プロジェクトについて
富士山世界文化遺産10周年を迎えて
富士山が目の前にそびえるまち、富士吉田。昨今では市内からの雄大な富士山を一目見ようと多くの観光客が訪れています。また、市内には富士山信仰の歴史を伝える史跡や神社なども数多く存在し、麓から山頂まで唯一歩いて登ることができる登山道「吉田口登山道」もあります。
そんな富士山は今年、世界文化遺産登録から10周年を迎えました。この10周年という節目の年を迎えるにあたり、富士山とともに歩んできた富士吉田市は、改めて富士山の普遍的価値を後世に伝えるべく、富士山の環境保全に取り組みます。
深刻なニホンジカによる食害
富士山周辺のニホンジカの生息密度は高く、その食害は麓の農地から富士山の高山帯まで広がっています。また、フジザクラなど富士山に自生する固有植物も新芽を食べられるなどその被害を受けています。富士吉田市では被害防止策として鳥獣被害防止計画を策定し、被害の抑制に取り組んでいます。
また、前回のクラウドファンディング以降、「効率的な管理捕獲の推進」や「若手ハンターの育成」などへも積極的に取り組み、捕獲頭数や狩猟者数が増加するなど、徐々にではありますがその成果も出てきています。しかしながら、捕獲にかかる経費の増加など、増え続けるニホンジカへの対応は追いつかず、改善に向けた抜本的な仕組みづくりが必要となっています。
ジビエ加工センターの建設に着手
そこで、これまで埋設処理されてきたニホンジカを有効な資源としてとらえ、新たな価値を生み出すべく、ジビエ加工センターの建設に着手します。ジビエとして生まれ変わったニホンジカを“富士山の恵み”として商品化し、ふるさと納税の返礼品や道の駅での新たな特産品として販売し、新たな価値を創造します。
富士山麓で育ったニホンジカの命を無駄にしないこと、そして、捕獲したニホンジカを単なる害獣として処理するだけでなく新たな資源としてしっかりと活用することで新たな経済循環を生み出し、鳥獣被害の防止に努めます。
観光や教育の場としての活用も
ジビエ加工センターは、その目的から嫌悪施設として市街地から離れた場所に設置されていることが多く、環境保全や林業被害、持続可能な社会のあり方を考える上でとても重要な産業であるにもかかわらず、一般市民が親しみにくい状況にあります。
本施設は年間200万人が訪れる道の駅エリアに隣接し、処理加工だけでなく、ジビエの販売を通した集客施設として、また、地産地消やジビエ文化について知ることのできる学習施設としても機能する全国的にも例のない施設を目指します。また、外観の意匠やジビエを学べる解説グラフィックなどのデザインにもこだわり、ジビエをフックにして新たな経済循環を生み出す魅力的な場となることを目標としています。
寄付金の使い道
今回のクラウドファンディングで皆さまからいただいた寄付は、下記費用に充当させていただきます。
・ジビエ加工センターの建設費用
・鳥獣被害防止計画の実施費用
寄付額を選ぶ
雄大な富士山の恵みにより育まれた本市の人気返礼品をご用意いたしました。
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山梨県産 シャインマスカット1kg
- 寄付額
- 10,000円
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ウィルキンソン タンサン PET500ml×2箱(48本入り)
- 寄付額
- 15,000円
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VOX バナジウム 強炭酸水 500ml×35本【富士吉田市限定カートン】
- 寄付額
- 5,000円
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【甲州羽毛ふとん】洗える羽毛合い掛けふとん(シングル)
- 寄付額
- 50,000円
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【甲州羽毛ふとん】洗える羽毛肌掛けふとん(シングル)
- 寄付額
- 32,000円
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【甲州羽毛ふとん】洗える羽毛本掛けふとん(シングル)
- 寄付額
- 55,000円
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ドライクール 高密ウレタン マットレス(シングル)
- 寄付額
- 70,000円
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高密凸凹ウレタンマットレス 天然ウール100%入り(シングル)
- 寄付額
- 60,000円
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富士山麓生まれの誇り「ふじやまビール」1L×3種類セット
- 寄付額
- 12,000円
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ブランケット 快眠 ドライクール 1人掛け
- 寄付額
- 30,000円
活動報告
富士山の麓でジビエの解体・加工から販売まで行うジビエセンター「DEAR DEER (ディアディア)」オープン!(2024年10月22日更新)
多くの方のご支援により富士山ジビエセンター「DEAR DEER」は令和6年7月17日にオープンを迎えることができました。皆様のご支援ありがとうございます。
富士山ジビエセンター 外観
■命を無駄にせず、新たな資源として活用する■
富士山麓で育ったニホンジカの命を無駄にせず、単なる害獣として処理することなく、新たな資源として活用するために富士山ジビエセンター「DEAR DEER(ディアディア)」はオープンしました。
「DEAR DEER」・・・親愛なるシカへ
富士山の自然の恵みであるシカを始めとしたジビエの命を有効に活用するため、「DEAR DEER」という名称になりました。
■ジビエをより身近に感じていただくために■
一般的な加工施設ではロースやモモといった部位ごとのお肉を塊の状態で販売されていることが多いですが、本施設は解体から食肉製品への最終加工までを一貫して行うことが可能となっています。それは、ジビエを手軽に食べていただけるようハム、ソーセージといった親しみやすい食材へ加工し、販売することでジビエをより身近に感じていただきたいからです。
■ここでしか食べられない!新鮮なジビエ料理が楽しめる■
富士山の雄大な自然の中で育った野生鹿や、富士山麓で育てられたブランド豚「富士ヶ嶺(ふじがね)ポーク」など貴重なお肉を使ったソーセージやハンバーガーなどをご賞味いただけます。また、ジビエが苦手な方もでもお楽しみいただける、豚肉のソーセージやミートローフなども販売いたします。