離乳食完了期・パクパク期とは?1歳からの進め方や献立例を紹介!
2023/8/27
離乳食完了期とは、12か月から18か月(1歳から1歳半)ごろの子どもの食事を指します。離乳食完了に向けて、食べられる食材や食べる量が徐々に増えてくるタイミングです。この記事では、完了期の献立・レシピも多数紹介していますので、参考にしてみてください。
離乳食完了期はパクパク期とも呼び、離乳食の最終段階です。大人と同じような食材が食べられるようになったり、食べる量が増えてきたりします。一方で、離乳食後期から完了期へ移行するタイミングや、食べる量の目安が分からないなど、新たな悩みも出てくるかもしれません。この記事では離乳食完了期の知識やおすすめレシピなどを紹介します。
目次
離乳食完了期(パクパク期)はいつからいつまで?
離乳食完了期(パクパク期)は生後12~18か月ごろを目安にしましょう。離乳食期の最終段階となるため、離乳食後期(カミカミ期)よりもさらに大人の食事に近づいた形となり、食べ物や調理方法のバリエーションがグッと増えます。完了期前半と完了期後半とで、食べられる量が変わってくるので、のちほど詳しく説明します。
完了期に入る見極めポイント
離乳食後期から完了期に進められるかどうかは、以下のポイントを目安にしてみましょう。
・形があるものを口に入れて食べられる
・歯や歯ぐきで噛んだりかじったりできる
・前歯が生えそろってきたり、奥歯が生えてきたりしている
なお、ミルクや母乳を飲んでいても、上記の様子が見られるようであれば離乳食完了期に移行して構いません。
離乳食完了期の食材・量の目安は?
離乳食は段階によって食べられる食材や量が変わってきますが、完了期も例外ではありません。ここでは、離乳食完了期に食べられる食材や量の目安を解説します。
食べられる食材
この時期になると、ほとんどの食材を食べられるようになります。ただし、まだ生ものや塩分・脂質が多い食材は避けたほうがいいでしょう。
■主食(ご飯、麺、パン、いも類など)
前半は軟飯、後半はご飯にし、麺は食べやすい長さに切るなど、食べやすくすればほとんどの主食は食べられます。
■野菜
柔らかく調理すればほとんどの野菜が食べられます。
■肉・魚
脂身の多い部位を避けて、柔らかく調理したり一口大にカットしたりして食べやすくしましょう。調理しても硬いタコやイカなどは食べづらいので避けたほうがよいですね。味付けも濃くならないよう注意してください。
■その他の食材
ハムやウインナー、練り物なども食べられるようになりますが、塩分や脂質、添加物が多いものはできるだけ避けましょう。
食べる量
離乳食完了期はミルクよりも食事から栄養補給をするので、炭水化物、たんぱく質、野菜をバランスよく食べるようにしましょう。そして3食ではエネルギー量が不足するので、補食を与えます。
生活リズムを整えて、毎日3食+補食がとれる環境づくりをしましょう。
【注意点】
野菜は単品で40~50gをとるのではなく、いろいろな野菜を組み合わせてみましょう。
複数のたんぱく質を含む食品をとる場合は、量を調整してください。
硬さや大きさの目安
完了期前半は柔らかく調理してあげましょう。歯ぐきで噛んで無理なく食べられる、肉団子くらいの硬さが理想です。完了期後半や歯が増えてきたら、少しずつ硬いものにもチャレンジしてみましょう。
大きさは手づかみをして一口で食べられるものからスタートするといいですね。徐々に大きくして、大人と同じように食べられるよう練習をしましょう。
離乳食完了期の進め方スケジュール【回数・時間の目安】
離乳食完了期の食事は朝昼晩の3食を基本として、生活リズムを整えましょう。3食だけだとエネルギー量が不足するので、1日1~2回ほど間食を摂るようにします。大人の間食と同じく、10時と15時を目安にするといいですね。母乳を飲んでいる場合は、ほしがるときに与えてもよいでしょう。
離乳食完了期の献立例が知りたい!
