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離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)食べ進め方、量やスケジュールを解説

赤ちゃん

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2023/4/4

アレルギーの心配から、離乳食での卵の食べ進め方に悩んでいるママ・パパも多いのではないでしょうか。この記事では、卵を食べ進めるスケジュールを解説しています。また、卵を食べ始める時期とアレルギーの関係など、ママ・パパの疑問にもお答えしています。

この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医

井上信明先生

日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。

アレルギー反応が出やすい食材である卵を離乳食に取り入れる場合、どういったポイントに気を付ければいいのでしょうか。この記事では、卵の取り入れ方や食べ進め方、スケジュール、調理法、注意点をお伝えします。

離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の食べ進め方は?いつから始める?

たんぱく質源として扱われる卵ですが、離乳食に取り入れるのは離乳食初期(生後6か月ごろ)が目安です。赤ちゃんに卵を与える際、心配になるのがアレルギーではないでしょうか。離乳食で卵を与えるときは少量から始めて様子をみるのが鉄則です。「たくさん食べてほしい」「順調に成長してほしい」という気持ちもあるかもしれませんが、初めから卵をたっぷりとあげるのは避けましょう。じんましんやおう吐などのアレルギー症状が出ないことを確認してから、時間をかけて少しずつ与える量を増やしてください。

また、いきなり全卵を使ってはいけません。卵黄(黄身の部分)と卵白(白身)によって食べさせ始める時期を変える必要があります。これは卵に含まれるアレルギーを引き起こす成分が、主に卵白に含まれているためです。

なお、離乳食の進め方やタイミング、ポイントなどについては「離乳食の進め方を解説!時期別のおすすめレシピも紹介【小児科医監修】」の記事を参考にしてください。

出典:食物アレルギーについて「食物アレルギーと食生活」/大阪市/2021年10月26日現在

離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の進め方スケジュールを紹介

離乳食で卵を食べさせる時期や1回あたりの量の目安などをまとめると、下の表のようになります。卵黄と卵白、全卵では与え始める時期が違うので注意が必要です。

ただし、離乳食を食べられる量や他の食材に対するアレルギーの有無、味や食感に対する好みなど、赤ちゃんによって個人差があります。上の表はあくまでも目安として、赤ちゃんの成長や発育状況に応じて進めてください。

ここからは、時期ごとの食べ進め方を詳しく紹介していきます。

生後6か月頃に卵黄からスタート

離乳食で卵を食べさせ始める際は、まず卵黄から与えます。時期の目安としては、離乳食初期で、たんぱく質を食べ始める時期にあたる生後6か月ごろです。最初は固ゆでにした卵黄を、耳かき1杯程度から与えて、赤ちゃんにアレルギー反応などの心配な症状がみられなければ、次は離乳食用スプーン1杯の量にするなど、徐々に卵黄の量を増やしてください。

生後7~8か月頃から卵白を試していく

卵黄を半分~1個分食べられるようになった離乳食中期(生後7~8か月)からは、卵白を与えてかまいません。卵黄のときと同様に、量は耳かき1杯からはじめて、数日かけて徐々に増やしてください。塊のままでは食べづらい場合もあるので、スプーンの背などで押しつぶしてからあげるといいでしょう。

生後9か月以降は全卵1/2を目標に

卵白を1/3個分ほど食べられるようになったら、離乳食後期(生後9~11か月)ごろからは全卵1/2量まで食べさせてよいでしょう。まだ、ゆで卵のような塊では食べづらいので、細かく砕いたり、かきたま汁にしたりして食べさせるのがおすすめです。見た目や舌触りが変わると、赤ちゃんの反応も変わる場合があり、好みがみえます。食べているときの様子も観察してみましょう。

離乳食で赤ちゃんが卵を食べるための調理方法

離乳食で卵を食べさせる際は、調理方法に気を付ける必要があります。離乳食の卵はアレルギー予防や衛生面の観点から、完全に火を通すことが大前提です。卵黄と卵白、それぞれに適した作り方があるので、詳しくご説明します。

卵黄の調理方法

まずは卵黄の調理方法からです。離乳食の場合は「固ゆで卵」から取り出した卵黄を食べさせてください。調理時間の目安は、沸騰してから15~20分程度です。通常のゆで卵は粗熱を取って、扱いやすい温度まで放置することも多いですが、離乳食の場合はNG。ゆで卵をそのまま置いておくと、卵白のアレルギー成分が卵黄に移る可能性があるからです。

卵黄を使って離乳食を作る際は、やけどに気を付けて、水で冷ましながら卵黄と卵白を分けてください。取り分けた卵黄は、裏ごししたり、すりつぶしたりすると食べやすくなります。特に離乳食初期の赤ちゃんに与える場合は、丁寧に裏ごししましょう。卵黄に出汁やお粥を加えて、飲み込みやすい濃度に調整すれば完成です。また、卵黄は冷凍保存も可能。離乳食初期など与える量が少ない場合は、ぜひ活用してください。余った卵白はママやパパの食事づくりに活用しましょう。

卵白と全卵の調理方法

卵黄と同様に、卵白も固ゆで卵にしてから使いましょう。調理時間の目安も同じく、沸騰後15~20分です。

粗熱をとったゆで卵を卵黄と卵白に分けます。卵白は裏ごしをしたり包丁で細かく刻んだりしましょう。離乳食中期になると、赤ちゃんの飲み込む力がついてきていますが、食べにくそうなら最初はとろみを付けただし汁と混ぜたり、お粥と混ぜたりすると食べやすくなります。卵黄は冷凍保存も可能ですが、水分の多い卵白は冷凍すると食感が変わるので向いていません。余った卵白は、他の料理に使うとよいでしょう。

