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妊婦は鰻を控えるべき?いつからどれ位の量がNG?│管理栄養士監修

妊娠

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2025/6/26

妊娠時期別の鰻の摂取目安量や、ほかに注意すべき食品を解説します。過剰摂取しなければ妊娠中に鰻やビタミンAを含む食品を食べても問題ないです。目安量を守って食事を楽しみましょう。

「妊婦さんは鰻(うなぎ)を食べたらいけない」「妊娠中はできるだけ避けるべき」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。その理由は鰻に含まれるビタミンAの量にあります。

なぜ鰻のビタミンAがよくないと言われているのでしょうか。この記事では、鰻を控える理由や、妊娠中の時期別目安量、鰻以外の注意したい食品などを詳しく解説します。

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この記事の監修者

管理栄養士

端場愛さん

学生寮や老人保健施設、クリニックで勤務経験を積んだのち、フリーランスの管理栄養士へと転向。体と栄養の関係を多くの人に分かりやすく伝えるために、ライターとしても活動中。今日よりちょっと元気になれるレシピ開発が得意。

妊婦さんは鰻を食べてはいけないって本当?その理由とは?

妊娠中に鰻を食べても問題ありません。しかし、量や頻度には注意が必要です。

鰻はビタミンAをはじめ、ビタミンB群やビタミンD、ビタミンE、カルシウム、亜鉛などさまざまな栄養を含む優れた食品です。

しかし、ビタミンAは、妊娠中に過剰摂取すると赤ちゃんに先天的な異常が出る可能性があります。鰻に含まれるビタミンAの量は、穴子や卵黄などほかの食品に比べてとても多いため、「妊娠中は鰻を食べてはいけない」といわれているのです。

ビタミンAの過剰摂取で先天性の異常が生じるのは、動物性食品のビタミンAが代謝される過程で発生する、レチノイン酸という物質が原因と考えられています。これまでに報告されている異常は、赤ちゃんの耳や脳、顔、目などの形成不全や機能不全です。

特に、妊娠を計画する人や、妊娠初期(3か月)の人が過剰摂取を続けると、赤ちゃんに影響が出やすくなるといわれています。

このような説明をすると、「ビタミンAをとらないようにしよう」と思われるかもしれませんが、ビタミンAは不足してもいけません。ビタミンAは赤ちゃんの成長に必要な栄養素なので、不足した状態が続くと赤ちゃんの成長に影響が出る可能性があります。

また、ビタミンAは目の機能維持や、皮膚や粘膜を健康に保ち感染症にかかりにくくする、といった働きがあるので、母子ともに必要な栄養素です。

ビタミンAの過剰摂取が心配な方は、緑黄色野菜など植物性食品を中心にとると良いでしょう。植物性食品のビタミンA(β-カロテン)は、必要に応じてビタミンAに変換されるので、摂り過ぎる心配が少ないのです。

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妊娠初期は特に注意が必要

前述のとおり、妊活中や妊娠初期(3か月)はビタミンAをとりすぎると、赤ちゃんに選定性の異常が生じる場合があります。

土用の丑の日のような鰻を食べる機会と重なっても、この期間はできるだけ避ける、または量を控えめにすることをおすすめします。

もし鰻を食べてしまったら?

うっかり鰻を食べて不安に思われる方もいるかもしれません。ですが、毎日うなぎを1人前以上食べる、というような過剰摂取をしなければ大丈夫です。たとえ、うな丼を1杯食べたからといって、すぐに赤ちゃんに先天的な異常が出るわけではありません。ほかの日でビタミンAが豊富な食材を減らすなど、調整すれば大きな影響はありません

ただし、ほかの食材にもビタミンAが含まれていることを忘れてはいけません。レバーやバター、卵黄などにも鰻と同じ動物性食品のビタミンAが含まれています。ほかの食事や食材からビタミンAを摂取していると、過剰摂取になりかねないので注意が必要です。

妊娠中食べてはいけない食べ物については、以下の記事もご覧ください。

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妊婦が食べてはいけないもの一覧!摂取量&注意点も│管理栄養士監修

ここまで、鰻は控えるべきと説明してきましたが、絶対に食べてはいけないわけではありません。

では、具体的にどれくらいなら鰻を食べても大丈夫なのでしょうか。次で、鰻の目安量やビタミンAの推奨量などをご紹介します。

妊娠中でもビタミンAを含む「鰻」を食べたい!摂取OKな量の目安

過剰摂取に気を付ける必要のある鰻ですが、具体的にはどれくらい食べても良いのでしょうか。ビタミンAおよび鰻の摂取量目安は、妊娠時期に関わらず40~50gです。

以下は、妊娠時期別のビタミンA推奨量や鰻の摂取量目安の早見表です。

妊娠時期別ビタミンA推奨量や鰻の摂取量目安

※出典:日本人の食事摂取基準2025版

妊娠初期:40~50g程度

妊娠初期のビタミンAの推奨量は、妊婦さんの年齢が18~29歳の場合は650㎍、30~49歳の場合は700㎍となっています。耐容上限量は、それぞれ2,700㎍です。

