なぜなぜ期の子どもにどう接するべき?答え方やしてはいけない対応を紹介
2023/2/3
この記事はなぜなぜ期の子どもへの接し方について解説しています。なぜなぜ期は子どもにとって思考力や知的好奇心が育つ重要な時期です。この記事を参考になぜなぜ期の子どもとのコミュニケーションを楽しんでください。
子どものイヤイヤ期が終わったと思ったら、「なんで?」「どうして?」と質問を繰り返されるようになり、戸惑っているママ・パパもいるのではないでしょうか。
なぜなぜ期は大変なイメージがあるかもしれませんが、対応の仕方を知り、楽しんでしまえば大丈夫!なぜなぜ期への向き合い方をご紹介します。
目次
なぜなぜ期とは?いつ来る?
「なぜなぜ期」とは、子どもが身近な人や物、できごとなどあらゆる物に興味を持ち、「なに?」「なんで?」「どうして?」と質問を繰り返す時期を指します。
心理学では、2~3歳ごろに物の名前を尋ねる第一質問期と、3歳~6歳ごろに物事の理由や原因、仕組み、目的などを尋ねる第二質問期に分かれます。
一般的には、第二質問期をなぜなぜ期ということが多く、物の名前を答えればいいだけの第一質問期に比べて、対応が複雑になり大変と感じる人もいるようです。
なぜなぜ期の過ごし方は子どもの成長に重要!その理由は?
なぜなぜ期が始まる年齢は個人差が大きく、3歳から始まる子どももいれば、5歳になっても訪れない子どももいるようです。人間の脳は3歳~4歳ごろまでに成人の8割程、5歳~6歳までに9割程に成長し、神経回路が急速に形成されるといわれています。
なぜなぜ期はちょうど脳が発達する時期にあたるため、いろいろなことに関心を持ち、知りたがるのではないかと考えられています。つまり、なぜなぜ期に新たな情報や知識を得ることで、思考力や知的好奇心、学習意欲を伸ばせる可能性が高いのです。
なぜなぜ期の子に接するときのポイント
子どもの成長にとって、ママ・パパがなぜなぜ期にどのように接するかが重要になります。
なぜなぜ期の子どもと接するポイントは、面倒くさがらずコミュニケーションをとり続けることと、子どもとのコミュニケーションを楽しむ姿勢を整えることです。
3歳~6歳の子育てといえばまだまだ手がかかる時期で、子どもとのコミュニケーションに十分な時間を割けないというママ・パパも多いでしょう。そこで、余裕がないときでも子どもにいい影響を与えられるような答え方や、対処法を具体的にお伝えします。
子どもの目線に立って答える
「なんでごはんを食べなくちゃいけないの?」や「なんで空は青いの?」など、親にとっては当たり前のことでも、子どもには疑問に思う場合が多くあります。そういった質問には、必ずしも科学的に正しい答えを伝える必要はありません。
例えばごはんを食べる理由について、「食べ物に含まれる栄養成分が—」などといっても、子どもには理解できないでしょう。それよりも「ごはんを食べると体がポカポカして元気が出るよね」など、少し大雑把でも子ども目線を意識して答えてあげると、子どもの満足度も高まります。
また、すぐに言葉で答えられないような質問でも、「本当だね、空って青くてきれいだよね、なんでかなぁ」と子どもの気持ちに寄り添い、共感を示すような態度をとれるといいですね。
子どもと一緒に調べる
子どもは目についたこと、思いついたことをすぐに言葉に出すことが多くあります。そうすると「どうしてシャワーは水がたくさん出るの?」などといった、親でも詳しくは分からない質問を受ける場面も出てきます。
そういった場合は「ママも分からないから一緒に調べてみない?」と提案してみましょう。この機会に図書館や書店に行って図鑑などの本を利用してもいいですし、水道局や浄水場、ダムの見学をするなど、実際に体験をする機会にするのもいいですね。
もちろんインターネットを使って調べるのもOK。子どもが理解しやすいように、分かりやすく解説しているサイトや動画もあります。ただ、分からないことはすぐにネットで調べよう、という姿勢になってしまうと、予測を立てたり、想像力を働かせたりする余地がなくなりがちです。
なぜなぜ期の今だからこそ、子ども目線になってママ・パパと一緒に調べる力を養えるといいでしょう。
逆に子どもに質問する
子どもが疑問を投げかけてきたときには、ママ・パパが誠実に対応することが大切です。しかし必ずしも正解を教えるだけがコミュニケーションではありません。ときには「なんで?」と聞いてきた子どもに「なんでだと思う?」と質問返しをするのもひとつの接し方です。
ある程度の年齢であれば自分で考えて、自分なりの答えを出せる場合もあります。子ども一人で考えるのが難しければ、ママ・パパがヒントを出してあげてもいいでしょう。
子どもが自分で考えた結論はきっとママ・パパに教えてくれるので、ぜひ真摯に聞いてあげてください。そして、自ら考えられたこと、伝えられたことをほめてあげましょう。
そうすることで自ら考え、問題を解決する能力を育み、達成することの喜びが次の課題の挑戦するモチベーションになります。
なぜなぜ期の子にしてはいけない対応
子どもの成長段階の1つとはいえ、「なんで?」「どうして?」と連発されては、ママ・パパも疲れてしまいますよね。常に余裕をもって対応するのは難しいかもしれませんが、これだけはNGというポイントはしっかり押さえて、できるだけ楽しんで乗り切りましょう!
質問に先回りして答える
子どもはボキャブラリーが少ないので、上手に思いを表現できない場合がほとんどです。そこで「○○ということでしょう?それは~」と遮ったり、先回りしたりしてすべての情報を教えてしまうのはNGです。
一見子どもの思いを汲み取り、手助けしているようですが、子どもの思いを言葉で表現する、伝わるように言葉を選ぶといった思考力や表現力を育てる機会を奪ってしまう場合もあるのです。
もちろんうまく質問できずに困っているようであれば「○○のことかな?」と声をかけ、そっとサポートをしてあげるのは問題ありません。たとえスムーズに話ができなくても、子どもが話そうとしている間は誠実に子どもと向き合い、子どもが思いを表現し終えるまで待ってあげましょう。
質問をごまかす、適当にあしらう
忙しくてしっかり子どもと向き合う余裕がない、質問の要領を得ない、すぐには答えられない、そんな場面も多いでしょう。それでも、聞こえないふりをしたり、「○○なんじゃない?」とごまかしたり、「はいはい、あとでね」と適当にあしらってしまうのはNGです。
なぜなぜ期の質問は疑問を解決したい、答えを知りたいといった気持ちもありますが、言葉でコミュニケーションをとることで親からの愛情を感じる手段でもあるのです。
子どもは、自分を尊重してくれているか、きちんと考えてくれているか、ひいては愛してくれているかといったママ・パパの考えを想像以上に敏感にキャッチしています。
子どもが質問をするのがよくないことだと感じてしまうと、質問しづらくなってしまったり、傷ついてしまったりしかねません。できるかぎり、子どもの質問は真剣な態度で聞いてあげましょう。
どうしてもすぐに答えられないのであれば、なぜ今は答えられないのか、代わりに何ならできるかなど誠実に伝えてあげましょう。
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この記事では、なぜなぜ期の対応の仕方をご紹介しました。子どもの質問も状況もさまざまなので「これが正解」というような明確な答えはありません。
子どもの様子やママ・パパの状況によって柔軟に対応するのが大切です。子どもの気持ちに寄り添いながら、思考力や知的好奇心を育てていけるといいですね。
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