寝返りや、ママの掛布団などによる事故を防ぐことができます。また、すぐ赤ちゃんが確認できない場所へ移動するのは、赤ちゃんの観察ができなくなりますので避けましょう。

赤ちゃんに乳輪までくわえさせる

乳頭トラブルを防ぐためには、乳輪までしっかりくわえさせることが重要です。ママと赤ちゃんをしっかり向き合わせ横になったら、赤ちゃんのからだを引き寄せて、赤ちゃんの口に深くおっぱいがくわえられるように調整します。このとき、赤ちゃんの頭はやや後ろに反らし、姿勢がずれないよう、赤ちゃんの背中に丸めたバスタオルを置くとよいでしょう。

また、母乳分泌の偏りによる乳腺炎を防ぐためには、なるべく両方のおっぱいを飲ませ、しこりがある場所を手で圧迫しながら授乳を行うとよいでしょう。

ゲップさせてから寝かせる

中耳炎などのトラブルや、吐き戻しによる窒息を防ぐためにはゲップをさせてから寝かせましょう。特に母乳をしっかり飲んだ後や、普段から吐き戻しが多い、空気を飲む音が聞こえる、中耳炎になったことがある場合などは、積極的にゲップをさせてあげてください。しかし、飲む量が少ない場合や、ぐずりに対する添い乳であれば、そのまま様子を見てもよいでしょう。

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添い乳は、ポイントをしっかり押さえれば、ママと赤ちゃんがリラックスできる楽な授乳方法です。しかし、誤った方法で行うと事故やトラブルの原因にもなってしまいます。添い乳がうまく行えない場合は、無理に行わないようにしましょう。また、赤ちゃんの月齢が経ってから挑戦するのもよいでしょう。しかし、添い乳のやりやすさには個人差があるため、難しく感じた場合は、事故を防ぐためにも行わないようにしてください。

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