鰻のかば焼き100gにはビタミンAが1,500㎍含まれるので、40~50g程度が目安となります。

うな丼1杯(一人前)あたりの鰻量は80~120g程度といわれているため、外で食べる場合は半分より少なめにすることをおすすめします。

先ほども説明したように、1日くらい鰻の摂取量が目安より多くてもそれほど問題ありませんが、妊娠初期は赤ちゃんに影響が出やすい時期なので、なるべく控えましょう。

妊娠初期の方は、以下の記事も併せてご覧ください。

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妊娠中期:40~50g程度

妊娠中期におけるビタミンAの推奨量も、妊娠初期と同じく妊婦さんの年齢が18~29歳の場合は650㎍、30~49歳の場合は700㎍です。上限量も2,700㎍と変わりありません。

ビタミンAは赤ちゃんの成長に必要な栄養素ですが、必要量が多くなるのは妊娠後期からです。それまでは妊娠初期と同じ量におさえておくと安心です。

妊娠後期:50g程度

妊娠後期は、赤ちゃんにビタミンAがたくさん必要な時期です。そのため、妊娠後期のビタミンA推奨量は、18~29歳の場合730㎍、30~49歳の場合780㎍、と増えています。

ただし、推奨量増加分の80㎍をグラムに換算すると約50gであり、妊娠初期~中期と比べて食べても良い量が大きく増えるわけではありません。

また、耐容上限量は妊娠初期と同じく2,700㎍です。ビタミンAの必要量が増えたからといって、過剰摂取をしないよう注意しましょう。

妊娠後期の方は、以下の記事も併せてご覧ください。

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授乳中:常識の範囲内であれば問題なし

授乳中は、ママが食べたものの成分が母乳から赤ちゃんに送られます。しかし、母乳から送られる成分はほんのわずかです。

そのため、授乳中に鰻を食べても赤ちゃんに問題は起こりにくいと考えられます。

ただし、赤ちゃんに影響がないからといって、毎日推奨量を超えるような過剰摂取はおすすめできません。耐用上限量を上回るほどビタミンAをとり続けると、頭痛など体の不調が起こりやすくなります。

授乳中の方は、以下の記事も併せてご覧ください。

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鰻と同様に妊娠中の食事で注意すべき食品

普段食べているさまざまな食品に、ビタミンAは含まれています。鰻を食べる日は、ほかのビタミンAを含む食品を控えて、ビタミンAの過剰摂取にならないようバランスをとると良いでしょう。

ここでは、ビタミンAを多く含む食品のなかから、日常で摂取する機会が多いものを紹介します。

レバー

レバーは、妊娠中に不足しがちな鉄分を補給できますが、鰻以上のビタミンAを含む食品です。
少量を食べることは問題ありませんが、鰻と同様に食べる量や頻度に注意しましょう。

妊娠中のレバーについては以下の記事で詳しく解説しています。

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医師監修|妊婦はレバーを食べても良い?安全な鉄分摂取方法も!

穴子

穴子もビタミンAが多い食品ですが、生の穴子の場合、100gあたりビタミンA含有量が500㎍となっており、1尾(約70g)食べても推奨量を超えません。
ただし、ほかの動物性ビタミンAと一緒に食べる場合は、摂取量に注意してください。

穴子以外の寿司ネタも注意が必要です。以下記事も併せてご覧ください。

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うなぎパイ

お菓子のうなぎパイは、実際に鰻エキスが使用されています。

うなぎパイの販売元「春華堂」によると、うなぎパイ6本で鰻のかば焼き100gに相当するビタミンAが摂取できるそうです。カロリーも高くなるため、うなぎパイの食べすぎは注意しましょう。

サプリメント

サプリメントを摂取している方も注意が必要です。サプリメントは少ない量でも簡単に耐用上限量を超えてしまうので、パッケージに書かれている目安量を守りましょう。心配な方は、サプリメントを服用する前に、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

今回はビタミンAを取り上げましたが、ほかにも妊娠中は生もの(生ハム、刺身など)や高カロリー、高塩分の食事など注意したいものがあります。

妊娠中の食事については以下記事も伏せてご覧ください。

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妊娠中は鰻に含まれるビタミンAを過剰摂取すると、赤ちゃんに影響が出る可能性があります。妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えて、鰻の量を控えましょう。

鰻のほかにも、レバーやサプリメントなどもビタミンAが多いので注意してください。ただし、鰻を目安量より多く食べたからといって、すぐに赤ちゃんに影響が出るわけではありません。常識の範囲内で食べるのは問題ないので、安心してくださいね。

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