赤ちゃんの歯磨きはいつから始める?正しいやり方なども解説!【歯科衛生士監修】
2021/8/20
「子どもの歯磨きっていつから始めればいいの?」と不安を抱えている人も多いと思います。そこで、この記事では、赤ちゃんの歯磨きの方法について解説します。大事な赤ちゃんの歯を守るために、しっかりと歯磨きの習慣を作っていきましょう。
この記事の監修者
歯科衛生士
江頭小百合さん
歯科衛生士、日本Webライティング協会認定ライター。小児歯科専門医院に5年勤務した後、結婚・出産・子育てをしながら小児歯科に関わること通算10年。現在は歯科情報サイトの執筆・監修などの制作に携わっている。
目次
赤ちゃんの歯磨きはいつ頃から始めればいいか分からないというママ・パパもいるでしょう。
この記事では、赤ちゃんや、幼児期のお子さんの歯磨きのやり方やコツ、注意点を解説します。併せて、赤ちゃんが歯磨きを嫌がるときの対象法もしますので、ぜひご覧くださいね。毎日のケアで虫歯知らずの歯を目指しましょう。
赤ちゃんの歯磨きはいつからすればいい?
赤ちゃんの1本目の乳歯が生えたら、ミルクや離乳食による汚れを取るために、歯磨きを始めましょう。
赤ちゃんの乳歯が生え始める時期には個人差がありますが、だいたい生後6~9か月ごろになると、下の前歯から生え始めます。そして下の前歯が2本生えたあとに、上の前歯が2本生えるという順番で生えていくのが一般的です。
本来、赤ちゃんは虫歯菌を持っていませんが、両親を始めとした周りの人の唾液(口移しやキス)や食器やタオルの使い回しなどで感染します。3歳までに虫歯菌に感染しなければ、大人になってからも虫歯になりにくいと言われています。 乳歯が1本でも生え始めたら、歯磨きをして虫歯予防を始めましょう。
歯磨きの方法を解説!ガーゼを使う?
生えたばかりの小さな赤ちゃんの歯は、どのように磨けばいいのでしょうか?ここでは、ガーゼと、子ども用歯ブラシを使った磨き方をご紹介します。
■赤ちゃんの歯磨き(ガーゼ歯磨き)
赤ちゃんの歯磨きは、まずは「ガーゼ歯磨き」 から始めましょう。乳歯や、まだ歯が生えていない歯ぐきを優しく磨き、歯磨きに慣れさせることが目的です。また、顔や頬、口の中などに優しく触れられる経験をすることで、歯ブラシの刺激に抵抗を感じにくくなり、スムーズに歯ブラシを使った歯磨きを始められるようになります。
<ガーゼ歯磨きのやり方>
ガーゼ歯磨きのやり方をみていきます。
まず綿100%のガーゼ を用意します。ガーゼのサイズに決まりはありませんが、赤ちゃん用のガーゼハンカチなどは使いやすいでしょう。大判のガーゼであれば、ハサミで15cm四方位にカットするといいでしょう。
ガーゼが小さ過ぎると、指への巻き付けが甘くなり、途中で外れてしまいます。逆に、ガーゼが大きすぎると赤ちゃんの嘔吐反射につながります。
続いて、ガーゼ をぬるま湯で湿らせ、ママ・パパの人差し指に巻き付けます。そして、乳歯を優しく磨いていきます。
このとき、 ガーゼが冷たすぎたり熱すぎたりすると、赤ちゃんが不快に感じることがあるため注意しましょう。
なお、赤ちゃん専用の歯磨きジェルなども販売されていますが、特に最初のうちは、無理に使わなくても良いでしょう。ガーゼ磨きだけで、十分に汚れを落とすことが可能です。
月齢があがり、ガーゼ磨きを卒業したら、フッ素ジェルなどを使ってみてもいいでしょう。
ガーゼ歯磨きの目安は、1日に5~6回程度です。授乳後や離乳食後、就寝前などに行ってください。ガーゼは、使い捨てするべきか迷う方もいるかもしれませんが、洗って再利用できます。もし、衛生面が気になる場合は煮沸消毒をするとよいでしょう。
<ガーゼ歯磨きから子ども用歯ブラシへの移行時期>
前歯が上下4本ずつ生え始めたら、前歯の歯と歯の間や歯の裏側が虫歯になりやすくなるので、子ども用の歯ブラシに切り替えましょう。 なお、子どもが自分で歯ブラシを持ちたがる場合もあるでしょう。その場合は、最初は子どもに磨かせて、最後にママ・パパが仕上げ磨きを行ってください。
歯ブラシは、子どもの成長過程に合った使いやすい形状があります。成長に応じて歯ブラシを交換しましょう。
■赤ちゃんの歯磨き(歯ブラシ)
子ども用の歯ブラシを使って、スムーズかつ磨き残しのないように乳歯を磨くには3つのコツがあります。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
<歯ブラシを使った歯磨きのやり方>
まず、生えたばかりの歯を磨く場合は、シリコン製の歯ブラシを。だんだん、歯が生えそろってきたら、ブラシタイプの歯ブラシを使います。
歯を磨く際は、歯面全体にゴシゴシと大きく動かすのではなく、小刻み(5~10㎜が目安)に動かします。毛先を歯面に当てて微振動を加える程度で、歯周ポケットや歯の隙間汚れは十分落とすことができます。
月齢が上がり、上下の前歯が生え揃ったら、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に汚れが残りやすくなるため 丁寧に磨きましょう。
