多くの芸能人が愛した芝居小屋「嘉穂劇場」を再興し、まちに賑わいを取り戻したい！

プロジェクトについて

福岡県飯塚市について

飯塚市は、人口約12万5千人の福岡県の中央に位置する筑豊都市圏の中心地です。
古くから長崎街道の宿場町・筑豊炭田時代の中心地として栄え、地元出身の炭鉱王、伊藤伝右衛門が残した邸宅や炭鉱で働く人々の娯楽施設として愛された「嘉穂劇場」など歴史ある観光地が多く残っています。

また、飯塚市を通過する「長崎街道」は、かつて外国との唯一の貿易港だった長崎で初めて砂糖が輸入され、その砂糖が運ばれる通り道であったことから、砂糖の道「シュガーロード」とも呼ばれており、街道沿道は砂糖のほか、菓子作りの技法なども入手しやすかったため、飯塚市は全国的にも有名な銘菓を有する「お菓子のまち」でもあります。

近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、まちの観光資源でもある「嘉穂劇場」が休館に追い込まれるなど中心市街地の賑わいに陰りが見られるものの、一方でまちが元気になる要素が芽吹き始めています。

まちに賑わいを取り戻すために

1931年に開場した「嘉穂劇場」は、江戸時代の歌舞伎様式を伝える木造の芝居小屋です。過去には、美空ひばりや山口百恵、また中村勘九郎や市川海老蔵等が舞台に立ち、90年もの間形を変えることなく運営が続けられた劇場は、この地の「娯楽の殿堂」として、芸能人も含め多くの人々に愛されてきました。桝席や桟敷席が配置された客席で、舞台機構もほとんどが手動です。

しかし、2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症の影響により、公演回数・来場者数は激減し、経営難から劇場運営を行っていたNPO法人は解散、施設は休館し、飯塚市へ贈与されることとなりました。

施設が休館したことで中心市街地の賑わいや経済活動の低迷に拍車がかかっています。
この状況を打開するため、老朽化した木造建築である施設の改修工事や設備等の入れ替えを早急に行うとともに、劇場に新たな価値を付加し、観覧者にも演者にも愛される施設として早期の再開を目指します。
奇しくも市内においては、令和5年夏に大型商業施設がオープン予定です。この交流人口増加のチャンスを生かして周辺商業エリアとの周遊施策を検討し、嘉穂劇場を中核にまちが一体となって域外の誘客を図って参ります。

「嘉穂劇場」の再興と近隣商業施設との連携による賑わいの創出

嘉穂劇場を活用して地域の賑わいを取り戻すため下記の4つの取り組みを柱として考えています。

① 劇場としてこれからも運営
これまで公演してきたジャンルにとらわれることなく、新たなエンターテインメントを提供する施設として柔軟な活用を図っていきます。またSNS等を活用して情報発信を強化します。

② 劇場として使用しない時には多目的公共施設として利用
歴史を感じさせる空間で現代の多目的ホール等で開催するセミナ―等とは違った演出が可能です。また本施設を利用した多くの方々に嘉穂劇場を知っていただく機会になり、観劇等で再び訪問していただくことを期待しています。

③ 国内外の観光客に楽しんでもらえる観光資源として活用
昭和時代を懐かしむ日本人は勿論のこと、日本文化に関心を持つ外国人にも十分楽しんでもらえる施設です。劇場内での体験プログラムも検討し、本市の観光施設として積極的に国内外の観光客を誘致します。

④ 劇場を含む周遊エリア一帯でのイベント開催にて賑わいづくり
劇場を含む周遊商業エリアと賑わいの創出のためのビジョンを共有し、嘉穂劇場と周辺商業施設等がそれぞれの魅力を発揮していくイベントの開催等を検討していきます。

嘉穂劇場を核とした飯塚市の交流人口の増加を目指して

これまでの嘉穂劇場を知る市内外の多くの方々から早期の再開を望む声が寄せられていますが、劇場の再開・活用に際しては、施設の安全対策、老朽化対策を最優先して取り組む必要があり、今後大規模な施設・設備の改修を見込んでいます。

この改修工事には数億円規模の多額の費用が見込まれているものの、国の補助金制度活用も難しい中で、事業費を速やかに確保して劇場再開を目指すため、クラウドファンディングに取り組むこととしたものです。

嘉穂劇場が再開したあかつきには、劇場を核としてこれまで以上の人々の交流により賑わいを取り戻し、新型コロナウイルス感染症の影響と相まって疲弊している地域経済の回復を目指します。

まちに賑わいを取り戻すため皆様のお力添えをお願いします

プロジェクトで集めた寄付については、早期の再開を心待ちにしてくださる市民や国内外の観光客の方々だけでなく、演者からも択ばれる劇場となるよう、施設・設備の改修や施設環境の改善に向けた事業にすべて使用させていただきます。

・耐震調査及び老朽化調査費用
・耐震調査等の結果に基づいた耐震工事や補修工事の費用
・有識者会議の意見を踏まえた施設環境の改善に伴う費用

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飯塚市の全国的にも人気の返礼品や今回のクラウドファンディングに合わせて開発したお礼品をご用意しました。

活動報告

たくさんのご支援、ありがとうございました。（2023年6月13日更新）

このたびは、芝居小屋「嘉穂劇場」の再興プロジェクトに全国の皆様から多くのご支援をいただき、誠にありがとうございました。
予想を大きく超えるご支援をいただき、嘉穂劇場の再開を多くの方々が待ち望んでくださっていることを改めて強く感じております。
皆様からいただきました寄付金は、老朽化した嘉穂劇場の施設・設備の改修や施設環境の改善のための事業に活用させていただきます。

嘉穂劇場は、現在耐震診断調査を実施しながら、再開後に新たなエンターテインメントを提供できる劇場としてのあり方についても検討を始めております。
もうしばらくの間は休館の予定ですが、再開の折には飯塚市にお越しいただき、まちの賑わいとともに江戸時代の歌舞伎様式を伝える芝居小屋「嘉穂劇場」を楽しんでいただきたく存じます。
その日が早く参りますよう今後とも努力を重ねてまいります。引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

取り組み状況
①耐震調査等の実施：現在調査が終わり、耐震性能の診断のうえ耐震補強計画を策定中
②施設改修・管理運営計画の策定：公共施設としての老朽化対策や管理運営に関する計画を策定中

耐震調査①地質調査

耐震調査②屋根裏調査