卵白を食べてもアレルギー反応がないことを確認し、卵白を1/3個分を食べられるようになったら全卵に進みます。全卵の場合も、調理する際はしっかり火を通してください。十分に加熱していない卵を食べるとアレルギー反応が出やすかったり、食中毒のリスクがあったりするのでおすすめできません。なお、割った卵は冷蔵庫で保存せず、すぐに料理をしてください。殻を割ると雑菌が繁殖しやすくなり、冷蔵庫でも保存がききません。離乳食に使う場合は、特に気を付けましょう。

卵を使った離乳食のメニューについては「【月齢別】おすすめ離乳食レシピ」の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

赤ちゃんにアレルギー書状がでないことを確認したら、卵だけでなく、ほかの食材と組み合わせて調理するのもよいでしょう。単なる栄養補給ではなく、赤ちゃんにとって食事が楽しい時間になるようアレンジしてみましょう。

離乳食で毎日卵を与えても大丈夫?

月齢に合わせた目安量に沿っていれば、卵を与えても赤ちゃんの負担にはなりません。そのため、離乳食に毎日卵を使っても問題ないでしょう。卵には体の材料になるたんぱく質をはじめ、ビタミン・ミネラルを含み、赤ちゃんの成長の強い味方になってくれる食材です。

一方、魚や肉、豆腐や乳製品には、たんぱく質の他に卵では摂りづらい栄養素も含まれています。バランスよくさまざまな食材を食べることで、赤ちゃんの成長に必要な栄養を十分に摂取することができます。卵ばかりではなく、他の食材と交互に使うなど工夫できるといいでしょう。

「卵」を食べ進める時期とアレルギー予防は関係ある?

離乳食初期から赤ちゃんに卵を与えると、アレルギー反応が気になるママもいると思います。2019年より前は、卵は離乳食中期(生後7~8か月)を目安に開始することが推奨されていましたが、卵を与える時期を遅くしたとしても、赤ちゃんのアレルギー発症の予防につながらないことがわかったことから、ガイドラインが改訂されました。

なお、アトピー性皮膚炎がある赤ちゃんは、卵アレルギーのリスクが高いとの報告があります。また、ママやパパが卵アレルギーを持つ場合、赤ちゃんも卵アレルギーを受け継ぐリスクが高くなります。しかし卵を与える時期を遅くしたからといって、アレルギー反応の出方には関係がありません。赤ちゃんのアレルギーのリスクが高い場合は、離乳食を始める前に医師に相談し、管理してもらいながら6か月ごろから少しずつ食べさせ始めるといいでしょう。大切なのは、適切な時期に適切な量を食べ進めること。また、しっかり火を通すなど調理方法に気を付けることです。

ただし、基本を守ったとしても、卵はアレルギー反応が出やすい食材です。もしアレルギー反応が出たらすぐに病院に行けるよう、初めて卵を食べさせたり、量を増やしたりするときは、小児科が開いている時間帯に試してみてください。

出典:授乳・離乳の支援ガイド(P38)/厚生労働省/2019年3月改定
出典:離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見/国立成育医療研究センター

アレルギー症状が見られたらすぐ病院へ

卵が引き起こすアレルギー症状は、花粉やハウスダストによるものとは異なります。アレルギーの具体的な症状は以下の通りです。

・食後30分~2時間に赤く少し盛り上がった発疹がでる
・口の周りが真っ赤にはれる
・まぶた、頰がはれて赤くなる
・嘔吐する
・咳込む
・呼吸がしづらくなる、顔色が悪くなる
・声をかけても反応が悪い、意識が低下する

食べた直後に表れるものから、数時間たってから起こる症状もあります。卵を初めて食べさせる日は、時間に余裕をもってスケジュールを組み、赤ちゃんの様子を見守ってください。卵を与えた後に赤ちゃんに普段と違う様子が見られたら、自己判断はせずにすぐに小児科を受診しましょう。

離乳食で「卵」を食べ進める際の注意点

卵を離乳食に使う際に気を付けてほしい4つのポイントをお伝えします。

・完全に火を通す
卵に含まれるアレルギー物質は加熱することで構造が変わり、アレルギーの症状は出づらくなります。そのため、調理する際は生や半熟状態ではなく、しっかり火を通した固ゆで卵にしましょう。調理時間の目安は、前述のとおり15~20分です。

・卵黄からはじめる
アレルギー物質が含まれているのは、主に卵白の部分。卵黄は比較的アレルギーの原因となり難い部分なので、卵を離乳食に取り入れる際は卵黄からはじめましょう。

・平日の午前中に試す
赤ちゃんにはじめて卵を与える際は、小児科が開いている平日の午前中などの時間帯に試すことをおすすめします。万一アレルギー反応が出た場合に備えて、食べさせた量などをメモしておくとよいでしょう。

・お菓子には全卵を使用しているものもある
離乳食を食べている赤ちゃん用のお菓子に「卵ボーロ」がありますが、商品によっては全卵を使用している場合があります。卵黄をクリアしたからといって卵ボーロを与えると、卵白に反応してアレルギー反応が出てしまう可能性があります。卵ボーロは、できれば卵白を食べさせてから与えたほうがよいでしょう。

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ここまでは、小児科医の井上先生監修のもと、離乳食の卵の食べ進め方を解説してきました。卵はたんぱく質を食べはじめる離乳食初期(生後6か月)からスタートします。卵黄からはじめて、卵白、全卵へとステップアップしましょう。見た目や触感によっても赤ちゃんの食べやすさが変わるので、様子をみながら工夫してみてください。卵によるアレルギー反応が出た場合に備えて、小児科が開いている平日の午前中などの時間帯に試してくださいね。

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<この記事の監修者>

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医
井上信明先生

日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。

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