また、磨きにくい奥歯や、歯垢が付きやすいところ(歯のくぼみ、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間など)を重点的に磨くことも大切です。奥歯や歯のくぼみなどは、虫歯の原因になる細菌の塊(プラーク)が付着しやすいです。磨き残しのないように、1本ずつ順番に磨きましょう。
奥歯や歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れが除去できないことがあります。そんなときは、デンタルフロスを使ってみましょう。 ホルダー付きのデンタルフロスは、初めてフロスを使う人にもおすすめです。赤ちゃんは前歯の間に汚れが付着しやすいため、できれば1日1回はフロスでキレイにしてあげるといいでしょう。
赤ちゃんの歯磨きをするときの注意点
赤ちゃんの歯磨きをするときは、いくつか注意したいポイントがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・力強く磨きすぎない
歯磨きをするときは、歯ブラシに力を入れ過ぎないようにしましょう。
力強く磨いてしまうと、口の中や歯ぐきが傷ついたり、歯ぐきに当たったときの刺激が強いと、歯磨きに対して苦手意識を持ったりすることがあります。 特に乳歯が生え始めのころ は、口の中の刺激に敏感ですので、力を入れず、やさしく磨きましょう。
ちょうどいい力加減は100~150gと言われています。歯ブラシを爪に押し当てて、爪が白くなるくらいが目安です。分かりにくいときは、計量器に歯ブラシを押し当てて体感してみるのもおすすめです。力が入りにくいように、歯ブラシは鉛筆もち(ペングリップ)が良いとされています。
・嘔吐反射に気を付ける
歯ブラシや指を口の奥まで入れると、気持ちが悪くなり吐きそうになることがあります。これを嘔吐反射といい、異物が口の中に入ったときに起こる自然な反応です。嘔吐反応が出る場所は個人差があるため、歯磨きを行うときは、なるべく舌や口の奥の方に入れ過ぎないように注意しましょう。
・乳歯の歯磨きは永久歯にも響く
乳歯だからと歯磨きを疎かにしないようにしましょう。虫歯の原因菌が多い環境で永久歯が生えると、将来、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、乳歯の頃から虫歯が多く、歯の生え変わりが上手くいかないと、歯並びも悪くなってしまいます。歯並びが悪くなれば歯が汚れやすくなり、虫歯や歯周病にもなりやすいなど、負のループに陥ってしまいます。
健康な歯を育てるためにも、乳歯のうちから丁寧に歯磨きをして、口内環境を良好に育てることが大切です。
・歯磨きをしたがる素振りがあればさせてあげる
子どもがある程度大きくなると、一人で歯磨きをしたがることがあります。そんなときは、歯磨きを好きになってもらうチャンスです。
しかし、子どもが自分で行う場合、どうしても磨き残しが出てしまいます。そのため、パパやママが仕上げ磨きをして、きれいに磨いてあげることが大切です。
その際は、「自分で歯磨きができてえらいね」「上手に歯磨きができたね」などと、自分で歯磨きができたことを褒めながら、仕上げ磨きをしてあげましょう。
・なるべく、毎食後に歯磨きを行う
歯磨きを習慣化するために、なるべく毎食後に歯磨きを行えるといいでしょう。
ただし、子どもがぐずってしまったときはさっと切り上げても構いません。歯磨きが出来なかったところは次の歯みがきで補い、1日かけて全体の汚れが落ちるようにできるといいですね。
赤ちゃんが歯磨きを嫌がるときの対処法
赤ちゃんが歯磨きを嫌がるときは、時間をかけずに短時間でポイントを絞って磨く ことを意識しましょう。
歯磨きが苦手でも、すぐに終わることが分れば、大人しく歯磨きをさせてくれることも。特にイヤイヤ期の場合は、親も子も、お互いに歯磨きの時間が苦痛に感じるかもしれません。短時間で虫歯になりやすい部分にポイントを絞ってスピーディーに 終わらせるようにしましょう。
それでもどうしても歯磨きを嫌がる場合は、中断してもかまいません。無理に歯磨きを続けず、子どもの様子が落ち着くのを待って、少し時間をおいてから再開してください。再開時には、ママ・パパが優しい言葉をかけ、前回できなかった部分の続きから歯磨きを始めてみましょう。なるべく手早く歯磨きを終わらせることを意識してみてくださいね。
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赤ちゃんの歯は、6~9か月ごろを目安に下の前歯から生え始めます。まずはガーゼを使った歯磨きから始め、徐々に、月齢に合った歯ブラシを使った歯磨きに切り替えていきましょう。この記事でご紹介したやり方や、注意点を参考に、歯磨きの習慣を作っていってくださいね。
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