【医師監修】妊婦はいつまで車を運転できる?妊娠中の注意点・シートベルト着用方法も解説
2021/10/13
妊娠中に車の運転をしてよいのか、気になる妊婦さんもいるでしょう。つわりの時期に運転することの不安や、お腹が大きくなるにつれて「シートベルトはしていいの?」といった疑問も出てくるかもしれません。この記事では、そんな「妊娠中の運転」について詳しくご紹介していきます。妊婦さんの持つ疑問にもお答えしているので、快適なマタニティライフを送るための参考にしてみてくださいね。
「妊娠中に車を運転してもいいの?」「運転できるのは、妊娠何週目ごろまで?」とお悩みの妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、そうしたお悩みにお答えしていきますので、ぜひご活用ください。
なお、妊娠中には、体重管理に悩まれる妊婦さんも少なくないのではないでしょうか。
体重増加量の目安や、妊娠中に室内でできる運動についての記事も、ぜひ併せてご覧くださいね。
◇妊婦の体重増加の目安とは?体重管理に役立つ運動や食事のコツも【医師監修】
◇妊婦さんにおすすめの運動は?室内でできる運動も紹介【医師監修】
この記事の監修者
コロンビア大学病院 一般産婦人科医
常盤真琴先生
山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。
目次
妊婦が運転してもいい?妊娠中はいつまで車を運転できる?
日常的に車の運転をしている妊婦さんは、妊娠中に運転していいのか、いつ頃まで運転できるのかなど疑問に思うことでしょう。結論として、法律では「妊婦さんは運転してはいけない」という定めはなく、妊婦さんも運転することが可能です。ただし、妊娠中は体調や体型の変化が起こりやすい時期なので、その日の体調と相談しながら無理のない範囲で運転をすることが重要です。担当の医師にご自身の健康状態や運転頻度などを伝えて、運転する際の注意点やアドバイスなどを聞いておくと安心ですね。
妊婦さんが運転するとき気を付けたいことや、体調の変化に応じた運転時の注意点について詳しくご紹介していきます。
■妊娠中に運転する場合に気を付けたいこと
妊娠の時期を問わず、妊婦さんが車を運転するときに気を付けたいことをみていきましょう。
まず1つ目は、長時間の運転はなるべく避けるということです。運転には、認知・判断・操作といったさまざまな能力が必要とされます。それらのうち1つでも欠如すると、思わぬ事故につながりかねません。妊娠中は時期を問わず体調の変化が起きやすいもの。運転中に集中力が欠けてしまう可能性もありますので、長時間の運転は避けて、こまめに休憩をはさむようにしましょう。妊娠前よりも速度を落としたり、車間距離をあけたりと、余裕を持った運転を意識するのもいいですね。そして少しでも異変を感じたときには、運転を停止したり、運転を控えたりすることが大切です。
また、旅行などで長時間の運転が必要なときは血栓予防のために着圧ストッキングを履き、一時間ごとくらいに休憩を入れて脚を動かすこともおすすめです。
2つ目は、母子手帳や健康保険証・かかりつけ医の診察券を常に携帯しておくということです。万が一のことがおきたとき、健康保険証や妊娠の経過が記録された母子手帳を持っていると、スムーズに診察を受けられます。受診した先での大切な情報源になるため必ず持っておくようにしましょう。
■妊娠時期と体調の変化に応じた注意点
妊娠の時期に応じて妊婦さんの体型や体調は変化していきます。ここでは、運転する際の注意点を妊娠時期別にみていきます。
・妊娠初期
個人差はありますが、妊娠初期にはつわりや吐き気が起こりやすい時期です。また、女性ホルモンの関係により、急な眠気やめまいなどの症状が現れる人もいます。このような妊娠初期の体調変化による影響で、個人差はあれども集中力が続かず注意が散漫になる傾向があります。安全に運転するためには注意力が欠かせませんので、眠気や吐き気などの体調が優れないときは運転を控えるようにして、家族に送迎してもらったり、電車やタクシーなどを利用したりしましょう。
・妊娠中期
妊娠中期になると、つわりの症状などが落ち着いてくる人も多くいます。体調が安定しているなと感じた時には、運転してもよいでしょう。しかし妊娠中期であっても、体調に変化がおきることは珍しくありません。少しでも異変を感じたら、「このくらい大丈夫」と考えずに無理をしないことが大切です。
また、妊娠中期に入りお腹が大きくなる人も増えてくるでしょう。それにより足元が見えにくかったり、乗り降りがしにくくなったりと「運転のしづらさ」を感じることもあります。運転に少しでも支障が出そうな場合は控えるようにしましょう。
・妊娠後期
妊娠後期には、お腹がどんどん大きくなります。そのため足元が見えにくくなり、ブレーキペダルやアクセルの操作が困難になってきます。その他にも、お腹が大きくなることでハンドルを上手く操作できないというお悩みを抱える妊婦さんもいらっしゃいます。もし運転の操作に影響が出るようなら運転を控えた方がいいでしょう。
