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妊婦さんは生卵を食べちゃダメ?生卵に潜むリスクや食べる際の注意点とは【産婦人科医監修】

妊娠

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2022/2/16

妊婦さんは生卵を食べてはいけないという話を聞いたことがあるかもしれません。この記事では、妊娠中に生卵を食べてはいけない理由、妊婦さんや胎児への影響について解説します。また、生卵の他にも気を付けるべき食べ物についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

妊婦さんが生卵を食べてはいけない理由は、サルモネラ菌による食中毒にかかるリスクが高いからです。このサルモネラ菌による影響にはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、生卵に潜むリスクや赤ちゃんへの影響、生卵を食べる際の注意点などについてご紹介します。また、生卵の他にも気をつけたい食品についてもご説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊婦さんは生卵を食べてはいけない?

妊婦さんの免疫力は低下しています。そのため、非妊娠時には問題のない食べ物も、妊娠中に食べると食中毒のリスクが高まる可能性があると言われています。卵もそのうちのひとつです。ここでは、卵を食べることによるリスクをみていきます。

生卵に潜むリスクとは?赤ちゃんへの影響は?

生卵には、サルモネラ菌が付着している可能性があります。鶏の腸にはサルモネラ菌が生息しているため、卵を産み落とすときに菌が付着してしまうのです。日本では卵を出荷する際、表面を洗浄したり殺菌したりするため、卵の表面にはほとんどサルモネラ菌が付着していません。ただし、卵が育つ過程で、卵の内部にサルモネラ菌が入り込んでしまうケースがあります。免疫力の落ちている妊婦さんは、少しのサルモネラ菌でも感染する可能性があるため、注意が必要です。

妊娠中、サルモネラ菌による食中毒にかかると、妊婦さんに嘔吐下痢や腹痛、発熱などの症状が出ます。激しい下痢の症状を起こすと、子宮収縮により早産や流産につながったり、脱水症状を起こしたりすることもあるため、注意が必要です。
なお、サルモネラ菌はお腹の赤ちゃんに感染することはないとされています。また、将来、赤ちゃんが食物アレルギーを起こす原因になることもありません。

温泉卵や半熟卵はOK?

「生卵がダメでも、加熱している温泉卵や半熟卵なら大丈夫なのでは?」と思う妊婦さんもいるかもしれません。しかし、サルモネラ菌による食中毒を防ぐには、卵の中心温度を75℃にし、1分間以上加熱しなければなりません。したがって、中心温度が75℃に達しにくい温泉卵や半熟卵では、サルモネラ菌に感染する可能性があります。妊娠中は免疫力が低下しているため、卵は完全に火を通すようにしてください。

妊婦が生卵を食べる際の注意点

妊婦さんの中には、どうしても生卵が食べたい方や、つわりで生卵しか食べられない方もいるでしょう。妊娠中は卵を加熱して食べるべきですが、どうしても生卵を食べたいときは、以下の注意点を守って食中毒を予防してください。

卵は新鮮なものを選ぶ

卵は時間が経つほど菌の数が増えていきます。そのため、妊婦さんが卵を買う際は、ひび割れのない新鮮なものを選びましょう。ひび割れの部分から菌が増殖し、食中毒のリスクが高まってしまうからです。持ち帰る途中にひび割れた場合は、妊婦さんは食べないようにするか、完全に加熱して食べてください。また、保存をする際は10℃以下の冷蔵保存にしましょう。これらの注意点は非妊娠時にも共通するので、ぜひ覚えておいてください。

取り置きせず、すぐ食べる

卵は殻に入っている状態よりも、殻から出した状態の方が菌が増殖しやすいです。そのため、卵を割ったらすぐに調理しましょう。実際に、卵を割って放置したものを食べて、食中毒になったケースがあります。卵を常温のまま置いておくと菌が増えやすいため、使う分だけ冷蔵庫から取り出しましょう。しっかり加熱をした卵料理も、そのまま放置すると別の菌が増えてしまいます。そのため、妊娠中は残った卵料理を保存しないようにしましょう。

卵に触れた手、使用した調理器具は都度洗う

卵の表面を殺菌している場合も多いですが、サルモネラ菌がいないとは限りません。そのため、卵を触った後は手をしっかりと洗いましょう。卵に触れた調理器具も使いまわしをせず、都度洗ってください。また、生卵を混ぜたボウルに、サラダなど加熱をしない料理を入れるのも避けましょう。

サルモネラ菌はアルコールに弱い性質があるため、手洗い後にアルコールをすり込んだり、調理器具を使用する前にアルコール殺菌をしたりするのもおすすめです。ちょっとした手間で食中毒予防ができるので、妊婦さんに限らず全員が覚えておくといいでしょう。

食中毒のリスクあり!妊婦さんが避けたい食べ物

先ほどから繰り返し説明しているように、妊婦さんは免疫力が低下している状態です。そのため、卵以外にも避けたい食べ物がいくつかあります。たとえば、加熱をしていない生もの(刺身、生肉など)が代表例です。加熱をしていないフレッシュチーズも避けたほうがいいでしょう。

妊娠中に避けるべき食べ物や、食中毒予防について詳しく知りたい方は、「妊婦さんが食べてはいけないもの一覧!チョコはOK?管理栄養士が解説」の記事もぜひご覧ください。

加熱不十分な肉

妊娠中は食中毒を予防するために、加熱が不十分な肉(ローストビーフ、ユッケ、牛のたたき、鳥刺し、馬刺しなど)は避けましょう。
加熱が不十分な肉には、トキソプラズマという寄生虫が潜んでいる可能性があるからです。トキソプラズマ感染症は妊婦さんだけでなく、胎児にも影響を及ぼす可能性があります。胎児に感染すると、早産や流産、眼や脳の障害などさまざまなリスクが高まるのです。生肉以外にも、加熱処理されていない生乳でも感染する可能性があります。妊娠中はどのような食べ物も、中までしっかり加熱するのが大原則です。

生ハムなどの食肉加工品やナチュラルチーズなどの乳製品

妊娠中は、リステリア菌による食中毒も予防しましょう。
リステリア菌は、生ハム、フレッシュチーズ、スモークサーモン、レバーパテなどの食品に付着していることが多く、ほとんど加熱されていないことが原因です。冷蔵庫に保管している状態でもリステリア菌が増殖します。リステリア菌は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊婦さんは食肉加工品など加熱が不十分な食品に注意が必要です。

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妊娠中に生卵を食べるとサルモネラ菌に感染し、食中毒にかかってしまう恐れがあります。激しい下痢によって子宮が収縮し、早産や流産のリスクが高まる可能性があるため、卵は十分に加熱してから食べましょう。生卵を食べる際は「新鮮でひび割れがないものを選ぶ」「割り置きをしない」「手洗いや調理器具の洗浄を徹底する」の3つに気を付けてください。

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