ドライブレコーダーの取り付け費用の相場【依頼先別】
ドライブレコーダーの取り付けの依頼先には大きく分けてカーディーラー、カー用品店、整備会社、出張サービスの4つがあります。
それぞれ、費用の目安は次のとおりです。
依頼先 | 費用の目安 |
---|---|
カーディーラー | 7,000円〜22,000円程度 |
カー用品店 | 3,500円〜33,000円程度 |
整備会社 | 3,000円〜30,000円程度 |
出張サービス | 6,000円〜20,000円程度 |
なお、取り付け費用は「ドライブレコーダーの電源を、シガーソケットとヒューズのどちらから取るのか」「1カメラか2カメラどちらか」など、ドライブレコーダーの種類によって変動することが一般的です。上記の費用は、あくまでも目安として捉えてください。
ここからは、各依頼先の特徴を詳しく見ていきましょう。
カーディーラー
カーディーラーとは、メーカーやメーカー系の販売会社と特約店の契約を結んだ店舗を指します。車を購入したカーディーラーに、ドライブレコーダーの取り付けを依頼しようと考える方は多いでしょう。
カーディーラーに取り付けを依頼する場合は、取り付け費用込みのセット販売となっているケースが多いです。メーカーの純正品だけでなく、市販のドライブレコーダーを取り付け費用込みで販売しているところもあります。
取り付け費用は、販売店によって違いますが、商品代+7,000〜22,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。
自動車整備会社
自動車整備会社は、カーディーラーと異なり、特定のメーカーに限らず幅広い車種を取り扱っています。自動車の整備会社も、ドライブレコーダーの取り付けに対応してくれるところが多く、持ち込んだドライブレコーダーの設置に応じてくれるケースも少なくありません。
普段から車検などで利用している整備会社であれば、リーズナブルな取り付け費用で設置してくれる可能性があるので、見積もりを取ってみるとよいでしょう。
カー用品店
さまざまな車用品を販売しているカー用品店でも、ドライブレコーダーの取り付けに対応してくれるところがあります。取り付け費用とセットの価格でドライブレコーダーも販売している場合がありますが、持ち込みに応じてくれる店舗もあるので確認してみてください。
なお、ドライブレコーダーを持ち込む場合は、「保証書や取扱説明書がないと対応できない」「ノーブランドは不可」などの条件が決められていることもあります。直接ドライブレコーダーを持ち込む前に、電話で確認しておくことがおすすめです。
出張サービス
出張サービスとは、車のある場所まで出張してドライブレコーダーを取り付けしてくれるサービスです。出張サービスを利用すると、わざわざ店舗や工場まで足を運ぶ必要がなく、手間と時間を省けます。
なお、出張サービスではドライブレコーダーの販売はしていないことがあり、ドライブレコーダーはご自身で用意しておくのが一般的です。出張サービスは提供する人や会社によって大きく費用が違うので、過去の実績などもあわせてよく比較して選びましょう。
ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼するメリット・デメリット
ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼することには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
取り付けを業者に依頼するメリット
ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼する大きなメリットは、専門的な知識と技術により、確実な取り付けが期待できることです。
ドライブレコーダーを取り付ける場所は、保安基準を満たす必要がありますが、専門業者であれば間違いなく取り付けてもらえます。
また、シガーソケットに差し込むタイプのドライブレコーダーであれば、ご自身で設置するのも比較的簡単です。しかし、配線をきちんと隠したい場合は内張りを剥がす作業が必要になるため、一定の技術が必要になります。
配線を隠して車内をすっきり見せたい場合も、業者に取り付けを依頼するのがおすすめです。
なお、ドライブレコーダーを取り付ける位置の保安基準について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
取り付けを業者に依頼するデメリット
ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼するデメリットの一つとして考えられるのが、費用面です。取り付けを業者に依頼すると、安くても3,000円、高ければ30,000円程度の費用が発生してしまいます。