妊婦も運転時にシートベルト着用は必要?正しい着用方法と便利なアイテムを紹介
妊娠中期から後期にかけて、お腹が大きくなっていきます。この時期は「シートベルトは着用したほうがいい?」と疑問に思う方もいるでしょう。原則として、妊娠中であってもシートベルトの着用は義務付けられています。しかし「道路交通法施行令第26条の3の2第1項」によると、やむを得ない場合にはシートベルト着用の義務は免除するとされています。ただし、妊娠中も正しくシートベルトを着用することで、万が一交通事故に遭ったときの被害から妊婦さんと赤ちゃんを守ってくれます。日本産婦人科学会等でもシートベルトの着用を推奨しており、シートベルトを着用するのが望ましいといえるでしょう。
ただし、妊娠の状態や体の状況などによってはシートベルトを着用するのが難しい場合もあるかもしれません。シートベルトを着用するかどうか迷う場合は、かかりつけ医に相談して指示を受けるようにしましょう。
出典:妊娠中の女性へのシートベルト着用の推奨について(神奈川県警察HPより)
■妊娠中の正しいシートベルト着用方法
妊娠中、とくにお腹が大きくなってくる頃には、どのようにシートベルトを着用したらよいか悩むこともありますよね。ここからは、妊娠中の正しいシートベルトの着用方法についてご紹介します。
シートの背もたれを倒さず、深く腰掛けた状態が基本の姿勢となります。
ここから、腰ベルトと肩ベルトを着用していきます。肩ベルトを着用せず、腰ベルトだけを着用すると、事故の際におなかを圧迫する危険性があるため控えましょう。
肩ベルトは胸の間を通し、おなかの側面に通すようにしてください。このとき腰ベルト肩ベルトともに、おなかの上にかからないように注意しましょう。圧迫の原因になります。
肩ベルトが首にかかると苦しくなりますので、肩のあたりで固定するように意識しましょう。
妊娠前であれば、腰ベルトはおなかあたりでしめることが多いですよね。しかし妊娠中は異なります。腰ベルトは、おなかのふくらみを避け、腰骨のできるだけ低い位置を通すようにして着用します。
■これなら快適!妊婦用のマタニティシートベルト
妊娠中には、マタニティシートベルトを利用する妊婦さんも多くいます。マタニティシートベルトとは、妊婦さん専用のシートベルトの補助具です。クッションのような形をしているマタニティシートベルトを座席に敷き、マタニティベルトとシートベルトをつないで使用します。簡単に装着でき、おなかの圧迫を軽減することができる優れたアイテムです。
マタニティシートベルトにはさまざまな種類がありますが、2千円から1万円程度で購入できます。妊娠中の車移動を快適にするために、自分に合ったものを1つ持っておくとよいでしょう。
楽天市場でも、さまざまな種類が販売されています。いちどチェックしてみてください。
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妊婦の運転についてよくあるギモンに回答
妊婦さんからよくよせられる妊娠中の運転に関するギモンを2つご紹介します。
■Q.妊娠中に運転を避けた方がよい時期はありますか?
一概に「この時期は避けてください」とは言い切れませんが、特に注意したい時期を挙げるなら「つわりの出やすい妊娠初期」と「お腹が大きくなる妊娠後期」でしょう。
「体調が優れないかも…」と感じた時には、時期を問わず運転を避けましょう。迷った時は無理をせず、医師の指示を仰ぐようにしてください。
なお、旅行や里帰り出産などで飛行機を利用される予定の妊婦さんには、「【医師監修】妊娠中、飛行機に乗れるのはいつからいつまで?妊婦や赤ちゃんへの影響を解説!」の記事もおすすめです。ぜひご覧ください。
■Q.臨月の妊婦が車を運転する際の注意点を教えてください
臨月は、いつ陣痛や破水がおきてもおかしくない時期です。臨月に入ったらなるべく運転を避けるのが無難ですが、どうしても運転が必要な場合は、いつでも病院に向かうことができるよう「母子手帳」「診察券」「保険証」などの最低限の持ち物を携帯してください。さらに、バスタオルやナプキンも併せて用意しておくと安心です。また、長時間の運転は避けるようにしましょう。同じ姿勢で長い時間座ることは、臨月の妊婦さんの体に負担をかける原因にもなります。こまめに休憩をはさみ、無理をしないようにしてください。
妊娠中の運転は、普段の運転とは違い心配事が多く出てきますよね。妊婦さんも、運転すること自体は問題ありませんが、体調や体型の変化が大きい妊娠期には、自身の体調や状況をしっかり考慮したうえで判断する必要があります。妊婦さんが安全に運転をするためには、無理をしないことや、事前の準備をきちんと行うことがポイントです。そして少しでも不安なときは、すぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。便利なマタニティシートベルトなどのアイテムに頼るなど工夫しながら、安全で快適なマタニティライフを過ごしましょう。
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