【楽天おもちゃ大賞2017受賞メーカーインタビューVo.1】ボーネルンドにきく「あそび」と子どもの大事な関係
2018/2/20
昨年、第1回目となる楽天おもちゃ大賞が発表となりました。楽天市場で取り扱いのある数十万のおもちゃの中から選ばれ、各賞で受賞されたメーカーの喜びの声、そしておもちゃに対する熱い想いをママ割でご紹介します。子育てで欠かせない遊びのヒントが見つかるかもしれません!
目次
おもちゃだけじゃない!?ボーネルンドの「遊環境の提案」とは
【座談会参加者】
左から
株式会社ボーネルンド 広報室 金山さん
株式会社ボーネルンド コンシューマー事業部 イーコマース営業部 橋本さん
撮影:Photographer DJ
Mama’s life編集部:このたびは楽天おもちゃ大賞2017において、0~3歳児向け、4歳~6歳児向けの「ぞっこんおもちゃ賞」の受賞おめでとうございます。
橋本さん:ありがとうございます。2つも賞がいただけるとは驚きでした。ますます良いおもちゃを提供していかねばと思いました。
Mama’s life編集部:我が家でも、出産祝いにボーネルンドのおもちゃをもらうこともあって、子育て中はボーネルンドのおもちゃに出会う機会は多々あり、今回の受賞は納得といったイメージでした。
橋本さん:ボーネルンドは、40年前にデンマークをはじめとするヨーロッパで、優れたあそび環境やあそび道具を目にし、日本の子どもたちが健やかに育つためにもこのような環境が必要だと考えて、幼稚園や保育園にあそび環境を提案するところから始まった会社です。遊具環境の提案をしていくなかで幼稚園の先生から「何か室内で遊ぶものはないの?」と言われたことから今のようなおもちゃを販売するボーネルンドができました。
Mama’s life編集部:ボーネルンドの成り立ちまで知りませんでした!最初から玩具を販売されていたわけではないのですね!
橋本さん:みなさん「おもちゃ屋さん」というイメージをお持ちだと思うんですが、それはごく一部なんです。幼稚園、保育園、小学校、最近ですとカーディーラーさんや小児科の待合室、マンションのキッズルームの遊環境も作っています。あとはキドキドという室内の遊び場も運営していまして、大きくわけると主に「大型遊具の販売」「キドキドの運営」「おもちゃの販売」の3つの事業が柱になっています。つまり “遊環境の提案”ですね。
Mama’s life編集部:我が家もキドキドに遊びに行ったことがあります!ボーネルンドの3つの事業は、すべて子どもの遊びにつながるんですね。おもちゃもとても素敵で、うちの子どももショップでいつも遊んでいます。
橋本さん:ボーネルンドは日本で子育てをするパパやママに代わって世界を周り、子どもたちの成長に役立つ優れたあそび道具だけを世界中から厳選しています。販売店は全国83店舗、キドキドは全国22店舗あります。(※2018年1月末時点)キドキドは基本的には遊び場とショップを併設していて、キドキドで体験したものがショップで購入できます。
場所だけではなく「遊び方」までトータルで提案する大切さ
Mama’s life編集部:子どもの遊びに携わるということは、人生の最初の段階にすごく関わっている壮大な事業ですね。
金山さん:私たちが目指しているのは「遊びを通して子供が健やかに、元気に育つ社会を作ること」なので、おもちゃだけではなくて遊環境から親子の遊びの時間まで、“遊び”を全部一貫して提供しています。
Mama’s life編集部:被災地支援で東北地方の室内の遊び場も作られたんですよね。
橋本さん:ペップキッズこおりやま(福島)は、原発の影響で子どもたちが外で遊べない状況が続いた中で、キドキドで遊んだ方や小児科のお医者さんから、ぜひ福島にボーネルンドのあそび場を作ってほしいという熱い要望を受けてプロデュースしました。ここではお砂場遊びやダイナミックな体あそびなど、外でできるはずだった遊びが屋内でできます。これまでに190万人を越える方が来てくださっていて、ここで遊んだ日はよく食べよく眠ると、とても人気の施設です。
金山さん:その他の特徴としては、キドキドではプレイリーダーという専門スタッフを配置して親子の遊びを促す役割を担っています。それだけでなく、環境は作ったけれども活用されていないという課題を持った施設にプレイリーダーがサポートに入ったりもしています。遊び方がわからないお父さん、お母さんの支援もしています。そこでは子育て支援施設には相談しにくいことも遊びながら気軽にプレイリーダーに相談していただくことも可能です。
Mama’s life編集部:プレイリーダーが実践している遊びのメソッドは、御社のなかで蓄積されているものなんですか?
