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ラッチオンのコツを知って母乳育児をスムーズにしよう【助産師監修】

赤ちゃん

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2022/4/8

この記事では、授乳をスムーズに行う際に役立つ、「ラッチオン」のコツについてご紹介します。そもそもラッチオンとは何かといった基礎知識から、ラッチオンのメリット、授乳時のコツまで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

「赤ちゃんがうまく吸えない」「乳首が切れる」など、母乳育児に苦労していませんか? この記事では、赤ちゃん・ママ共に授乳が楽になる「ラッチオン」のコツをご紹介します。

この記事の監修者

助産師・看護師・保育士

河井恵美先生

25年以上、病院、行政、教育関係、海外での医療活動に従事。親御さんへのアドバイスを充実させるため保育士・公認心理師の資格を取り役立てている。現在は、エミリオット助産院を運営。

ラッチオンとは?

ラッチオンとは、赤ちゃんが母親の乳首を吸おうとする動作に合わせて、母親がうまく自分の乳首を赤ちゃんに吸着させる動作のことをいいます。乳輪ごとくわえこむように深く吸着した状態が、正しいラッチオンです。

はじめての授乳では、ママが慣れていないこと、乳首が伸びにくいことが多く、乳首の痛みに悩むママが多いですよね。乳首が切れる、痛みがでるといったトラブルの原因としては、吸い方が浅いことによって乳首の先端ばかりに負荷がかかることが考えられます。

ラッチオンの動作が上手にできると、赤ちゃんに乳首をしっかりくわえさせることができ、乳首の痛みなどのトラブルが軽減されて授乳が楽になります。

ラッチオンが上手にできると、母子共にメリットがある

ラッチオンが上手にできるようになると、ママや赤ちゃんにさまざまなメリットがあります。

主なメリットとして、以下の2つがあげられます。

・乳首の痛みを防げる
・母乳をしっかり飲める

赤ちゃんがおっぱいを深く吸着できれば、乳首の先端への負担が減り、ママは痛みなく授乳ができるようになります。また、乳首を深くくわえたほうが母乳を効率よく吸い出せるため、赤ちゃんも母乳をしっかり飲めるようになります。

正しい母乳の授乳方法とラッチオンをサポートするコツ

現在、乳首に痛みがある場合は、正しくラッチオンができていない可能性があります。ここでは正しい授乳方法とラッチオンのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

正しい授乳姿勢

ラッチオンの方法をご紹介する前に、まずは正しい授乳の体勢や抱き方をチェックしてみましょう。体勢や抱き方が悪いと、赤ちゃんが乳首から離れやすくなり、結果として浅吸いになりやすくなってしまいます。

乳首に負担をかけない抱き方のポイントは、以下のとおりです。
・乳首と赤ちゃんの高さが合っていること
・赤ちゃんとママのおなかが向き合って密着していること
・赤ちゃんの顔がまっすぐ乳首に向いていること

赤ちゃんとママの体が離れていると、授乳時に乳首が引っ張られやすくなってしまいます。まずは赤ちゃんの顔が乳首の正面にくるように、抱っこの位置を調整しましょう。


授乳クッションを使用しているママも多いと思いますが、クッションのサイズやママの身長によっては、高さが足りない場合があります。赤ちゃんの口が乳首よりも低い位置にきてしまうようであれば、バスタオルなどで高さを調節してみてください。バスタオルを使用する場合は、授乳クッションと膝の間にバスタオルを入れるとずれにくいでしょう。

<交差横抱きの方法>
初めて授乳をする方には交差横抱きがおすすめです。交差横抱きで授乳する場合は、授乳する手と逆の手で赤ちゃんを抱えます。片手で、赤ちゃんの後頭部や首を支えて、もう一方の手で、乳房を支えます。

<横抱きの方法>
横抱きで赤ちゃんを抱くときは、赤ちゃんの首の後ろにひじの内側を添え、その手で赤ちゃんのおしりを支えるようにしましょう。首の後ろにひじをまわしてあげることで、赤ちゃんのあごが適度に上がって乳首をくわえやすい角度になります。

ママも力を抜いて、楽な姿勢を意識してください。後方にもたれるようにして少し胸を張ると、赤ちゃんがくわえやすくなりますよ。

横抱きでは、赤ちゃんの体が一直線になるようにします。赤ちゃんの頭だけでなく、体全体が密着するように抱っこをしたら、授乳の準備は完了です。

<縦抱きの方法>
乳首の同じ場所がいつも切れて痛い場合や、乳房の上部や下部にたまった母乳を飲んでもらいたいときなどには、縦抱きを試してみるのもいいでしょう。しっかり首を支えてあげれば、新生児からでも縦抱きが可能です。

