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【自由研究】コツやテーマの決め方を元教諭の中尾さんに聞いてみた

小学生

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2023/6/30

夏休みの宿題の代表格である自由研究は、負担に感じるママ・パパも多いでしょう。この記事では、元小学校教諭/図書館司書教諭の中尾さんにインタビュー。楽しく自由研究を進めるコツや考え方をお伝えします。

夏休みの宿題は、長期の休みの間に、子どもが勉強に取り組む習慣を保つためにあります。毎日少しずつ学習する習慣を身につけておくことが大切です。その中でも、疑問に思ったことに対して、問題解決からまとめるまでのスキルを磨くことができるのが自由研究です。
しかし一方で、自由研究は子どもも親も大変だなと思ってしまう課題のひとつ。この記事では、そんな自由研究について、30年以上にわたり公立小学校の教諭・図書館司書教諭として活躍した中尾恵美(なかお・えみ)さんに、自由研究を進めるコツをお伺いしました。

自由研究への考え方を変えよう!

―夏休みの宿題に、自由研究が出されると、悩んでしまう親御さんも多いことでしょう。どうすれば負担に思わずに取り組めるのでしょうか?

中尾さん:自由研究は普段学校ではできない研究をやることで、子どもの自主性や、問題解決能力を高めることを目的としています。ですから、夏休みの自由研究は子どもが1人でやる必要は全然ないんです。自由研究を通して、親子で楽しむ時間を作ってほしいと思っています。

楽しく自由研究ができるコツ

―しかし、親御さんからすると「自由」と言われるほど、難しいと感じると思います。どうすれば、負担に思わず、自由研究を進められるのでしょうか?

中尾さん:関西人風の「楽しく自由研究ができるコツ」をお伝えします。

■その1:「なんでやねん」
まず全てのことにツッコミを入れる。例えば、「なんで朝顔は朝しか咲かないの?」「アリはどこの口からご飯を食べてるの?」など。とにかく「なんでやねん」と思うことが大事です。
■その2:「えー、ほんま?」
「なんでやねん!」と思ったことを自分で調べてみて、知らなかったことに気が付くことができます。
■その3:「おもろいわ」
知らないことがわかるようになります。さらに興味が広がることでしょう。

この3ステップで考えると、親御さんも苦しまずにすむでしょう。
日常生活でのつっこみどころを探していくのは楽しいと思いますよ。例えば、「玉ねぎってなんで涙がでるの?」とか。旅行に行っても「なんでやねん」と思えることは、いっぱいあると思います。
紹介した3ステップでは、ボケとツッコミのツッコミを探していくことが大事です。最後にとにかく「おもろい!」と思えることが自由研究の一番大事なポイントです。

【自由研究のテーマ決め】おすすめの方法3つ

―自由研究は、テーマを決めるのが一苦労という親御さんも多いかと思います。高尚な内容でないと提出してはダメだと思ってしまいがちですが、簡単なものでも大丈夫でしょうか?テーマ探しのヒントを教えてください。

中尾さん:もちろん簡単な内容で大丈夫です。
おすすめのテーマの決め方は、以下、3つの方法があります。
■1:好きなことを探す
サッカーが好きだったら「かかとで蹴ったら/つま先で蹴ったら、どっちにボールが飛ぶの??」とか、子どもが好きなことから疑問やツッコミを探してみましょう。
■2:ついでに探す
夏休みに動物園に行くとすると、その時に1個だけ「なんでやねん」を探してみるのもおすすめです。例えば「キリンはどうやって寝るの?」と思ったら、飼育員さんに聞いてみたり、インターネットで調べてみたりしてもいいと思います。
■3:まねっこして探す
自由研究のテーマを突然思いつくのは難しいので、インターネットを通じて、おすすめの自由研究の課題をみつけるのも良いでしょう。過去にやった人がいて、その人と同じ実験をやったとしても、同じ結果になるとは限らないので、参考にしても大丈夫です。
テーマに困ったら、この3つの中のどれかから選べばいいと思います。こうすると、自由研究のテーマ決めにも悩まないと思います。

自由研究は親子でやるもの?

―自由研究は、親がどこまで口を出したり手を出したりしていいものなのか、悩ましい所です。親子で進めるのは問題ないのでしょうか?

中尾さん:基本的に学校の先生は、自由研究が子ども1人でやってくるものだとは思っていません。親子で一緒に考えて、触れ合う時間が大切だと思っているので、親が関与していることが悪い、手伝っていることがよくない、ということは全くありません。
ぜひ一緒にやってみてください。親子で一緒に何かに取り組むことができるというのも、夏休みならではのことではないでしょうか。

自由研究は主体的に取り組める問題解決型学習

教育現場では現在、「問題解決型学習(Project Based Learning、PBL)」が重視されています。別名、課題解決型学習とも言われ、能動的に自らが問題(課題)を発見し、解決する力を養うことを目的とするものです。
学校では、さまざまな授業でこの「問題解決型学習」が取り入れられた授業が行われていますが、グループ学習という形になっています。
あまり知られていませんが、自由研究は個人でこの「問題解決型学習」に取り組めるチャンスでもあります。ですから、子どもの宿題といえども、主体的に学習に取り組む姿勢を身に付けるには、自由研究が欠かせません。

自由研究のまとめ方のコツ

―自由研究をまとめていくにあたり、コツがありましたら、教えてください。

中尾さん:自由研究のまとめ方は、テンプレートがあります。含める要素としては、以下の通りです。

 タイトル
 名前
 なぜその研究にしようと思ったのか
 予想
 実験
 結果
 まとめ
 感想

実は、最後に「感想」を入れることが大切です。意外と「まとめ」で終わってしまうことが多いので、注意してください。

学ぶ楽しさを知ってもらうことが大事

―最後に、これから自由研究に取り組む親御さんへ向けて、メッセージをお願いします。

中尾さん:自由研究のテーマは本当になんでもいいんです。ポテトチップスの袋を集めて、産地を調べたら北海道が一番多かった、とか、先ほどお伝えした動物園とか特別な場所に行かなくても、スーパーマーケットに行ったついでになんか面白いことないかな、と探すのでもいいと思います。
子どもに「何か面白いことないかな」と思わせることこそが大切なポイント。そのセンスを磨くことで、勉強を好きになるかどうか、与えられたことだけじゃなく自ら学習する力をつけられるかどうかが決まってきます。
自由研究で自ら課題を見つけ、それを実験したり失敗したりすることで、子どもたちは学ぶことの楽しさを実感していきます。学ぶことが楽しいと思える子どもを育てることこそ、自由研究の大きな意味です。

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楽しく進める自由研究について、元小学校教諭・図書館司書教諭の中尾さんに詳しくお伺いしました。自由研究が宿題として出される背景がわかると、取り組む意欲もわいてきますね。今回ご紹介したコツを参考に、ぜひ親子で自由研究に取り組んでみてください。

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<この記事の監修者>

中尾恵美(なかお・えみ)

37年間、神戸市の公立小学校の教諭/図書館司書教諭を兼任。
読書感想文の選定委員、子ども向けのブックリストの選定者もつとめる。
ひとりひとりの個性を伸ばす教育、子どもが毎日学校にきて楽しいと思えるような授業をモットーに教員職に従事。

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