地域産業の次世代の担い手を育成するため、地元特産柑橘の品質を向上させ、地域の経済成長と持続可能な発展を促進したい！

プロジェクトについて

「愛媛・南予の柑橘農業システム」が日本農業遺産に認定

枝いっぱいに実をつける愛南ゴールド（河内晩柑）

愛媛県の最南端に位置する愛南町は「足摺宇和海国立公園」に代表する、豊かな海・山を有する自然環境に恵まれた地域です。気候は四季を通じて温暖で、気候や土壌の条件が柑橘類の栽培に適していることから、柑橘栽培が盛んに行われています。

柑橘栽培では、リアス式海岸に面した急傾斜地であるという特異な地形等の条件を克服するため、独自の工夫やノウハウが長い年月をかけて蓄積されてきました。

平成31年2月15日には、持続的な柑橘農業システムを確立したことが評価され、近隣4市町と共に「愛媛・南予の柑橘農業システム」が日本農業遺産に認定されています。

農作業の作業負荷と柑橘の廃棄問題が課題に

農薬散布車を使用して農薬を散布する柑橘農家

柑橘栽培において、農薬散布は虫害や病害を防ぐために欠かすことのできない作業になります。散布時期は5月から9月。真夏にマスク、防除衣を着用して長時間に及ぶ作業を行うことで、体への負担が大きく、担い手が高齢化するなかで作業効率の悪化を招く大きな原因となっています。農作業の負担が大きいと、農業の担い手が増えず、地域経済の衰退につながってしまいます。

また、柑橘栽培においては、規格外となった柑橘の廃棄も問題となっています。

農業用ドローンを導入。作業効率を高めて生産性向上へ

ドローン操作を行う柑橘生産者

これらの課題を解決するため、現行の農薬散布車の使用や手作業での肥料散布を最小化し、農業用ドローンを導入して、農薬・肥料の散布を行います。

また規格外柑橘は果汁を絞り、果汁や、果汁から作ったアイス、フローズンゼリーなどを保管するための冷凍庫を新設し、年間約70トンの食品ロス削減に取り組みます。

希少な果実「愛南ゴールド」の美味しさを全国の皆様に伝えたい

収穫をする若手生産者

農業用ドローンを導入して農薬や肥料の散布を行うことで、年間約70時間の作業時間の短縮が可能となります。これによってこれまで農薬散布に体力や時間を奪われていた熟練者が、高い技術を伴う作業に従事できるため、農作業の効率が上がり、柑橘の品質の向上を図ることができます。例えば現在、愛南ゴールド（河内晩柑）は最も品質の良い贈答用として販売できるものは全体の10％程度ですが、ドローン導入後は20％まで引き上げます。家庭用として販売できるものも35％程度から40％へ引き上げることを目指します。

また規格外柑橘の果汁やその果汁から作ったアイス、フローズンゼリーなどを保管するための冷凍庫を新設することで、年間約70トンの食品ロス削減に取り組みます。

品質の向上と規格外柑橘の加工品販売で食品ロスを削減できることにより、消費者の方に安定的な価格で愛南ゴールド（河内晩柑）を供給できるようになるのに加え、愛南ゴールド（河内晩柑）を使用したアイスやフローズンゼリーなどその時の需要に合わせたスイーツを提供していくことも可能になります。

愛南ゴールド（河内晩柑）は愛南町が日本一の生産量を誇るとはいえ、柑橘全体の生産量の1%しか生産されておらず、希少性が高く認知度が低いという課題があります。プロジェクトの実施によって愛南ゴールド（河内晩柑）の品質を向上させ、生産量を増やすことができれば、これまで以上に全国の皆様に愛南ゴールドの美味しさを伝えることができます。

さらに、令和3年度から取り組んでいる町内産河内晩柑の欧州輸出事業（現地ブランド名称「misho（ミショー）」）を通して、日本国内だけにとどまらず世界展開も目指して事業展開を行っていきます。

中長期的な施策として、作業効率を上げて生じた余剰力で地域の若手農業者に対する教育プログラムを立ち上げます。技術や経営スキルの向上を支援し、農業の次世代の担い手を創出していきます。

寄付金の使い道について

今回のクラウドファンディングで皆さまからいただいた寄付は、下記費用に充当させていただきます。

・農業用ドローン導入費用
・冷凍庫導入費用

寄付額を選ぶ

豊かな海・山を有する自然環境に恵まれた本町の人気返礼品をご用意いたしました。