金山さん:プレイリーダーには社内資格があるんですが、弊社のなかで蓄積したノウハウやマニュアルがしっかりとあって、それをもとに親子で楽しく遊ぶサポートができるようになるために研修を受けます。
Mama’s life編集部:そうなんですね。遊具を提供するだけでなく、どう遊ぶかまでをトータルで提案されているとは知りませんでした!
子どもにとって本当に価値のある遊び道具を販売したい
Mama’s life編集部:ところで、先程御社の商品は約20ヶ国100メーカーから輸入されているとおっしゃっていましたが、バイヤーの方はどうやって世界各地から魅力的なおもちゃを見つけてこられるのですか?
橋本さん:世界のおもちゃ見本市に行くだけでなく、常に世界中の国を情報を収集し、本当に良いあそび道具を選び抜いています。その際はバイヤーだけでなく、日常的にパパやママの声を聞き、子どもとふれ合っているお店のスタッフも行っています。
Mama’s life編集部:おもちゃを選定する基準ってなんですか?
橋本さん:まず五感で子供に遊んでほしいので電気で動くものよりもお子さんが実際に見て、触って、音を聞いたり舐めたりして遊んでもらうのを中心に選定しています。
金山さん:私たちは、おもちゃは子どもの成長にとって欠かせない“道具”であると考えています。そのため、おもちゃとは言わず「あそび道具」と呼んでいます。道具だからこそ使い手である子どもが主役で、⾃分の好きな遊び⽅で⼦どもの想像性によって発展させることができるあそび道具だけを選んでいます。
橋本さん:子供には長く遊べるものを与えたという考えがあるご両親やおじいちゃんおばあちゃん世代には、ボーネルンドのおもちゃを選んでいただく方も多いです。オリジナルで作っている積み木やお魚シロフォン、かんてんネンド以外のおもちゃは、95%以上は世界各国から見つけてきて販売をしています。世界各国のおもちゃを通してそれぞれの国の文化を感じていただきたいですし、こういう想いがあって各メーカーが作っているっていうところもできるだけ紹介していきたいと思っています。
Mama’s life編集部:だからショップには実際に触って遊べるおもちゃがたくさんあるんですか?
金山さん:ショップで販売している商品は基本的に全部触って遊んでいただけます。しかもキドキドにプレイリーダーがいるように、ショップにはインストラクターがいて、お子様の成長や発達を聞きながら「こういう遊び道具はどうですか?」というようなカウンセリング販売を行なっているんです。実際に触っていただいて、自分の子に合うかどうかをしっかり吟味した上で選んでいただきたいと考えています。
ボーネルンドの商品は手にとってみることで魅力がわかる
Mama’s life編集部:私も実際に店舗へ行ってスタッフの方にお話を聞いたときに「こういうふうに遊んでみたんですけど、ここが良かったです」といった感じで、実際におもちゃで遊んで感じた経験を話してくださいました。
金山さん:新商品をお客様に新たに紹介する時にはインストラクターは自分で触って遊んでみます。そうしてその遊び道具の価値を実感しているので、お客様に実感を持って伝えられるんです。
橋本さん:ボーネルンドの商品は、ショップで見ているだけでは「これ買って」とはまずならないんです(笑)。でもお子さんが触って遊んでみて、そんな姿を見た親御さんがこんなに集中して遊ぶならということで買って行かれるケースいも多いです。私たちは、いいタイミングのところでお声がけをさせていただいて、お客様の悩みを聞いて、お子さんがいれば触って遊んでもらい、実感してもらって購入していただきたいと考えています。
