食育とは?子どもと一緒に家庭で実践できる簡単な食育を紹介
2020/7/13
食育とは、生きていくうえで欠かせない、食に関する知識や考え方などを習得し、健全な食生活を実現できる人を育てることです。この記事では、食育に取り組むうえで大切にしたい考え方や、ご家庭で簡単に実践できる食育の方法をご紹介します。
食育の基本は、子どもたちが生きる力を身につけ、豊かな人生を送れるようにということです。食育には、日々の生活でただ栄養バランスのよい食事をとって身体の成長を促すだけではない役割があります。
食べることは楽しみにもつながり、子どもとママやパパとの絆も同時に育んでくれるでしょう。
健やかな心身を育み、幸せな未来に向かって子どもたちが着実に歩むために役立つ食育について、わかりやすく解説します。
食育ってなに?子どもへの食育が大事な理由とは?
食育がなんとなく大事だとはわかっていても、難しいと考える方もいらっしゃると思います。まずは、基本的な考え方、なぜ子どもへの食育が必要なのかについて見ていきましょう。
■食育の歴史と食育基本法にもとづく考え方
2005年に食育基本法が制定されて、国全体として食育に取り組みはじめました。
しかし、実は食育の歴史は意外に古く、明治時代にさかのぼります。「体育も知育も才育も、すべて食育であると認識すべき」とされていて、今も基本的な考え方は変わっていません。
一方で、時代背景によって食育に求められることは変遷していきます。
食料事情が悪い時代もありましたが、今は日本各地の食材はもとより、海外からも様々な食品が空輸されているため、国内外の食材が簡単に手に入ります。料理の種類も和洋中とレパートリーが豊富です。
また、「お母さんは家にいるもの」とされた時代とは異なり、両親ともに忙しく働いている家庭も数多くあります。そのような現実から食育について考えていくことが大切です。
食育基本法には、食育は”生きる上での基本であって、知育、徳育および体育の基礎となるべきもの
とし、様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること
とされています。
ただ栄養バランスのとれたものを与えられて食べるだけではなく、知識を身につけ「食」を選ぶことが大切です。
出展:農林水産省「食育基本法」
■食に関する問題と幼いころからの食育の重要性
食に関する問題として「朝食を食べない」「偏った栄養摂取」「ひとりでの食事」などがあげられます。そこから将来、太りすぎや痩せすぎにつながっていく可能性があります。
幼いころの経験は、大人になっても生き続けます。同時に、最初に覚えた味も忘れにくいものです。食事は毎日繰り返されるため、習慣を形づくります。成長とともに、しっかりと食に対する知識と食を選択する力が身につけば、食に関する問題解決の糸口になるかもわかりません。
幼い子どもの食育は、日々の生活のなかで、ママやパパが料理したり食べたりする様子を「見る」経験からはじまります。子どもの食育を進めることで、ママやパパの食生活を見直すきっかけにもなるでしょう。
食育で大切にしたい「食べる力」とは?
食の問題を解決へ導くために、食育は重要です。しかし、具体的に何に意識をおけばよいのでしょう。そこで、食育に取り組むうえで、意識したい食べる力
をご紹介します。
・心と身体の健康を維持できる
文部科学省の調査では、毎日朝ごはんを食べる子ほど学力調査の平均正答率や体力テストの合計点が高い傾向にあるという結果が出ています。朝ごはんは学習するためのエネルギーを身体に運びます。また体力面でも、朝ごはんを食べる子は優れています。身体を育てるだけでなく、学ぶ場での集中力にも関わってくるのです。
出展:文部科学省「早寝(ね)早起き朝ごはん」
・食事の重要性や楽しさを理解する
主食、主菜、副菜をバランスよく食べる経験を積み重ねていくと、自然にその重要性が理解できていくでしょう。様々な食材を組み合わせて、料理されたものを目と舌で味わう楽しみを覚えることができます。
・食べ物を自分で選択し食事づくりができる
世の中にはたくさんの食材があるという知識が増えていけば、食べたいものを選べるようになります。ママやパパが料理する姿を見て、自分でつくりたい気持ちも芽生えるでしょう。
・家族や仲間と一緒に食べる楽しみを味わう