ただし、業者に取り付けを依頼するメリットと比較してコストが見合うと思うかは、個人差があります。もし、取り付け費用が高いと感じる場合には、次章で紹介する「取り付け費用をなるべく抑えるポイント」の内容を参考にしてみてください。
また、取り付けを依頼する業者や担当者によって技術力に差がある点も、業者に依頼する際の懸念事項となります。ドライブレコーダーの取り付けを外注するときには、できるだけ経験豊富な業者を探すことが大切です。
ドライブレコーダーの取り付け費用をなるべく抑えるポイント3つ
ここでは、ドライブレコーダーの取り付け費用をなるべく抑えるためのポイントを3つ紹介します。
- ドライブレコーダーは通販で購入する
- 複数の業者から見積もりを取る
- 自分で取り付ける
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
ドライブレコーダーは通販で購入する
ドライブレコーダーの取り付け費用をなるべく抑えるには、事前にドライブレコーダーを通販で購入し、依頼先に本体を持ち込むことがおすすめです。
カーディーラーやカー用品店で売られている商品から選ぶとなると、店頭に並んでいる商品を比較するしかありません。しかし、通販で購入する場合は複数のサイトを比較できるので、豊富な種類から選べたり、最安値で購入したりすることが可能です。
また、自宅などで、24時間いつでも好きなタイミングで商品を探して購入できるので、商品を探しに店舗に出かける時間も削減できるのも、通販でドライブレコーダーを購入するメリットになります。
複数の業者から見積もりを取る
ドライブレコーダーの取り付け費用は、選ぶ業者によって異なります。たとえば、同じ出張サービスという括りであっても、会社や人によって費用には差があることが一般的です。
さらに、ドライブレコーダーの設置費用は、カメラの数や設置方法によっても上下するなど、費用体系が複雑になっています。
「A社の方が安かった…」と後悔しないためにも、複数業者に見積もりを取って費用を比較し、ドライブレコーダーをより安く設置してくれる業者を見つけましょう。
自分で取り付ける
取り付け費用をなるべく抑えたいときには、ご自身でドライブレコーダーを設置することも選択肢として考えましょう。
プロに依頼すると、きれいに取り付けてもらえるうえ、失敗しない安心感はあります。その反面、費用がかかることは避けられません。
なるべく取り付け費用を抑えたいのであれば、まずはご自身でドライブレコーダーを取り付けてみましょう。取り付け方法を詳しく解説したページや説明書を見ながら実施すると、意外と簡単に取り付けられる可能性もあります。一度試してみて、どうしても取り付けできない場合に、外注を検討してもよいでしょう。
なお、 ドライブレコーダーの取り付け方について詳しくは、初心者もこれで安心!ドライブレコーダーの取り付け方ガイドをご覧ください。
取り付け費用を抑えるために「自分で」ドライブレコーダーを設置する場合の注意点
取り付け費用を抑えるために、まずはご自身でドライブレコーダーを取り付ける場合の注意点として、次の2つがあります。
- ドライブレコーダーの取り付け位置の決まりを守る
- 取り付けやすいドライブレコーダーを選ぶ
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
ドライブレコーダーの取り付け位置の決まりを守る
ドライブレコーダーの取り付け位置は、保安基準で決められています。
フロントガラスに取り付ける場合には、以下の範囲内に取り付けなければなりません。
出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準(2023年6月5日現在)』をもとに、当社にて作成
<フロントガラスに取り付ける場合の範囲>
- ・フロントガラスの上縁から20%以内の範囲
- ・または、フロントガラスの下縁から150mm以内の範囲
(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第 39 条 3−三)
※どちらも車両中心線に沿って平行に測定した場合。
ダッシュボードに設置する場合は、以下の制限を守る必要があります。
出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準(2023年6月5日現在)』内のイラストをもとに、当社にて作成
<ダッシュボードに取り付ける場合の範囲>
- ・車の前面から2m先にある、高さ1m直径30cmの円柱の少なくとも一部を、鏡などを使わなくてもドライバーが直接確認できる
(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第 39 条 3−三)