Mama’s life編集部:実際に触って遊ぶなかでその魅力がわかるおもちゃなんですね。ボーネルンドのおもちゃは高いと思われがちなのですが、個人的には意外とコスパがいいと思っています(笑)。普通おもちゃって、最初のうちは喜んで遊んでいてもすぐに飽きてしまうのですが、ボーネルンドのおもちゃは買ってから何年経っても子供が遊んでくれているのはすごいなと思います。
金山さん:マグフォーマーは小学生や大人が遊んでも楽しいですし、積み木は三世代で使っていただいています。キッチンセンターというおままごとの遊具は扱ってから25周年なので「自分の娘が使っていて良かったからお孫さんにもお下がりで使わせているんです」っておっしゃるおばあさまもいて、「そこに食材を足したいわ」ってショップに来てくださったり、すごく長く使っていただいています。
Mama’s life編集部:ボーネルンドには定番商品が多いですよね。お友達の家に行ったらボーネルンドのおもちゃが何かしらあるっていうイメージです(笑)。「おもちゃは流行り廃りじゃない。消費されていくものじゃない」っていう姿勢が伝わるとこちらも大切に使おうと思わされます。
橋本さん:ありがとうございます。そう言っていただけると本当にうれしいです。
子どもの「なぜ」を刺激する「カラコロツリー」
Mama’s life編集部:ただおもちゃを売るだけじゃなくて、子供たちのことをしっかりと考えていらっしゃるからボーネルンドのおもちゃは日本で愛されているんですね。今回、楽天の「おもちゃ大賞2017」で御社の商品「カラコロツリー」が「ぞっこんおもちゃ賞0-3歳」、「マグフォーマー」が「ぞっこんおもちゃ賞4-6歳」を受賞されました。それぞれの特徴を教えていただけますか?
橋本さん:まずカラコロツリーは長い間販売をしていている商品です。木製のツリーにビー玉を流すんですけど、木にビー玉が当たる心地良い音が癒しになります。大人も美しいと感じるデザインなので大人の方が買って行かれることも多くて、お店のインテリアとして購入いただいたり、プレゼントとしても非常に人気が高いです。もちろんお子さんからも絶大な人気があるので必ず店頭には置いてあるのですが、店内はいつもお子さんがビー玉を転がす音が鳴り響いているんです(笑)。
Mama’s life編集部:子供はカラコロツリーのように何度も同じことを繰り返すような遊びが好きですよね。
金山さん:ものが上から下に落ちることは大人にとっては常識なのですが、子供は「なんで落ちるんだろう?」っていう疑問を抱いて、それを繰り返しやることで自分のなかで理解していくんです。
Mama’s life編集部:なるほど。面白くてやっているだけじゃなくて、知識や経験として蓄えているんですね。
金山さん:赤ちゃんが「いないないばぁ」を何度もせがんだり、同じ絵本を何度も繰り返し読みたがるっていうことも同じで、繰り返すことによってお子様のなかで消化していく、その活動を支えるのが繰り返しの遊びなんだと思っています。
Mama’s life編集部:御社の店頭にカラコロツリーよりもっと大きなタイプのビー玉を落としていくクアドリラというおもちゃがありますよね。奪い合うようにみんな自分なりの工夫をしながら遊んでいる姿をよく見ます(笑)。
橋本さん:クアドリラは自分でコースを作って楽しめる玉ころがしで、将棋の藤井聡太6段が幼少期に玉ころがしで遊んでいたというニュースもあって注目を集め、とても人気のある商品です。
図形の構成が遊びながら学べる「マグフォーマー」
Mama’s life編集部:そう考えるとマグフォーマーってすごいですね。子供が夢中になる理由はどこにあるのでしょうか?
