意外と知らない？妊娠中に必要な栄養素とは。

妊娠

2021/10/27

妊娠した時に気になるのは赤ちゃんのことを考えた体調管理。今の食事で栄養は十分なのか、赤ちゃんのためにとる栄養素はあるのでは…など、心配してしまいますよね。今回は特に重要な栄養素である、葉酸、鉄、ビタミン、ミネラルなどについて解説いたします。

妊娠中に必要な栄養素として有名な「葉酸」。そもそもどんなもの？
「鉄」の重要性。
妊娠中も積極的に摂りたい、「ビタミン」・「ミネラル」。
積極的に摂りたい「乳酸菌」
必要な栄養素を無理なく摂取するために…

妊娠中に必要な栄養素として有名な「葉酸」。そもそもどんなもの？

葉酸とは、ビタミンB群の1種で、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミン。
葉酸は妊娠中にオススメの栄養素として有名ですが、その理由は、妊娠中は貧血を起こしやすく、赤ちゃんの成長にも欠かせない栄養素であるためです。

また、葉酸は妊娠をしていない時にも赤血球を作るために必要となり、
成人女性には、240μg／日
妊娠中には、通常の240μgに加えて、＋240μgの合計480μgが必要と言われています。

＜含まれる食品：ほうれん草、グリーンアスパラガス、春菊、納豆、いちご、鶏レバーなど＞

「鉄」の重要性。

葉酸が注目されがちですが、他にも大切とされるのが鉄です。
鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素で、貧血になりやすいことに加え、食事だけでは不足しがちな成分かつ、赤ちゃんの成長のためにも重要なことを考えると、妊娠中のママにはサプリメントを活用して摂ることがおすすめです。

＜含まれる食品：レバー、馬肉、メザシ、かつお、赤身肉など＞

妊娠中も積極的に摂りたい、「ビタミン」・「ミネラル」。

妊娠中は胎内にいる赤ちゃんのためにも、たんぱく質、脂質、炭水化物などのエネルギー源が必要なのはもちろんのこと、それらの代謝を助けるにはビタミン・ミネラルも大切です。
ビタミンの中で妊娠中に特に必要とされるのがビタミンD。
太陽のビタミンとも言われ、日光に当たることで体内でも生成されるビタミンですが、妊娠中は活発に活動ができないことも多く不足しがちです。
ビタミンDは骨の材料となるカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける重要な栄養素。欠乏するとカルシウム吸収低下を招くリスクがあるとされるため意識して摂ることが大切です。
＜含まれる食品：しいたけ、魚肉、魚類肝臓、牛レバー、バター、チーズ、卵黄など＞

ビタミンに加え、大切なのがミネラル。妊娠中に特に重要とされるのが亜鉛、マグネシウムなどがあります。
マグネシウムはカルシウムなどともに骨や歯を作ることに加え、骨以外にも体中に分布し、様々な生体内の代謝反応やエネルギーの産生をサポートしてくれます。

＜含まれる食品：アーモンド、海苔、わかめ、牡蠣、豆腐・納豆など＞

積極的に摂りたい「乳酸菌」

女性が普段から抱えやすい問題である「お通じ」、妊娠中は特に悩みの声が多く聞こえます。
原因としては食欲低下による水分・食事量不足、妊娠時の運動不足や女性ホルモンの影響、疲労、ストレスなど様々挙げられます。
ただでさえ負担の大きくなる妊娠中の生活、できることならなるべく快調を目指したいですよね。
一般的にお通じに良い成分として乳酸菌があります。以下の食材に多く含まれるので無理なく摂取を心掛けていくことがおすすめです。

＜乳酸菌を多く含む食品：ヨーグルト、味噌、醤油、キムチ、納豆、チーズなど＞