大人と同じようなメニューが食べられるようになったとはいえ、献立を立てる際には「まだ食べられない食材を使用していないか、子どもが食べられるメニューか」など留意する必要があります。
調理をする際は「味付けが濃すぎないか、硬すぎないか、量が多すぎないか」といった点に注意しましょう。
ここでは離乳食完了期の一例となるように、朝・昼・晩のメニューを立てました。すぐに作れるよう、レシピ付きにしているのでぜひ参考にしてくださいね。
朝(1食目)サンドウィッチ
《離乳食完了期》卵とチーズのサンドウィッチ(投稿者:りし)
朝食は手づかみでも食べやすい、サンドウィッチにしました。卵とスライスチーズを加えることで、たんぱく質も確保できます。ここに野菜スープを加えると、栄養バランスはバッチリです。
<材料(1人分)>
・6枚切り食パン:1/2枚
・卵:1/2個
・スライスチーズ:1枚
・サラダ油:少々
昼(2食目)炊き込みご飯
【離乳食】ツナ&人参&椎茸の炊き込みご飯(投稿者:不二子ちゃん2号)
お昼は野菜とツナのうま味がきいた、炊き込みご飯です。1合作れるレシピなので、ラップに包んで冷凍をしておけば、いつでも食べられます。手づかみ食べをさせるときは、肉団子くらいの大きさに丸めてあげると、子どもも食べやすいですよ。豆腐と野菜入りの味噌汁を合わせるのがおすすめです。
<材料(1合分)>
米:1合
ツナ缶:1/2缶(できればノンオイルがおすすめ)
しいたけ:小さめのもの1個
にんじん:20g(1cmの輪切り2枚分)
赤ちゃん用和風だし粉末:大さじ1
醤油:小さじ1
みりん:小さじ1
夜(3食目)鮭とほうれん草のクリームパスタ
離乳食完了期 鮭とほうれん草のクリームパスタ(投稿者:Petitpoussin)
夜は子どもも大好きな、クリームパスタにしました。1食で炭水化物、たんぱく質、野菜がバランスよくとれるおすすめレシピです。
<材料(1人分)>
ショートパスタかマカロニ:20g
鮭:25g(無塩タイプがおすすめ)
ゆでたほうれん草:12g
玉ねぎ:20g
薄力粉:小さじ2/3
バター:少々
牛乳:大さじ4
塩:少々
手作りおやつ(補食)さつまいもクッキー
離乳食☆手づかみ食べにも!サツマイモクッキー(投稿者:みゅうしろ)
補食はやさしい甘さが楽しめる、さつまいもクッキーを選びました。シンプルな材料だから思い立ったときに作れます。補食を与える際は後の食事に響かないよう、普段の食事の1/4~1/3程度の量に留めてくださいね。
材料(3~4人分)
ゆでたさつまいも:220g
小麦粉:100g
サラダ油:50cc
ベーキングパウダー:小さじ1/2(アルミフリーのもの)
子どものおやつに関する情報を詳しく知りたい方は「幼児のおやつ手作り簡単レシピ&市販のおすすめ!注意点についても紹介」をご覧ください。
お手軽♪離乳食完了期のお助けレシピ5選
メニュー選びに困ったときに役立つ、お助けレシピを5つ紹介します。どれもお手軽かつ栄養バランスがいいメニューなので、ぜひ参考にしてください。
離乳食完了期 卵不使用!野菜たっぷりハンバーグ(投稿者:ポニポニ2323)
野菜が苦手な子どもでも、無理なくおいしく食べられる野菜入りハンバーグです。冷凍保存も可能なので、たくさん作って冷凍しておけばいざというときに役立ちます。
【離乳食完了期】小松菜とツナのマヨネーズ和え(投稿者:cocopoteito)
ツナのおかげで、野菜が食べやすくなっているレシピです。少量のマヨネーズで和えるので、子どもが好きな味付けになっていますよ。ツナ缶はノンオイルがおすすめです。
《離乳食完了期》たらのとろとろトマトスープ(投稿者:りし)
カラフルな彩りとトマトの酸味が食欲をそそるメニューです。スープ仕立てにすることで、パサつきやすい魚も食べやすくなります。レシピでは野菜だしを使用していますが、赤ちゃん用コンソメなどでも代用可能です。
離乳食☆臭くない!納豆チャーハン(投稿者:ポニポニ2323)
こちらの納豆チャーハンはたんぱく質や鉄分、カルシウムが補給できます。ベタベタしにくいので、手づかみでも食べやすいですよ。
卵アレ対応 1歳大好きお好み焼き!(投稿者:ととろとととろネオ)
包丁を使用せずに作れるお手軽お好み焼きです。炭水化物、たんぱく質、野菜が一度に摂れるお助けレシピですよ。離乳食完了期なので、お好みソースは幼児用のものを使用すると安心です。
離乳食卒業の判断基準はある?
離乳食を卒業する目安は、およそ1歳半ごろと言われています。形があるものを歯や歯ぐきを使って食べられるか、母乳やミルクがなくても食事から十分に栄養を摂取できるかどうかが、判断のポイントとなります。
ただし、卒乳の時期はそれぞれ違います。離乳食を完了したとしても、必ずしも卒乳すべきというわけではありません。子どものペースに合わせてくださいね。
離乳食の次は幼児食に移行したほうがいい?
そもそも幼児食とは、離乳食完了期のあとに食べるご飯のことを言います。したがって離乳食の次は自然と幼児食となります。幼児食は大人とほぼ同じような食事内容となりますが、乳歯が生えそろう2歳半ごろまでは、硬いものはやわらかくしたり、塩分が高いものは避けたりする必要があります。そのため、完全に大人と同じメニューにするのは難しいでしょう。
また、幼児期もなるべく油脂が多いものや塩分が多い食事はできるだけ控えたいので、離乳食が終わっても食材や味付けには気を付けてくださいね。
完了期のミルクは減らした方が良い?
ミルクや母乳を与えている場合、離乳食完了期は少しずつミルクの割合を減らしていきましょう。とはいえ完全にやめる必要はなく、離乳食を完了したあともミルクを飲み続けられます。離乳食を完了した子どもにとって、ミルクは栄養補給よりも安心感を得るために飲むものです。
ただし、赤ちゃんと同じミルクでは必要な栄養が不足してしまうので、鉄分を多く含む幼児期用のフォローアップミルクなどを選ぶといいですね。フォローアップミルクを利用できる目安は1歳から3歳までなので、レバーや肉など鉄分を含む食材が嫌いな子どもは積極的に活用してみましょう。
フォローアップミルクについては、「フォローアップミルクはいつから飲ませる?必要性やおすすめ商品4選も紹介」も併せてご覧ください。
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離乳食完了期は生後12~18ヵ月ごろを目安としてください。1日3食+1~2回の補食を摂る習慣をつけ、生活リズムを整えることが必要です。大人の食事に近いものが食べられるようになりますが、まだ硬すぎるもの、味の濃いもの、脂っこいものは避けましょう。子どものペースに合わせて、少しずつ食事形態をステップアップできるといいですね。
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