食事の時間は、家族団らんのときでもあります。ひとりで朝ごはんを食べる子どもは、疲れやすくてイライラしやすい傾向がみられます。
家族一緒の食事は楽しい時間だと幼いうちに理解すれば、生涯にわたって「誰か」と楽しく食事する習慣ができるでしょう。同時に食事のマナーも学べます。
・日本の食文化を理解し伝えることができる
家庭で日本古来の栄養バランスのよい和食を食育に取り入れることで、自然に「だし」や「野菜」の繊細な味を舌が覚えていきます。
また地域の特産品を食事に取り入れれば、地元に対する愛着を育めます。
・食べ物の生産過程を知り、感謝する気持ちを持つ
スーパーマーケットに並んでいる野菜や肉をはじめとする様々な食品がどのようなルートで目の前にあるかについて話せば、食べられることへの「感謝の気持ち」が生まれるでしょう。
出展:政府広報オンライン「『食べる力』=『生きる力』を育む 食育 実践の環(わ)を広げよう
家庭での食育はなにをすればよい?簡単にできる食育をご紹介
幼稚園や保育園などでも食育に取り組み、教育要領の改訂のたびに食育の内容を充実させています。
幼稚園でおこなっている食育とは、幼児みずからが、先生や友達と一緒に食べることを楽しみ、喜びを感じて、食べ物への関心を育む教育です。毎日規則正しい時間に食べる習慣づくり、食事前後のあいさつ、遠足での農業体験など幼稚園ごとに工夫をこらしています。
ここでは、保育園、幼稚園、学校では取り組めない、家庭で簡単にできる食育をご紹介します。
■一緒に食材を買いに行く
野菜や魚の名前、牛乳や調味料などを実際に買わなくても、子どもと一緒に食材を買いに行き、消費期限があることを教えることだけでも、子どもに知識が身についていきます。
百貨店やスーパーの催事などに行けば、地方ごとに特産品があることも学べるでしょう。
■一緒に献立を考えたり調理したりする
料理のお手伝いも食育のひとつです。幼稚園に通う子どもにできることは限られていますが、食材を冷蔵庫から出したり、洗ったりはできます。
サラダなどはドレッシングをかけて和えるだけでも良いので、子どもにとって簡単で、楽しめることをお手伝いしてもらうと、食に対する興味がわくはずです。
■規則正しい時間に楽しく食事する
1日3食、なるべく決めた時間に食事する習慣を身につけましょう。
休日はゆっくりしたいママ・パパも多いと思いますが、同じ時間に、ゆっくり時間をかけて朝ごはんを食べたいところです。家族揃って朝食をとれば、楽しい1日の生活がはじまります。食事中は食材を話題にして、好き嫌いなどを尋ねてみるのもいいですね。
■正しく配膳し食べる前後にあいさつする
お茶碗やお椀を正しい位置に置き、箸置きを使うなどを繰り返していれば正しい配膳を理解できるようになります。美しい所作や食前食後のあいさつも習慣づけましょう。
■野菜や果物、魚の図鑑を見る
食事のあとに、一緒に図鑑などを見て、その日食べた食材について調べてみるのも楽しいです。
魚の切り身などは特に元の姿を確認できるので興味がわくでしょう。
■季節ごとのフルーツを食べる
最近は野菜の旬はわかりにくいですが、フルーツは旬が比較的はっきりしています。
春にはイチゴ、夏にはスイカと、四季折々に変わる食材を味わいながら、食育に取り組んでみましょう。
■プランターで野菜を育てる
プランターでの野菜づくりは意外に簡単です。種蒔きからはじめて、土から芽が出るのを子どもはママ・パパと一緒に楽しみ、収穫の喜びを味わえます。
コマツナやホウレンソウ、ミニトマトなど様々な野菜がプランターで育てられます。
■芋掘りや果物狩りに行く
お休みの日には、子どもと一緒に芋掘りや果物狩りに行って、実際にどのような状態なのか確認するのもおすすめです。
その場で果物を食べることで子どもの心に思い出が刻まれるはずです。
幼いころからの食育について解説しました。純粋でやわらかい心を持つ子どもだからこそ食育の大切さが、染みとおっていくでしょう。
ママやパパもあらためて、食育に取り組むことで、家族みんなが健やかな生活を送ることも期待できます。
「食べる力」は「生きる力」、長い人生の道のりを歩みはじめたばかりの子どもの将来のため、まずはこの記事で紹介した、簡単にできることから少しずつはじめてみましょう!
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