金山さん:まず磁石が反発しないことがポイントです。ブロックのなかに入っている円柱の磁石はN極とS極を半分ずつ併せていてくるくるまわる仕掛けになっていて、どれを近づけても必ずくっつきます。
それによって自分が想像した作りたいものを自由に作ることができるので、子どもは夢中になって遊びます。
橋本さん:磁石は反発するのが当たり前ですけど円柱状にしたことでどこからでもくっつきますし子供もイライラしないんですよね。遊び方を見ていると小さいお子さんがブロックをひたすら繋げてぶらぶらさせて歩いていたり、ちょっと年齢が大きくなると平面から立体にパッと持ち上げるだけで形が変わるので、そのマジックみたいな動きを楽しんでいるようです。マグフォーマーは算数の授業で教材としても使われています。
金山さん:マグフォーマーを使って何か作っていてパーツが足りなくなったら「他のもので同じものが作れないかな?」って考えることが、図形の構成について遊びながら学ぶことにつながったりするんです。
Mama’s life編集部:へぇぇ〜!(驚)
橋本さん:何か形を作っているときも「これを持ち上げるとなんの形になるのかな?」って想像しながら遊んでいるので、子供が集中力とか想像力を育むにはもってこいの商品なんです。あと子供は磁石が大好きなんです。だから普通の遊び道具と比べると長く遊んでくれるということもあると思います。
Mama’s life編集部:色使いも特徴的ですよね。
橋本さん:あの透明感のある色が近未来的な感じですね。あと表裏で色が違うところもポイントです。例えば全部が黄色だとバナナに見えたりですとか、そこに色が入ることによって作りたいものが見えなくなってしまうことがあります。多様な色があることで、その子自身の発展、工夫で遊びが楽しめるんです。また、形を作るだけでなく三角形の小さなパーツを耳にパチっとはめてイヤリングにしている女の子もいたり、子どもの創造力にいつも驚かされます(笑)。
橋本さん:子供って大人が想像も付かないような遊びをしていて、「こういう使い方もあるのか」って感心させられますよね。
親子の遊びをサポートする道具、それがボーネルンドのおもちゃ
Mama’s life編集部:最後に、パパやママに向けておもちゃをより良く使うためのアドバイスをいただけますか?
金山さん:是非親子のコミュニケーションが生まれる遊びをしてほしいと思います。おもちゃを買い与えるだけではなくパパもママも一緒になって遊ぶことで子供にとってはかけがえのない思い出となり、親にとっては子供の成長を発見するきっかけになります。極端のことを言うと遊び道具がなくても親子で遊べますし、赤ちゃんを抱いてゆらゆら揺らしてあげるだけでも親子のコミュニケーションになると思うんです。でもそこに道具があることによってより楽しい遊びに発展していけるような、親子の遊びをサポートする道具としておもちゃを使っていただけるといいのかなと思います。
橋本さん:子供にとってそこにお母さんなりお父さんなりが入って一緒に遊んでくれることが一番なんです。例えばマグフォーマーであれば子供が遊んでいるときにいろんな人が関わって「すごいね!」って褒めてあげたり、「そんなの出来たの? どうやって作ったか教えて?」って聞いてあげると子供は得意になるし、そういう親子の交流が重要だと思います。
「ボーネルンドには、ヒット商品がないんです。」という言葉には、「流行に左右されず、世代を超えて愛されるロングセラーがたくさんある」という意味が込められている。
おもちゃの販売を通じて、ただ子どもの成長の一過程を支えるだけではなく、子どもが成長してからもずっと愛せる商品をセレクトしてくれるボーネルンドは、子育てをする両親にとってとても心強い味方です。少しお値段は高いけど、コスパ十分なおもちゃ達に会いに楽天市場をぜひのぞいてください!
「楽天おもちゃ大賞2017 supported by 楽天ママ割」とは
「楽天市場」で取扱う数十万点を超えるおもちゃの中から、子どもが夢中になるおもちゃを選出し表彰する企画です。主に子育てに携わる「楽天市場」ユーザーに向けて、子どもが楽しみ、夢中になれるようなおもちゃを選びやすくするために創設され、今年が初開催です。
「楽天レビュー4.5点以上」、「レビュー投稿数30件以上」の条件を満たした選りすぐりの商品をノミネート商品として選定し、一般ユーザー投票や、特別選考委員および「楽天おもちゃ大賞」実行委員会による最終審査を経て決定します。
「楽天おもちゃ大賞」は、「知育や学習への効果」とは別の視点で、おもちゃが本来持つ「純粋な楽しさ」に着目したおもちゃ選びを提案することで、より良い親子関係づくりへの貢献を目指します。
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