【助産師監修】縦抱き授乳のコツ・メリットとは?いつからできる?
2022/7/14
授乳姿勢には、横抱き・縦抱き・フットボール抱きなどいくつか種類があります。「縦抱き」は、赤ちゃんにとって吸いやすく、中耳炎を抱える赤ちゃんや眠りがちな赤ちゃん、新生児にも対応する姿勢です。この記事ではやり方やコツ、メリットを解説します。
縦抱きは、赤ちゃんのお尻と頭を手で支えながら、赤ちゃんが縦になるようにして自分の上体に抱き寄せる体勢です。授乳するときの体勢として一般的な横抱きやフットボール抱きに比べると、縦抱きでの授乳は難しそうに感じる方も多いでしょう。しかし、縦抱きはコツやポイントを押さえれば、新生児のうちから使える方法です。この記事では、縦抱きで授乳するメリットや方法、コツなどを紹介します。
この記事の監修者
バースコンサルタント・助産師
古市菜緒さん
助産師として1万件以上の出産に携わり、7千人以上の方を対象に講師を務める。その他、妊娠・出産・育児に関する刊行物・商品・サービスなどの監修、産院のコンサルなどを行う。2児の母。
縦抱きはいつからできる?
縦抱きの授乳は、首のすわっていない新生児の赤ちゃんだと、難易度が上がりそうなイメージがあります。しかし、実は縦抱き授乳は、新生児の時期から可能です。
授乳時の姿勢は主に、横抱き、縦抱き、フットボール抱き、添い乳の4種類があります。横抱きやフットボール抱きは、首のすわっていない新生児にも使いやすい方法ですが、腕が疲れやすくなります。横抱きやフットボール抱きに疲れたら縦抱きで授乳、というように、使い分けられるといいでしょう。
ただし、縦抱きの場合、赤ちゃんに負担をかけないよう、首や腰をしっかり支えながら授乳をしなければなりません。不安な方は、助産師さんから上手な抱き方を教わってもよいでしょう。どうしてもうまく支えられない場合は、首がすわってから行うと安心です。
縦抱きで授乳するメリット
縦抱きで授乳すると、次のようなメリットがあります。
・吸着が難しい赤ちゃんにも対応できる
・中耳炎になっている赤ちゃんにも対応できる
・飲みながら寝てしまう赤ちゃんでも起きていやすい
・吐き戻し対策ができる
・赤ちゃんが鼻呼吸をしやすい
・乳腺炎予防ができる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
吸着が難しい赤ちゃんにも対応できる
ママの乳頭が短い、小さい、あるいは陥没乳頭の場合は、赤ちゃんがおっぱいを吸いにくい傾向にあります。そのような場合でも、縦抱きなら赤ちゃんが正面から乳首を吸えることができるため、おっぱいを上手に飲みやすくなります。また、哺乳力の弱い赤ちゃんも、縦抱きがおすすめです。
中耳炎になっている赤ちゃんにも対応できる
感染症などが原因で中耳炎になっている赤ちゃんにも、縦抱きがおすすめです。横抱きにすると、耳への血流が増えて痛みを感じやすいのですが、縦抱きなら耳への血流が増えないので、痛みを感じにくくなります。
飲みながら寝てしまう赤ちゃんでも起きやすい
授乳中に寝てしまう赤ちゃんには、縦抱きが適しています。横抱きやフットボール抱きは赤ちゃんもウトウトしてしまいますが、縦抱きなら比較的目が覚めやすいです。
吐き戻し対策ができる
赤ちゃんの胃は大人よりも真っ直ぐなので、横になっている状態だと吐き戻しやすくなります。縦抱きで授乳をすれば、吐き戻し対策にもなります。
赤ちゃんが鼻呼吸をしやすい
鼻が詰まりやすい赤ちゃんの場合、縦抱きがおすすめです。横抱きだと鼻が詰まって授乳中の呼吸が難しくなるのですが、縦抱きなら鼻が通りやすくなります。
乳腺炎予防ができる
縦抱きは乳腺炎予防にもなります。いつも同じ抱き方で授乳をすると、おっぱいの一部に母乳が溜まってしまいます。その状態が続くとしこりになり、乳腺炎の原因となるのです。横抱きだけでなく、縦抱きで飲ませることでまんべんなく母乳が出ていくので、乳腺炎予防になります。
縦抱きのやり方
ここでは、縦抱きの手順を紹介します。
1.ママが椅子などに座り、赤ちゃんを太ももの上に座らせます。ママが前傾姿勢になると肩こりや腰痛の原因となるので、椅子の角度を調整したり、クッションを当てたりして楽な姿勢をとりましょう。ママの足の下に台を置いて、高さを調整するのもおすすめです。
2.首がすわっていない赤ちゃんの場合は、背中から首を手で支えましょう。このとき、授乳する側のおっぱいとは反対の手で支えてください。
ポイント:首根っこをつかむのではなく、手のひらで背中、親指と人差し指で後頭部を支えます。
3.ママの乳頭部分と赤ちゃんの鼻が同じ高さになるよう、抱き方を調整します。高さが合わない場合は、赤ちゃんのお尻の下にクッションなどを敷いて調整しましょう。
4.授乳する側の手でおっぱいの根元を軽くつかみながら、赤ちゃんの口におっぱいをくわえさせます。
ポイント:指がCの形になるようにおっぱいをつかみます。乳輪に指がかかると吸着しにくいので気を付けましょう。
縦抱き授乳のコツ・注意点
縦抱きで授乳する場合のコツや注意点をまとめました。以下の点に気を付けて縦抱き授乳を行ってみてください。
首を手で支える
新生児など首がすわっていない赤ちゃんは、必ず手で首を支えましょう。姿勢が安定するまで、お尻から腰を軽く支えてあげると安心です。
ママは胸を張った姿勢をキープする
ママが前かがみになって授乳すると、赤ちゃんの鼻がふさがれてしまいます。胸を張った姿勢で授乳をするよう、意識しましょう。また、赤ちゃんの口におっぱいを持っていくと前かがみになりやすいので、赤ちゃんを引き寄せておっぱいをくわえさせるのがコツです。
赤ちゃんのあごは軽く上を向くようにする
赤ちゃんのあごが軽く上を向くようにし、体がママとぴったりくっつくような姿勢がベストです。あごが下がると気道が圧迫され、赤ちゃんが苦しくなります。あごが下がらないよう、手で支えてあげましょう。
難しいときは無理をしない
新生児の赤ちゃんは、縦抱きだと、姿勢を保つのが難しい場合もあります。上手く支えられないと赤ちゃんの負担になる可能性もあるので、縦抱きを嫌がる場合は、無理強いをしないのが鉄則です。
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縦抱き授乳は新生児のうちから可能です。縦抱き授乳には、吸着が難しい赤ちゃんでも無理なく吸えたり、乳腺炎予防ができたりと、さまざまなメリットがあります。ただし、首がすわらないうちは必ず首や腰を支えたり、鼻がふさがったりしないよう気を付けましょう。
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