プロジェクトについて
新潟県長岡市について
長岡市は新潟県の中央部に位置し、中山間地から日本海までの広大な市域には11地域の多様な地域資源が点在、国内有数の生産量である米を生み出す一面の水田や大河信濃川など豊富な自然環境を有する人口約26万人の地方都市です。
古くは1618年の長岡開府から400年以上の歴史をもつ城下町ですが、明治維新に伴う北越戊辰戦争、太平洋戦争などの困難から幾度となく立ち上がり、官民一体のまちづくりを進めてきた歴史があります。今日では日本三大花火の一つとなっている「長岡まつり大花火大会」も、太平洋戦争でまちの大部分を焼失した長岡空襲からの復興において地元経済界が中心となり実施、現在に引き継がれてきたものです。
今日では、毎年全国から多くの観客が訪れる花火大会となりましたが、開催は年2日。花火の知名度を生かしながらも年間を通した交流人口、観光誘客を呼び込むことはできないか。全国的な課題である、人口減少社会への突入が招く地域内消費の縮小、懸念される地域経済の停滞に長岡として立ち向かうため、人の流れを呼び込むこと、地域内消費を拡大させること、観光産業での雇用創出や新たなビジネスの誘致に動き始めようとしています。
「花火のまち、長岡」が挑む!観光まちづくりによる地域活性化プロジェクト
長岡と言えば、花火。
その魅力は、有料販売席の34万席は完売、市内宿泊施設は満室、大会当日は市民をはじめ国内外からも多くの方々が訪れ長岡の体温が急上昇しますが、「慰霊・復興・平和を願う、唯一の花火大会」といった成り立ちの歴史からも他とは一線を画してきました。長岡市の年間来訪者数(宿泊者数ベース)では、8月が約20%を占め、良くも悪くも「長岡といったら花火」という固定観念が定着しています。
また、長岡は古くからモノづくりのまちとして栄えてきたことから、宿泊施設においてもビジネスでの来訪が多く、「観光」についての取組みにはまだまだ伸びしろがあると感じています。
地域の経済においても、人口減少が進み地域内での消費額が減っていく中で、市外からの来訪と消費の呼び込みが重要ととらえ、長岡が有する地域資源や関係者との協働による「観光によるまちづくり」の取組みが急務であり、このプロジェクトにチャレンジすることとしました。
長岡市の人口は256,731人(令和6年4月1日現在)ですが、令和5年から令和6年の1年間で約3,000人の人口が減少。地域経済を支えるためにも産業の活性化が必要です。
観光としての「認知度アップ」に向けて、多様な地域資源を磨きあげる
長岡は花火以外に人を呼び込めるのか。
PR下手で控えめな気質から、市民自らが「何もない」と揶揄する場面も少なくありません。
しかしながら、国内初出土「火焔土器」、発祥の地である「錦鯉」、日本海の海の幸、雪国の知恵が育んだ醸造発酵技術や16蔵を有する日本酒、そこからつながる豊かな食文化、地域に根ざす郷土芸能や奇祭、雲海や棚田、季節で色を変える山の稜線など四季折々の多様な風景や摂田屋の街並みなど、磨けば光る可能性を秘めている地域資源があります。
長岡での年間を通じた観光の動きはまだまだといえますが、「越後湯沢」や世界遺産に登録された「佐渡の金山」など、国内外から多くの観光客を呼び込んでいる新潟県内の地域は、まさに長岡は隣接・通過の位置にあり、まずは近くまで来ている観光客に寄っていただくこと、知っていただき、次は長岡を目的に足を運んでいただく施策を重点的に実施します。
また、長岡そのものの認知度がまだまだ高くない状況から、長岡花火に次ぐような長岡を体現する事業の育成支援、新たなプレイヤーの巻き込み、長岡での滞在時間を延ばし再来につなげる施策など、データを積極的に活用しながら着実に進めていきます。
年間を通じて「観光客が訪れるまち、長岡」へ
1. 長岡の認知度を上げるフラッグシップとなる観光事業の支援(認知度アップ)
体験コンテンツ磨き上げのほか、新たな興味を喚起するイベントの開催支援など、観光の訪問先として認知度向上を目指します。<食の陣の開催や総合エンターテイメント型野外フェスの開催など>
2. 観光資源を繋ぐ、周遊ルートの造成(滞在時間アップ)
2024年4月世界遺産認定の「佐渡金山」、最後の侍・河井継之助を描いた司馬遼太郎の小説「峠」の舞台となった「八十里越え」のルート開通、発酵醸造文化を発信する摂田屋観光など、長岡をハブとして周辺の自治体や観光資源との連携を図ることでエリア内での滞在時間を増やし、域内消費を生み出すことを目指します。
3. 魅力の磨き上げ(体制づくり)
買いたいお土産、特産品、長岡ならではの体験やプログラムの開発、付加価値のある宿泊プランや現地交通のインフォメーションの拡充、観光を目的とした受入れコーディネートや情報発信など、まだまだ取り組めることがたくさんあります。行政だけでなく、民間のノウハウによるローカルビジネス活性化の支援も視野に入れ、データ活用に基づいた官民連携での観光振興の体制づくりの検討をはじめます。
寄付金の使い道
本プロジェクトでいただいた寄付金は、地域資源を活用した誘客事業の実施や点在する観光資源を繋ぐ観光コースの提案、二次交通整備補助、認知度向上のための発信や魅力ある商品開発、コンテンツの磨き上げなど、下記事業に活用させていただきます。
1. 大型観光事業の支援
2. 周遊ルート造成
3. 魅力の磨き上げ
寄付金から返礼品等の必要経費を差し引いた分を事業費に充当させていただきます。目標金額以上にご寄付いただいた場合は、長岡市の観光振興に寄与する事業に活用させていただきます。
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