縦抱きで授乳する際は後方にクッションなどを置き、楽に座るのもおすすめです。もたれすぎず、背筋がまっすぐになるようにします。

赤ちゃんを縦に抱くときは、片手で赤ちゃんの腰を支え、もう一方の手で首と頭をしっかり支えてください。

次に、授乳する乳房側のママの太ももに、赤ちゃんをまたがせるように座らせます。このとき、赤ちゃんの鼻が乳頭の高さにくるようにしてください。

高さが足りない場合は、赤ちゃんのお尻の下にクッションやタオルを入れたり、ママが足台を使ったりして調整しましょう。

縦抱きでの授乳の場合も、赤ちゃんとママのおなかが密着させることがポイント。赤ちゃんの姿勢は、前かがみにならず、ママを見上げるくらいに少しあごが上がった状態が理想です。

<わき抱き(フットボール抱き)>

わき抱き(フットボール抱き)という方法もあります。赤ちゃんが乳首を深くくわえやすい体勢のため、乳首に傷があったり、乳房の張りが強かったりする場合には試してみてください。また、わきの下に抱く姿勢のため、帝王切開後のママでも授乳がしやすい方法でもあります。

フットボール抱きでは、授乳する側のわきの下にクッションなどを置き、赤ちゃんをわきの間に寝かせてフットボールを抱えるように赤ちゃんを支えて授乳を行います。赤ちゃんを片手で抱くわけではない点に注意しましょう。赤ちゃんの頭から足が水平になるように高さを整え、乳頭と赤ちゃんの鼻の高さが同じ位置にくるように調整してください。

抱き方は、授乳する側の腕を赤ちゃんの体全体に添え、手で赤ちゃんの首と頭を授乳しやすい位置に支えましょう。ママは肩の力を抜き、胸を張るような姿勢を意識してください。

ラッチオンのコツ

授乳の体勢が整ったら、赤ちゃんに乳首をくわえさせていきます。ここではラッチオンのコツを5つご紹介します。

(1) ママは乳房を潰すように持つ
ラッチオンを行う際は、ママの乳房を潰すように持って、赤ちゃんの口まで運んであげましょう。

例えると、大きなハンバーガーを食べやすいように少し潰して口に運んであげるイメージです。これにより、小さな口でも乳首を深くくわえやすくなります。

乳房の持ち方は、親指と人差し指で、乳輪よりも後方側を挟むように持ちます。赤ちゃんを抱いていないほうの手を使ってください。

横抱きの場合は乳房を横方向から押さえ(Cホールド)、縦抱きの場合は乳房を縦方向から押さえます(Uホールド)。

(2) 大きく口を開くタイミングを待つ

赤ちゃんとしっかり密着した状態で、まずはママの乳首を赤ちゃんの唇に優しく触れ、赤ちゃんの口を開かせましょう。

ポイントは、赤ちゃんが大きな口を開けるタイミングを待つことです。口が開ききらないうちに乳首を入れてしまうと浅吸いになりやすいため、注意しましょう。

(3) 赤ちゃんがくわえる位置を確認する
乳首をくわえさせる前に、赤ちゃんがくわえやすい位置を確認しましょう。

下あごが乳房についており、下唇が乳輪の境目あたりを捉えられると、深くくわえやすくなります。

(4) 先に下あご、次に上あごの順で被せる
乳首をくわえさせるときは、赤ちゃんが大きく口を開いたタイミングで、乳房を指で挟んだまま、赤ちゃんの舌の上に乳首を乗せてあげます。

このとき、(3)でご紹介した位置を意識しながら、下あごから順に、赤ちゃんの口を乳房に被せるようにくわえさせます。下あごから被せることで、深くくわえられます。

乳輪が隠れるくらいまで、深くくわえさせることを意識しましょう。

(5) 授乳中は赤ちゃんを密着させたままにする
赤ちゃんがうまくくわえられたら、体が離れないようにしっかり密着させておきましょう。ママは肩の力を抜くように意識してくださいね。

上手なラッチオンのサイン

ラッチオンが上手にできているかどうか確かめたい方は、以下4つのサインをチェックしてみてください。

【上手なラッチオンのサイン】
・赤ちゃんの吸い付きが痛くない
・赤ちゃんの口が大きく開いている(乳輪部が隠れている、もしくは乳輪の際までくわえている)
・下あごが乳房に付き、鼻で呼吸できている
・母乳を飲む音が聞こえる

赤ちゃんが深く乳首をくわえられていると、授乳をしていても痛みはないか、しばらくするとおさまることが多いです。口はおちょぼ口ではなく、口を大きく開け、あごを使った飲み方になります。

また、正しい体勢では、赤ちゃんの下あごが乳房に付いた状態になり、しっかり鼻で呼吸ができます。

深く吸着することで効率的に母乳を吸い出せるため、「チュッチュッ」という吸いつき音ではなく、「コクッコクッ」という嚥下音が聞こえるようになります。

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ラッチオンが上手にできると、乳首の痛みも出にくくなり、授乳の時間がもっと幸せなものになります。慣れるまでは大変ですが、徐々にコツがわかってきますので、工夫しながら何度もトライしてみてくださいね。

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