ドライブレコーダーの取り付け位置に関しては、必ず保安基準を守るようにしてください。
なお、ドライブレコーダーの取り付け位置について詳しくは、「ドライブレコーダーの取り付け位置は法律の基準を守ろう!失敗しない設置場所なども紹介」をご覧ください。
取り付けやすいドライブレコーダーを選ぶ
ご自身でドライブレコーダーを設置しようと考えているのであれば、取り付けしやすい種類を選ぶことも大切です。
ドライブレコーダーには、主にシガーソケットから電源を取るタイプとヒューズボックスから電源を取るタイプがあります。このうち、設置しやすいのは、シガーソケットから電源を取るタイプです。
また、カメラの数が少なければ、それだけ取り付けしやすくなります。
たとえば、フロントとリアの2つのカメラを取り付ける場合、フロントカメラ1台だけを取り付けるよりも二重に手間がかかります。さらに、リアカメラは配線処理に時間がかかり、きれいに仕上げるのも難易度が高いです。
配線にかかる作業の手間をできるだけ減らしたい、かつ広範囲を撮影したい場合は、360度タイプを選ぶのもおすすめです。
取り付けしやすいおすすめのドライブレコーダーを紹介
ここからは、取り付けしやすい「シガーソケットタイプ」でおすすめのドライブレコーダー5選を紹介します。
- 【1カメラ】KENWOOD|DRV-355
- 【1カメラ】コムテック|ZDR041
- 【2カメラ+ディスプレー】コムテック|ZDR036
- 【360°カメラ】カーメイト|DC5000
- 【360°カメラ】CELLSTAR|CS-360FH
一つずつ、特徴を紹介していきます。
【1カメラ】KENWOOD|DRV-355
通常価格(税込) | 11,977円 ※2024年7月31日時点 |
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種類 | カメラ一体型 |
画質 | Full-HD(1920×1080)(動画最大約207万画素) |
撮影範囲 | 前方 |
HDR/WDR | HDR |
記録方式 | 常時録画・手動録画・イベント記録・駐車監視録画※ |
駐車監視機能 | オプション(別売のCA-DR350使用) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 無 |
本体サイズが幅・高さ約6cm、奥行き約3.4cmと、フロントガラスに設置しても視界の邪魔になりにくいコンパクトなサイズのドライブレコーダーです。
本体底面に手動で操作ができる「緊急イチ押し録画ボタン」が搭載されており、事故が起こった際にはすぐ録画を開始できます。別売りの車載電源ケーブルを使用すると、最長24時間の駐車監視も可能です。
Point
- デジタル放送と同じフルHD録画なので、走行時の映像を高精細に再生可能
- より広範囲の録画に対応できる「広角レンズ」を採用
- 専用ビューワソフトをインストールしたパソコンで、録画内容を再生可
【1カメラ】コムテック|ZDR041
通常価格(税込) | 10,867円 ※2024年7月31日 時点 |
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種類 | カメラ一体型 |
画質 | 200万画素 |
撮影範囲 | 前方 |
HDR/WDR | HDR |
記録方式 | 常時録画・イベント録画(衝撃録画・マニュアル録画[手動録画]) |
駐車監視機能 | オプション(HDROP-14「駐車監視・直接配線コード」が必要) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 無 |
先行車が発進したときや、前方信号が青になったときにお知らせしてくれる、運転支援機能(※)がついたドライブレコーダーです。
GPS搭載なので、走行速度や位置情報を録画データとあわせて記録してくれます。SDカードが破損していると、起動時に液晶表示で異常を知らせてくれるので、万一のときに撮り逃す心配がありません。
(※)運転支援機能は、事故を未然に防ぐものではありません。運転時は必ず実際の交通状況に注意して安全運転をおこなってください。
(※)周囲の状況、天候、先行車の形状、色や本体の取り付け位置によってはうまく働かない場合があります。
Point
- 明暗差を補正し白とびなどを防いでくれるHDR機能を搭載
- 駐車監視機能接続で、エンジンオフでも最大24時間の映像を録画
- SDカードチェック機能が、万一の際のSDカードの不具合による撮り逃しを防止
【2カメラ+ディスプレー】コムテック|ZDR036
通常価格(税込) | 26,800円 ※2024年7月31日 時点 |
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種類 | カメラ分離型 |
画質 | 500万画素(有効画素数最大370万画素) |
撮影範囲 | 前方・後方 |
HDR/WDR | HDR |
記録方式 | 常時録画・イベント録画(衝撃録画・マニュアル録画[手動録画]・後続車接近録画) |
駐車監視機能 | オプション(HDROP-14「駐車監視・直接配線コード」が必要) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 無 |
前後ともに、フルHDの約1.8倍もの約370万画素のカメラを搭載し、従来よりも高精細な映像を記録できます。
本体、フロントカメラ、リアカメラがすべて分かれた分離型なので、自由な取り付けが可能です。オプションの駐車監視・直接配線コードを接続すると、エンジンを切ったあとでも最大24時間映像を記録し続けます。
Point
- 高画質の鮮明な映像を残せるので、ドライブの記録映像としても楽しめる
- 分離型なので、2台のカメラと本体をご自身の好みで自由に配置OK
- 専用ビューワソフトをダウンロードすると、録画したデータをパソコンで確認可能
実際にコムテック ZDR036を取り付けてみた様子は、「初心者もこれで安心!ドライブレコーダーの取り付け方ガイド」で詳しく解説しています。
【360°カメラ】カーメイト|DC5000
通常価格(税込) | 65,780円 ※2024年7月31日 時点 |
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種類 | カメラ一体型 |
画質 | 全天球(410万画素)+フロント(200万画素) |
撮影範囲 | 360° |
HDR/WDR | WDR |
記録方式 | 常時録画・衝撃録画・手動録画・静止画撮影・駐車常時録画・駐車衝撃録画 |
駐車監視機能 | オプション(別売のDC201を装着) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 有 |
事故が起きた際に前方や後方だけでなく、側方や運転手の状況なども確認できる、360°カメラが備わったドライブレコーダーです。
あおり運転だけでなく、幅寄せや急な割り込みまで記録できて安心です。無線LAN搭載なので、撮影した映像を手元のスマホですぐに確認することもできます(※)。
駐車監視オプションをつけると、録画モードによっては最大2週間の駐車監視もおこなえます。
(※)対応したスマートフォンが必要です。DC5000ではより高性能な画像再生処理能力が必要になりますので、必ず動作確認端末をご確認ください。
Point
- バッテリーを付けると、360°撮影できるアクションカメラとしても利用可能
- 駐車監視機能を搭載すると、最大2週間の駐車監視もOK
- スマートフォンアプリでは、撮影された映像の明るさの変更も可能
【360°カメラ】CELLSTAR|CS-360FH
通常価格(税込) | 43,800円 ※2024年7月31日 時点 |
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種類 | カメラ一体型 |
画質 | 200万画素 |
撮影範囲 | 360° |
HDR/WDR | HDR |
記録方式 | 常時録画・常時録画+イベント録画・クイック録画 |
駐車監視機能 | オプション(常時電源コードGDO-10またはGDO-24が必要) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 無 |
180°+180°の前後2カメラが、ゆがみの少ない360°録画を実現するドライブレコーダーです。あおり運転や急な幅寄せ、割り込み、当て逃げなど、さまざまな迷惑行為に対策できます。
蓄電能力を持ち、高温に強く安全性が高いコンデンサ「スーパーキャパシタ」を搭載しているので、事故の衝撃で電源ケーブルが外れたとしても、録画映像を正常に保存してくれます。
Point
- 真夏の高温にも耐える6枚のレンズが、広角・高画質を実現
- 3Gセンサーは、前後、左右、上下の感度を、個別に自由に設定可能
- 映像録画時には、音声の録音もOK(オン・オフ付き)
まとめ
ドライブレコーダーを取り付ける業者は、カーディーラー、整備会社、カー用品店など複数あり、取り付け費用は依頼先によって異なります。
取り付け費用をなるべく抑えたいときには、持ち込んだドライブレコーダーを取り付けてくれる業者に見積もりを依頼し、比較するとよいでしょう。
なお、取り付け費用をかけたくない場合は、取り付けしやすいドライブレコーダーを選んで購入し、まずはご自身で設置してみるのもおすすめです。
通販で購入する場合は、複数サイトでさまざまな種類の商品や費用を比較できるので、購入費用を抑えたい方は、ぜひ検討してみてください。